慶應医学部端艇部 部員日誌

部員の日常を綴ります・・・。

秋の思いで

2011-11-22 18:02:57 | 日誌
榎本君から、「おれは忙しいからノビタ、お前代わりにかけよ」と脅されてこの日誌を書いています。5年の新美です。
ええ、榎本君の本性はこんなものです。みんなCoolとか思慮深いとか言っていますが同期の僕は知っています。集合写真で肩を組んで僕の隣でニコニコ笑っていますが、見えない角度で僕のお尻を抓っています。

さて、いい加減なデマで榎本君の評判を僕の評判と一緒に下げたところで代打で日誌を書きます。
梅山からで「秋の思いで」です。

秋といえば「食欲の秋」「睡眠の秋」「スポーツの秋」「学習の秋」「AKBの秋」と、あり得ないくらい多くの接頭辞がつくことで有名ですが、僕は「紅葉狩りの秋」が思いで深いです。非力な紅葉達を圧倒的力で蹂躙しまくるアレです。なんで紅葉見るだけなのに”Momiji Hunting”なんて物騒な名前がついているのでしょうか。

僕は慶應高校出身なので、日吉駅から学校の間に銀杏並木がありました。そして、病院の近くには外苑銀杏並木があります。ですので毎年何らかの形で銀杏を見ています。
黄色一色の銀杏が並び、ひらひらと舞い降りる様には感慨を覚えます。春の桜も同じ理由で好きなのですが、「桜の林の下では人はキチガイになる」とか「桜の木の下には死体が埋まっている」とか言われるように、桜の場合は明るいというか荒れ狂うというか、aggressiveな感じなのですね。一方で銀杏は停滞というか、諦観というかtearableな感じがするのです。そこがいじましい。「そりゃいつまでも青々としていたいさ、でも去り際ってのは心得ない駄目だろ?」という声が銀杏から聞こえてくる気がするのです。沙羅双樹の花の色と一緒です。

なので、今年も外苑で銀杏を見ようと思っています。実を言うとなんだかんだ忙しくて全然見ていないんですね。すでに落ちていたら、それはそれでいいのです。そうやって、己の去り際を心得ている樹木に対して心の中で「やるじゃん」という事が僕に出来る唯一の”Momiji Hunting”なのです。

さて、思いでというより好きなものを語りまくっているだけな気もしますが、それはそれでよしとしましょう。
次は4年の福村で「私の好きなもの」でお願いします。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