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巨田池のハス(宮崎市佐土原町)


なかなかハスの花にお目にかかれない。そんな中、ひと月ほど前テレビで巨田池(こたいけ)のハスを紹介していたので出かけた。ということで、7月末の稲刈り前のことだ。
巨田池は「鴨の越網」でよく知られたところ。「鴨の越網」とは、鴨の生態を利用した伝統的な鴨猟だ。とはいえ、どこでも行われている分けではなく全国でもたった2カ所とか。
冬の日中に巨田池に行くと、たくさんの鴨が羽を休めている。それが夕方になると餌を求めて池を飛び立つ。その飛び立つ鴨を、池のまわりの森の切り取られた一角で待ち、網を投げて獲るという忍耐を必要とする猟だ。佐土原島津藩の武士の鍛錬のために行われ始めたと言われ、約400年以上も続いているという。一度食べさせてもらったが、鉄砲で討たれたのと違い、生きたまま捕獲された鴨だったので最高だった。
その巨田池、夏場はハスの花が見れるというのだ。7月が見頃のようだ。田んぼ道もあるので軽トラックで出かけた。池の堤脇を通り、池脇の駐車スペースへ。駐車スペースへ行くまでに、山道のような少し狭い道があり、こういう時は軽トラが便利だ。加えて大正解と思ったのは、高い場所から見た方がいいため荷台に登って眺めたとき。荷台が見物台に早代わりだ。遠くまでよく見えた。ここのハスは紅蓮系統のピンク色だが、池を囲む木々の緑は、よりいっそう花の色を引き立たせていた。今年行ったのは午前も遅い頃。時間が違えば、また違う咲き方なのだろう。来年は早朝に出かけてみようと思う。

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