つれづれ帳

〈日々さまざまな“文化”に触れる暮らし〉から見た阪神間の風景を 気ままに綴るブログです。

阪急神戸線の「ラッピング列車」に乗りました。

2015-12-26 | 西宮

ある日、阪急電車に乗っていて車内のドア上広告が目に入りました。

 

阪急電車の色(阪急マル―ンと呼ばれる濃いワイン色)を使ったデザインで

車両のイラストと文字のみでシンプルですが、ややレトロな雰囲気がいい感じ。

 

 

『わたせせいぞうが描く神戸線沿線のイラストをラッピングして運行中!』

と書かれています。

 

そういえば車内の中吊りやドア横にも、わたせせいぞうさんのイラストが。

もしかして、この電車…?

 

電車を降りたときに改めて見てみると、桜と「西宮・夙川」の文字が。

 

 

ラッピング列車のことを知らなかったので

絵柄のある列車だと思わず乗っていたようです。

 

西宮北口駅「カリヨンの鐘」や、夙川の桜が描かれています。

他の車両にも「神戸」や「灘・六甲」の文字とイラストがあり、とても可愛らしい列車です。

 

 

阪急電鉄のサイトによると「神戸線」と「宝塚線」で、

沿線の観光スポットが描かれた車両が、それぞれ1列車運行されているとのこと。

 

1列車。出会うとラッキー!な感じですね。

 

神戸線は「わたせせいぞうさん」のイラスト4種類。

観光スポットを訪ねる二人のラブストーリーも作られていて

車内の中吊りポスターでも読むことができます。

 

宝塚線は、観光スポットと、鉄腕アトムやリボンの騎士など

おなじみ「手塚治さん」のキャラクター達。

 

阪急電鉄のサイトで、全車両のラッピングイメージが見られます。

阪急電鉄 沿線お出かけ情報

 

阪急電車に乗られる時は、ホームに入ってくる電車をチェックしてみてくださいね。

 

                         阪急マル―ン色 

さて、阪急電車の色「阪急マル―ン」は

1950年代から変わらず阪急のイメージとして愛されてきました。

色を変更する案が出た時も、周りからの反対意見が多くて見送りになったそう。

 

 

電車のカラーといえば、もともとは車両の腐食防止のために塗装が必要だったものが

いまは腐食しにくい金属ゆえに、実はそのまま(銀色など)でも大丈夫なのだとか。

 

でもやはり阪急電車は、このマル―ン色であり続けてほしいですね。

 

 

冬の深まりとともに、桜の季節も近づいています。

車窓から夙川や芦屋川沿いの美しい桜を楽しめる日も、もうすぐです。

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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甲子園会館(旧甲子園ホテル)のライトアップ

2015-11-30 | 西宮

少し前、11月のお話になりますが、

「武庫川女子大学 甲子園会館(旧甲子園ホテル)」のライトアップイベントに行ってきました。

 

しばし写真をお楽しみください。

 

↓クリックすると拡大されます。

   

 

館内の一部も見学することができました。

 

甲子園会館は、かつては関西屈指のリゾートホテルと謳われた建物。

ホテルの開業は1930年とありますから、85年ほど前のことですね。

 

第二次世界大戦の影響で海軍病院や進駐軍将校の宿舎に使用されるなど

歴史の波にもまれながらも、現在は武庫川女子大の建築関係の学部キャンパスとして保護されつつ現役です。

 

 

残存する数少ないライト式建築(建築家フランク・ロイド・ライトの弟子である遠藤新の設計)としても有名で、西洋館に和の意匠が調和し、阪神間モダニズムのイメージそのままです。

 

最近では、映画「日本のいちばん長い夏」で天皇の御所のシーンロケが行われたことも話題になりました。

私も映画を観ました。特徴のあるバルコニーなど、すぐ気づきましたよ。

 

↑館内、豪奢な装飾の西ホール。

 

天井をのぞくとこんな感じです。

 

小槌のレリーフ。

 

ほかにも格子など、あちらこちらに和の意匠が施されています。

 

実は以前に、とある能楽イベントがこの西ホールで催され

私もスタッフとして館内を走りまわったことがあります。

 

イベント用の施設ではないから、効率よい動線は望めないですよね。

1日走り続けました。

 

普段は立ち入れない通路を移動に使わせてもらったり

色々な場所にも入らせてもらったのですが

(走っていたので)建築をじっくり拝見する余裕はまったくありませんでした。

なのであまりよく覚えおらず、今から思えば実にもったいない。

 

バーコーナーとして使われていた床の洒落たタイル張り。当時のままです。

 

 

