元練馬区議会議員小川けいこの「ねりまなでしこ日記」

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友好都市イプスウィッチ市 ~オーストラリア視察記 vol.1~

2010年01月09日 03時11分23秒 | 国際交流
 年を越してしまいましたが、昨年11月8日~13日の日程にて、練馬区の友好都市であるオーストラリアのイプスウィッチ市に友好交流15周年記念式典出席を第1の目的に渡豪して来ました。 
 視察メンバーは志村区長・岩崎副議長・総務部長・文化国際交流課長・議会副事務局長と私の6名でした。本日からしばしの時間をいただきご報告させていただきます


 もともとご報告するつもりでしたが、年末に地域の方々とお話をしていたとき、

 「ところでけいこちゃん、オーストラリアに何しに行ったの?」
 
 「練馬区ってオーストラリアに友好都市なんてあるんだァ!?へー15年も経ってるんだ。知らなかったよ」

 「イプスィッチって聞いたことないなー、オーストラリアなんだ!でオーストラリアのどの辺???」

 「練馬まつりとか区の行事でイベントかなんかやったことあったっけ?」

 てな具合の質問の嵐・嵐・嵐だったのでした区政に携わる者として責任の一端を感じ、視察レポートを掲載しなければという思いを強くしました。



 ということで、道中記の始まり始まり.....(冒頭の写真はイプスウィッチ市役所です。) 
 vol.1の今日は、「イプスウィッチ市とは」からお伝えしたいと思います。


 イプスウィッチ市

 イプスウィッチ市は、オーストラリアのクイーンズランド州にあります。
 クイーンズランド州はオーストラリアの東側に位置し、州都はブリスベンですが、有名な観光地としてはゴールドコーストがある州と言った方が位置的にはよりイメージしやすいかもしれません。(もちろん今回の視察でゴールドコーストで泳ぎました!!なんてことは断じてありません
 そして、イプスウィッチ市はブリスベン空港から車で約1時間ほどです。

 <面積> 1207平方キロメートル
 <人口> 145,000人
 <気候> 亜熱帯気候
 <組織> ポール・ピサーり市長と10名の議員。1,100名の職員で構成
 <産業> 石炭・製造業・工学技術・輸送・酪農等
      ※クイーンズランド鉄道発祥の地
 

 というのが市の概要ですが、練馬区とはどんな交流をしているのかというと昭和64年から児童・生徒の絵画交流や親善訪問団の派遣を通じての相互交流を通して相互理解をはかる中、平成5年から区立中学生の海外派遣事業を実施することになりました。
 そしてついに、平成6年に当時の岩波練馬区長が中学生海外派遣団の団長としてイプスウィッチ市を訪れ、当時のアンダーウッド市長と協議を行い、同年の10月に練馬区に市長を招き「練馬区とイプスウィッチ市との友好都市提携に関する合意書」に調印しました。
 それ以降も、図書の交流や中学生の相互のホームステイ、スポーツ交流等が続いています。


 さらに、平成13年5月にイプスウィッチ市に日本庭園「ネリマガーデン」が開園し、今回はこのネリマガーデン内に15周年を記念して茶室がオープンしました。
 「ネリマガーデン」については、vol.2でご報告いたします。



 それでは、ここから先は私のフォトレポートを

 先ずは現ポール・ピサーリ市長をご紹介

 

 イタリア系だそうです。(オーストラリアは移民の国)写真は、最終日の会食の時に写したものです。

 さすがイタリア系だけあって大変大らかな市長さんです。イプスウィッチ市到着初日の打ち合わせの際には歓迎の意を表して志村区長に「練馬区長」と名入れされた半纏が贈られ、区長はスーツに半纏姿でのスピーチとなりました。似合ってましたよ区長

 


 次はクイズです!
 私が優雅に!?くつろいでいる下の写真の撮影場所はどこだと思いますか?

 

 答え
 ①ピサーリ市長の応接室
 ②図書館
 ③ホテルのロビー
 ④市民の方のお宅

 正解は、②の図書館です。これが図書館の一角なんて信じられますか!?ものすごく素敵で感動してしまいました。
 私が写真を写した後に、女性がコーヒー片手にくつろいで本を読んでいました。 現在、練馬区においては「特色のある図書館」づくりに力をいれていますが、「リビングで本を読む」をテーマにイプスウィッチ市の図書館の一角のような場所があったら素敵と思わずにはいられませんでした。

 また、この図書館には練馬区から寄贈した銀河鉄道999や鉄腕アトムを始めとしたアニメフラッグの全種類がセンス良く飾られており、あらためて親交の深さを感じた次第です。
 さらに!図書館と市役所内には練馬コーナーが設けられていて、様々な寄贈品や写真等が展示されていて市民にしっかりと友好都市のピーアールがされていました。


 こんなことを言ってはなんですが、やはり練馬区は友好都市のピーアール不足かもしれません
 今後も国際交流を推進するのであれば、区民の方にも理解を深めてもらうことを目的として、同様に区役所内や図書館などにイプスィッチ市と同じく友好都市である北京市海淀区の両コーナーを設け、区民に周知する必要があるのではないだろうか。

 最も海外視察に行くといつも確信するのですが、「百聞は一見にしかず」で自分の目で見て聞かなければ人に対しても説得力もないので、今回も行ったからこそ知ったこともたくさんあります。
 予算委員会では国際交流について自分の目で見たことをしっかりと伝え国際交流の推進に向けて練馬区がまた一歩前進出来るように頑張ります。


 続く.....