私は地球で楽しく遊ぶために生きている

心はいつも鳥のように大空を飛び 空に吹く風のようにどこまでも自由に

尽くし過ぎる女~3~

2016-10-09 22:16:57 | オムニバス恋愛小説
理沙は迷うことなく頷いた。
夏美に対する気持ちを聞くのにいい機会だ。
二人は電車に乗り、理沙の乗換駅の横のコーヒーショップに入った。
店内は混んでいた。
二人は奥の席を確保して座った。
アイスコーヒーを喉に流し込み孝志が溜息をついた。
「ああ、疲れた」
「今日、夏美に連絡したの?」
「特に・・・用事もないし」
「私、今まで夏美と会っていたのよ」
「そうなんだ」
「なんか、興味なさそうね」
孝志は何も言わない。
「夏美、あなたの気持ちがわかならくて不安に思っているのよ」
「ああ、面倒くさいなあ。女って」
「どういう意味?夏美は恋人でしょう?どうして安心させてあげようと思わないの?」
「恋人か・・・女は恋人になったら男のすべて知りたいの?
いつもいつも連絡をしなくてはいけないの?
正直疲れてきたよ。男はひとりになりたい時があるんだよ」
「夏美への気持ち変わったの?」
「そうじゃないけど。重いんだよ」
「重い?男にとって重い女ってどういうタイプを言うの?」

続く・・・

最新の画像もっと見る