バイブルサロン

礼拝説教、聖書を読んで感じた事

ここから行くのです

2014-01-01 13:17:38 | 礼拝説教

  2014/1/1元旦礼拝説教
【テーマ】  聖霊に押し出されて進む
【説教題】  「ここから行くのです」
【聖書箇所】 ヨハネ14:27-31
14:27 わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。
14:28 『わたしは去って行き、また、あなたがたのところに来る』とわたしが言ったのを、あなたがたは聞きました。あなたがたは、もしわたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くことを喜ぶはずです。父はわたしよりも偉大な方だからです。
14:29 そして今わたしは、そのことの起こる前にあなたがたに話しました。それが起こったときに、あなたがたが信じるためです。
14:30 わたしは、もう、あなたがたに多くは話すまい。この世を支配する者が来るからです。彼はわたしに対して何もすることはできません。
14:31 しかしそのことは、わたしが父を愛しており、父の命じられたとおりに行っていることを世が知るためです。立ちなさい。さあ、ここから行くのです。

○ つい先日2013年12月29日、三日前ですが、昨年最後の礼拝をしたところです。その時に「ここまで神様が守ってくださった」と語りました。そして、「ここまで」ということは「これからも」守りがあることだと申し上げました。今日は、元旦礼拝。説教題は「ここから行くのです」と「ここから」にいたしました。

Ⅰ.平安
  A.弟子を不安にさせたイエス様
    1.ヨハネの14章をお読みしたわけですが、イエス様がいよいよ十字架を前にして、弟子たちに語られたその一部です。
    2.イエス様がご自身の十字架の死を理解しておられたようには弟子たちは理解しておりませんでした。そのために、弟子たちはあの奇跡をいっぱい起こした力強いイエス様が弱々しく変わってしまったと不安になっています。
    3.しかも、イエス様ははっきりとご自身の死を語られるので、たまらないわけです。ユダヤの王になってくださると思い込んでエルサレム入城を果たしたのに、ここに来て、イエス様はなんと弱気になっておられるのかと思ったでしょう。
   
  B.弟子に平安を与えると言われたイエス様
    1.不安になっている弟子たちに対してイエス様は わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。 と言われました。弟子たちはイエス様と一緒にいたのですが、自分の平安、人間的な平安を求めるだけでした。そこでイエス様はイエス様の平安を与えると言われました。
    2. わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。 と言われたように、イエス様が与える平安は世の平安ではありません。十字架にかけられる事がわかっていても持っておられる平安です。
    3.イエス様は弟子たちに「与える」と約束されたのです。何とすばらしいことでしょう。イエス様の持っておられる平安をそのままいただけるなんて。事実、ペンテコステ以後の弟子たちにそれを見ることができます。

Ⅱ.戦い
  A.サタンに向かって進軍
    1. さあ、ここから行くのです。 という言葉の原語(?γωμεν)の意味は確かに「行く」という単語なのですが、軍隊用語で「行進する」「進軍する」という意味があります。そこで、ここは「近づく敵を迎え撃とう」という意味もあると言われます。
    2.この世を支配する者が来るからです。 とありますように、この世を支配する者はサタンです。イエスを亡き者とし、サタンは勝利を得ようとしているのです。しかも、サタンは自分の勝利がもう間近にあると思い込んでいるのです。
    3.イエス様が「行こう」と言われるのはまさにそのサタンに向かって進軍しようというわけです。この世に罪を入れ込んで、この世の支配者となっているサタンをやっつけるというわけです。
   
  B.人の思いを超える方法
    1.弟子たちはイエス様が「自分は死ぬ」などと力を失ったような状態に感じられるわけですが、イエス様が言われているのは違うのです。弟子たちの思いと反対です。敵に向かっていくのです。勝利を得るのです。
    2.弟子たちはまさに旧約から新約への過渡期にいたので、わからないわけですが、映画やドラマの結末を見て安心している人のように、私たちは新約聖書を知っているので安心しています。
    3.確かにイエス様は死にに行かれるのです。十字架刑で殺されるのです。しかし、それしか私たち人間の罪を贖える方法が無いのです。
   
  C.サタンは完敗
    1.イエス様は死にました。サタンはその瞬間勝ち誇ったでしょう。しかし、サタンはラザロを生き返らせたことを忘れたのでしょうか? イエス様が復活するなどとは考えてもみなかったのでしょう。
    2.イエス様は三日目に復活されました。人間の罪はすべて解決済みであることを証明され、しかも、イエス様は約束通り、聖霊を送り、信じる者と共にずっとおられるのです。
    3.サタンの完敗です。

Ⅲ.宣教
  A.救われて終わりでは無い
    1.イエス様が弟子たちに 立ちなさい。さあ、ここから行くのです。 と言われたのは、最後の晩餐の2階の部屋からゲッセマネに行き、ゴルゴダの丘へ行くことだけを言っているのでは無いのです。
    2.時が来たのです。それはとても大事な時です。ゴルゴダの丘は終わりを示す丘ではありません。十字架で人々の罪が赦されて完結したのでは無いのです。
   
  B.全世界へ出て行く
    1.ここから始まるのです。2013年12月31日で2013年の終わりを締めくくりましたが、同時に2014年の始まりに繋がるように、十字架で終わりはしなかったのです。
    2.イエス様は3日目に復活され、さらにペンテコステの日に聖霊を与えられ、教会が始まったのです。「ここから行くのです」。どこへ? 全世界へです。
    3.私たちは「ここから行くのです」私たちに与えられた全世界に出て行って福音を宣べ伝えるのです。それは人々を弟子としなさいと言われた、イエス様の宣教命令を実行するためです。
   
  C.平安を持って「ここから」行く
    1.その時、イエス様が、あの不安の塊になってしまった弟子たちに「私の平安を与える」と言われたように、私たちもイエス様から平安をいただくのです。
    2.この平安というのは、子どもが親に愛されていることを実感している時に平安を持っているように、神様の愛に満たされているところから来る平安です。世の平安とは全く違う平安です。

★ 2014年も私たちは神様に愛されて過ごすのです。イエス様の愛から来る平安をいただいて、出て行くのです。さあ、ここから行こうではありませんか! サタンはすでに勝利を奪われているのです。楽な道では無いかも知れませんが、主が共におられる道です。


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