年寄りの心得

大手生命保険会社の、外交員の女性の方が、やってこられる。
今更、保険に用はないが、名義の書き換えに来ていただいたのである。

きれいに染めた髪を、後ろでひとつにまとめ、黒っぽい品のいいスーツに、黒ヒール、アクセサリーも、マニュキアも控えめで、さすが、TPOをわきまえていらっしゃる、と思う。
お若くて、お美しい。
何より、若い人は、お美しいのである。

以前、夫と二人でマックに行ったことがあった。
若い人ばかりのところへと思ったが････

隅の方のテーブルに座り、二人で食べているとき、向こうの方に、同じような年寄りが二人食事しているのが、目に入った。
「やっぱり年寄りもいるんだ」と、思ったら、私達の姿が、店内の、鏡に映っていたのである。
もう、笑ってしまう。
なんてことない、自分で自分を、年寄りと認めてしまったではないか。

私は、特に、腰が曲がっているわけでもないし、白髪だって目立たないし，髪も薄くない。
ババ服を着ているわけでもなく、今どきのファッションを意識して、それなりの恰好をしているつもりである。　　そうは言っても、年寄り感は、リアル。

今更、他の人から、お若いですね、とか、お美しいですね（？）と言われるとは思っていないが（当たり前か）　それでは、せめて、”感じがいい”と言われるよう，努力しようと思う。

身なりや、言動に気を付けよう。賢くなろう。優しい気持ちを持とう。　そして、元気でいよう。