私は地球で楽しく遊ぶために生きている

心はいつも鳥のように大空を飛び 空に吹く風のようにどこまでも自由に

どうしょうもなく惹かれる~愛とセックス~6

2016-08-20 19:24:22 | オムニバス恋愛小説
定食屋を出て、アパートへ戻ると、男はベッドに横たわった。
その体に抱きつく。
「抱いて!」大胆に股を広げる私の中に男が無造作に侵入してくる。
「ああ」涙が目尻から流れ、汗と涙の体で果てる。
「こうしていつも抱かれていたい」
「スケベな女だな。こんなことしていていいのか?男いるんだろう?」
「恋人がいるわ」
「ひえ~たまげた、真昼間からよくこんなことできるな」
「・・・」
「もう恋人のことは愛してないのか?」
「愛?いい人だけど、愛していると思ったことはないわ」
「ふ~ん」
「私、まだあなたの名前知らない」
「リョウ・・」
「リョウ、いつまでもこうしていたい」
リョウは私の瞳を覗き込むように見つめると
「この瞳どこかで見たことがあるような気がするな」
しばらく見つめると、照れた表情に変わった。
「やばい、面倒くさくなってきた。俺はこういう感情になるのが嫌いなんだ」
男は後ろを向いた。そして、ぶっきらぼうに言った。

「1週間出張で長野に行く。来たかったらくれば」

続く・・・

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