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恥を重視しすぎない

2004年10月22日 | [書評] 読みました!

(クライアントと意見が対立してしまった後輩コンサルタントに対して)
「先方の考えの方がいいと思わなかったのか?」
「でも相手の意見を認めると、相手は自分のことを「こいつは素人の
 コンサルタントだ」、「こんなやつに金を払う意味がない」と
 思うんじゃないかと思ったんじゃないか?」
と聞くと、やはりそのとおりだった。
「それで、つい自分の意見を無理やり通そうとしてしまいました」というのだった。

いったん自分がいったことを引っ込めると、「口ほどにもない」と
思われてしまうという不安はある。
しかし、「一度いったことを変えるのは恥だ」となって、自分のいったことに
こだわりつづけるというネガティブなほうに働くことも多いのではないだろうか。

 (「自分を変える鍵はどこにあるか」 著:川上 真史、ダイヤモンド社より引用)

■内容:
議論していて、冷静に考えると自分の案より別の案の方がよいようにも思えるのに、
これまで必死に主張してきた経緯があるから、引くに引けない。
それでもって、最後には「そんなに言うなら、そっちでもいいですよ。でも、
どうなっても知りませんよ」なんて捨て台詞をはいてしまう。
このようなことって、あなたも思い当たることはありませんか。

バカにされる、恥ずかしい。そんな気持ちが必要のない壁を作ってしまうのです。

それでは、どのように反応すれば、壁を作らずに済むのでしょうか?

川上 真史氏は、次のようにアドバイスします。
「私だったら、「それ、すごくいいですね。私のプランよりはるかにいいですよ。
 この考え、使わせてください。私の考えは忘れてください。」と素直にいうよ」


相手の方がいい考えだと素直に認めてしまうのです。
そのように認めてしまったとき、相手はどのように感じるでしょうか。
「こいつは素人のコンサルタントだ」「自分の方ができるじゃないか」と
非難するような気持ちにはならないのではないでしょうか。

むしろ、プロのコンサルタントに自分の考えを誉められて、認められ、嬉しいという
気持ちになるのではないでしょうか。


■考えを深めるためのヒント:
あなたにとって大事なのは、自分の意見を通すことですか。
それとも、(誰の意見であっても)最高のアイデアを手にすることですか。