元練馬区議会議員小川けいこの「ねりまなでしこ日記」

前練馬区議会議員小川けいこのホームページはこちら

土田定克 ピアノ・スプリング・リサイタルに寄せて

2013年03月11日 14時57分50秒 | 小川けいこのプライベート日記
 9日の土曜日は、練馬文化センターで開催された


 『土田定克 ピアノ・スプリング・リサイタル』


 に、行ってきました。

 
 
 音楽は好きでも音楽に造詣が深くない私と、ピアニストの土田氏には何の接点もなさそうですが、実は接点があったのです。もっとも、音楽とは関係はありませんが.....

 何かというと、先輩後輩の間柄。土田氏は、地元の豊玉小学校・豊玉中学校の後輩に当たります。
 芸術を愛する者の一人として、このように素晴らしい芸術家が、母校の後輩に存在するということは、自慢であり、大変誇らしく思います。


 私が土田氏のピアノを聴いたのは、今回で二回目となります。
 一度目は、昨年の今日。そう、大震災から1年が経った3月11日でした。

 土田氏は、宮城でお仕事をされている関係で、知人・友人に犠牲になられた方もいらっしゃるということもあり、練馬区立美術館においてチャリティ・コンサートを開催されました。

 その時私は、土田氏のピアノを聴いて、「言葉以上の言葉」とういうフレーズが頭によぎりました。土田氏の演奏は、鎮魂歌であり、ご本人の悲しみであり、私たちへの慰めでもありました。

 
 今回のリサイタルに際しても土田氏は、

 「今年もまた、出会いと別れの交叉する春を迎えました。その中で、本日のプログラムは変わらぬ愛を見つめています。
 本日の演奏会を通して去暮に永眠された恩師メルジャノフ教授を偲ぶと共に、震災で倒れた全同胞の想いを受け継ぐ因(よすが)として、その魂の平安のために祈り奉りたいと思います。永遠の記憶」


 というメッセージを寄せています。

 もちろん素晴らしい演奏でしたが、演奏の合間に見せる表情には、まさにメッセージ通りの感情が表れていました。

 おそらく、会場にいらした多くの方々も大震災から二年目という意識を持たれていたことと思いますので、土田氏の奏でる音に、犠牲者の方々への哀悼の想いを深くされていたのではないでしょうか。

 今、このブログを書いている途中で、黙祷の時刻となり、会派の控室にて同僚の議員たちと黙祷を捧げさせていただきました。

 あらためまして、多くの犠牲者の方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 
 土田氏のリサイタルのテーマでもあった「出会いと別れの春」。

 被災地の皆さま方にとっての春が、時間はかかっても出会いの春が増えることを心から祈りながら


 
 <土田定克さんプロフィール>
 桐朋女子高校音楽科(共学)を主席で卒業。同大学を経て、モスクワ音楽院に留学し2000年に最優秀の成績で卒業。第3回ラフマニノフ国際ピアノコンクールにおいて第1位受賞。
 現在は、演奏活動に他、宮城学院女子大学非常勤講師、尚絅学院大学講師として後進の指導に当たる。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。