心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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貴重なもの♪

2010年05月27日 | ほんのすこし
昨日の午後、友人宅にお邪魔しました。
入ったら 「ベニー・グッドマン物語」を大画面で見ているところでした。彼女のご主人がオーディオマニアで、素晴らしいオーディオルームがあるのです。ジャズの好きなご主人でしたので、ジャズのCDやビデオがたくさんあります。映画も好きで 色々なビデオが置いてあります。
彼女はよくご主人が残されたものからチョイスして その日の気分で音楽を聴いたり、ライブのDVDを見たりして過ごしているようでした。

開口一番、「ねぇ ちょっとこれ聞いて」と 指差されたのが、古いテープ。リールに巻かれていたのは「岸洋子リサイタル」でした。
流れてきた彼女の歌声に CDにはない柔らかさを感じました。箱にいくつか入っていたテープ。年代物ですね♪一番聞きたいという「ラテンギター 赤とんぼ」というテープをセッティングしてみたのですが、これはテープが劣化していて 聞くに堪えないものになっていました。他のテープも確認してみたほうがいいね と言って、テープはおしまい。記念に?パシャ。



なんともレトロな表紙。見てるだけで時代を彷彿とさせてくれます。

ご主人が大ファンだというダイアナ・クラールのCDが5枚も!パリのライブのDVDも!
ついでに卓上カレンダーも彼女。カレンダーはご主人が亡くなられた時のまま。そこだけ時がストップしていました。
彼女もダイアナ・クラールを絶賛。美人でピアノが弾けて 歌が上手くて・・・と手放しでほめちぎっていました。
彼女ってそういう人なんです。わたしだったら焼きもち焼きそうなものですが、彼女は違うんです。その人の良さをそのまま受け入れる そういう人。とても純粋なものをわたしは彼女から感じます。いつも。人の痛みを自分のことのように受け入れ、心配し、ひとの喜びを自分のことのように喜んでいる そういう彼女の素敵な部分は知り合えば知り合うほど 感じます。

ダイアナ・クラールのライブ映像を見ながら ふと
《きっと 亡くなったご主人と一緒に見ている気がするのかな》と考えました。思い出を引き出しの中から取り出しているのでしょう。ひとりでは広すぎる部屋で ときには踊ることもあるのよ と言ってました。
ずいぶん 明るくなった彼女。ご主人が亡くなられて ずっと家にこもりきりだったのを、自分からこれではだめだ!と思い ワンディシェフの店に行くようになったのだそうです。そこで うたごえも知り、色々な活動に参加したり、ボランティアをしたり、その中でわたしも彼女と知り合えました♪最初にお会いしたときより ずっと今は明るい気がします。そしておしゃれにもなりました。ちょっとずつ変身していく彼女を見るのがとても嬉しいんです。

お互いの家族のこと 共通の友人のこと あれこれとずっとおしゃべりを楽しみました♪
気兼ねなくおしゃべりできるって いいなぁ・・・こういう時間 大事にしたいなと思いながら 帰ってきました♪

大事なのは 誰かと過ごした時間。誰かのココロと触れ合った時間。わたしの中の昨日の1ページに残された小さな思い出。