慶應医学部端艇部 部員日誌

部員の日常を綴ります・・・。

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2011-03-31 12:37:51 | 日誌
この度は東日本大震災で被災された皆様にお見舞い申し上げます。
医学部端艇部では震災後部員日誌の更新を自粛しておりましたが、この投稿を持ちまして再開とさせて頂きたいと思います。


前回のお題は「イギリス」でした!
こんにちは、マネージャー新3年の今川です。やっと昨日ゼミ試験が終わり、無事に第一志望の研究会に入ることができました。
この研究会、経済地理をベースに都市空間の活性化や消費者行動について研究するのですが、わたしが「都市」に興味をもつきっかけになった国のひとつが
イギリスなんです。
みなさん「田園都市線」の走る「多摩田園都市地区」いずれかの言葉はご存知だと思いますが、そもそもなぜ「田園都市」と名づけられたのか、その理由はどうでしょうか?
この言葉、1898年にイギリスのハワードという人物が唱えた「田園都市構想」に由来しているんです。
当時のロンドンは重工業が発展し人口が集中していましたが、その一方で環境問題と貧困拡大という問題を抱えていました。
それを憂えたハワードが「都市」と「農村」のそれぞれの良いところを組み合わせた「自然と共生し、自立した都市」を目指し、いくつかの提案しました。
その目指す都市では職住が近接していて、住宅は公園や森に囲まれている。豊かな者も貧しい者も暮らせる賃貸住宅がある。工場や職場もすぐ回りにあり、それでいて農業をする場所もある。
それが「田園都市構想」なんです。かなり理想的ですよね。

ハワードの田園都市構想は、自足自給でき自己完結をする都市を目指していましたが、日本では通勤者の住宅街という日本に合わせた形でつくられました。

田園調布や日吉の放射線状に広がる道もこの「田園都市構想」に習ったものなんです。
こんな風に都市をみてみると、色々な発見があるかもしれませんね。

さて、イギリスには2度行きました。1回目が9歳のとき、次が19歳のときです。
そしてどちらも短期留学でした。9歳のときは凄まじいホームシックに陥った記憶が大半なんですが、大学1年生のときに参加したケンブリッジ大学短期留学の際はホームシックなど1度も感じず、留学の前後は一人旅をしていたほどです。
1人旅の間に体験したとっても貴重な思い出を紹介します。
コッツウォルズという田舎の町で、わざと道を外れてどんどん草原を歩いて行った時に放牧されている羊の群れに出会いました。
思わず寝ている羊の目の前に腹ばいになり、にらめっこのような体勢をとったのですが、仲間の羊に威嚇されたんです!
びっくりして逃げましたが、にらめっこしながら撮った写真は今でも大事にとってあります。

そしてもうひとつ。
イギリスで驚くのは、空が本当に近いことです。同じ空のはずなのに、どうしてこんなに近くて、色々な表情を見せてくれるのだろうと感動します。


もし皆さんもイギリスに行く機会があったら、ロンドンだけではなく是非近郊の田舎町にも足をのばしてみてください。
そして、ガイドブッグにも載っていない場所を散歩してみてくださいね。きっと、その街の本来の良さや息遣いを全身で感じることが出来ると思います。

では次はマネージャーのひとみちゃん!「春になったら何をしたいか」でお願いします♪