私の恋物語 20歳のめぐり逢い４

二人はお互いへの不安と不満のブレーキがきかなくなっていた
愛する私を包容して受け止めていたノブトの電池が切れかかっていた
「どうしてこんなに私達は辛い思いをするの？
「ごめん、僕がいけないんだ。このまま二人つきあっていてもダメになってしまう」
「それは別れると言うことなの？」
「別れたくないけど、、君が苦しむ」
「いや、別れたくない」
そしてまたお互い許し合い慰め合いながら関係が続く　
喧嘩と仲直りを何度も繰り返しながら時が過ぎた
恋という重い荷物を引きづって歩いている疲れた二人
いつしかノブトの瞳が覚めていることにきづいた
そして表に出なかったシャドウの部分が表れた
「僕と付き合った女性は皆不幸になる。
前につきあった女性は僕と別れてから大学を辞めてしまった
そしてその前につきあった女性も生活が荒れた・・・」
その横顔は冷静だが優越感のような表情をしていることに不気味に感じた
そして彼の中に棲む冷酷さを始めて感じた
「ああ、僕はどうして女性を不幸にしてしまうのだろう」
彼は自己陶酔している　私はこのままつきあっていたら精神が壊れてしまうだろう
ノブトの持つ暗い沼からの言葉に私は意識を失いそうになった
私の心も限界にきていた
私は泣きながら言った
「もう、私達別れましょう」

続く・・・