お盆を前に蓮の花がようやく莟(つぼみ)をつけました。(現在3輪)
蓮の華には、ほかの花には見られない、五つの優れた特徴があります。これを蓮の五徳といいますが、この蓮の華ならではの特長が、阿弥陀如来様の徳をいただく真実信心の様子を表しています。
①汚泥不染の徳(おでいふぜん) 高原の陸地ではなく、泥の中に育ちながらも清浄の華を咲かせる。煩悩にまみれた凡夫を救いの目当てとし、必ず仏に仕上げて下さる。
②一茎一花の徳(いっけいいっか) 一つの茎には一つの花をつける。私一人を救いのめあてとしてくださる。「命が大事というよりも、あなたが大事といわれたい」という標語を見ましたが、説得力を感じました。
③花果同時の徳(かかどうじ) 花が咲いたとき、すでに実(果)がついている。信心をいただいたそのときに救いが決定する。将来のことが分からない不安から自由になります。
④一花多果の徳(いっかたか) 一つの花から多くの実(果)が出来る。
⑤中虚外直(ちゅうこげちょく) 中は空洞であるが、真っ直ぐに立っている。
の五つです。④、⑤については十分に味わえていないので、言葉の説明だけにします。
浄土真宗本願寺派(西)では、如来様に供えるお仏飯(おぶっぱん)は、この蓮の莟の形(れんがんけい)に盛ります。ナンマンダブ。お供えにも仏様の心が味わえる工夫がされているのですね。
蓮、希望者には差し上げます。(残り2鉢)