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被団協のノーベル平和賞と核兵器禁止条約


核兵器禁止条約は2021年1月に発効されたが、日本は署名していない。理由は、日本は米国の核抑止力に依存していることと、核使用の威嚇も禁止する条約の規定は「核の傘」の信頼性の否定になると考えていることだという。だが、我が国は原子爆弾を2発も落とされて、一瞬にして二十数万人が亡くなり、四十数万人が被爆者としての壮絶な闘病生活を強いられた被害者である。政府の答弁はその被害者という立場をかなぐり捨てて、米国の顔色ばかりを窺っているとしか思えない態度である。

2024年のノーベル平和賞は、被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会が受賞した。今まさに核兵器が使われようとしている最中、 核兵器のない世界を実現するための努力と核兵器が二度と使用されてはならないことを訴えてきた団体にノーベル平和賞を授けて、核ボタンへの抑止効果を狙ったものであろう。その被団協は、母国の屈辱的な政治スタンスにどれだけ辱められたことだろう。その無念さを一顧だにしない人たちが裏金にまみれているのである。その国民の一人としてなんともやり切れない想いである。
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