甲子園会館は、キャンパスゆえに敷地内への一般の立ち入りができません。

見学は、日にち限定で、予約した場合のみ可能。

 

夜空にライトアップされた甲子園会館を見ることができるのは、毎年11月ごろに恒例、おそらく年に一回のチャンスです。

ぜひサイトをチェックしてみてくださいね。

 

会館の歴史や建築についても詳しく書かれています。

甲子園会館 公式サイト

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

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西宮北口駅周辺のイルミネーションが点灯しました

2015-11-21 | 西宮

冬になると、あちらこちらで綺麗なイルミネーションが目を楽しませてくれます。

11月21日は、阪急神戸線「西宮北口」駅の周辺 『にしきたイルミネーション』  の点灯式。

 

この日は近くには居たものの、カウントダウンやミニコンサートがある点灯イベントは見学できず。

代わりに帰り道、少しお散歩してみました。

 

兵庫県立芸術文化センター 前、高松公園 ↓

ふだん見慣れたセコイヤの木が大きなツリーに変身、ケヤキの木々もキラキラ。

建物の光をバックに幻想的な景色です。

 

 

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阪急西宮ガーデンズ ↓

色とりどりに光る「四葉のクローバー」は、にしきたのシンボルマークだそうです。

建物内の大きなクリスマスツリー ↓

可愛らしいディズニーキャラがたくさん飾られています。

1Fのディズニーストアとの共同企画だそう。

 

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駅の北西側、津門川 ↓

上昭和橋から下流に向いて撮りました。川面に映り込んだ光が綺麗です。

ここにも四葉のクローバーが。

 

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アクタ西宮 の東館と西館をつなぐ「円形デッキ」 ↓

 

 

他にもまだまだ、冬に向かって色々なイルミネーションが登場するようです。

 

西宮北口駅の構内はとても広く て、改札が「南」「北」「東」「南東」と4つあります。

目的地から遠い改札を出てしまい、ぐるっと大回りになる時も。

 

リンクの施設公式サイトで場所を確認するか、

構内の今津線 宝塚方面ホームに 西宮観光案内所 がありますので訪ねてみて下さいね。

 

構内での待ち合わせにおススメ「カリヨンの鐘」

 

最後までお読み下さり ありがとうございました。

 

 

 

 


厄神さん(門戸厄神)とお人形

2015-11-14 | 西宮

西宮市、門戸厄神 東光寺に行ってきました。

 

通称“やくじんさん”は、空海 作の「厄神明王 やくじんみょうおう」を祀る 由緒ある寺院。

 

ここはお寺ですからお参りは柏手を打ちませんが、厄神さんと呼ばれるためなのか、パチパチ!という音がよく聞こえるのは…ご愛敬です。

 

余談ですが、毎年1月の大祭は参道にたくさんの屋台が並んで、とても賑やか。

私は、このお祭りの日がとても楽しみです。

 

さて、ここ厄神さんでは年に一度、人形供養の法要が行われます。

住職さんによると、成長した子供が大切にしていたものや遺品の人形など、日本人形からぬいぐるみまで様々、納められる数は千単位とのこと。

 

テントの下にずらっと並んだお人形は、今年供養される人形の一部ですが、それでも圧巻です。

持ち主の、役目を終えた人形への感謝やねぎらいの気持ち をに思いがめぐり、少し感動。

 

前回ご紹介した 厄神文楽 は、この法要に先がけた催し。

ご住職の念仏のあと、文楽人形がお参りをします。

 

その後、境内の特設舞台では“えびす舞”の上演や“文楽セミナー”がありました。

 

厄神文楽は今年で3年目。

 

西宮発祥の人形芝居や、後世に大成した人形浄瑠璃を知り楽しんでほしい、という地域のかたの「思い」が、寺院での多くの人が集まる催しにつながったそうです。

 

私は昨年、イベント制作に関わるお手伝いをした関係でこの催しの成り立ちを知りました。

 

実現までには、その強い思いに支えられる、献身的とも言える多くの人の「行動」がありました。

人の力が日本の文化を広げ、伝えています。

 

※門戸厄神 東光寺 公式サイト http://mondoyakujin.or.jp/

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 


文楽のルーツ~西宮の人形芝居~

2015-11-09 | 西宮

その昔、西宮神社あたりには傀儡師-くぐつし- と呼ばれる人形遣いが多く住んでいました。

 

室町時代のお話です。

 

人形を使い、芝居やえびす舞などを演じて

全国に神社の教えや物語りを伝える、エンターテナーの走り。

西宮神社の近くには「傀儡師故跡(くぐつしこせき)」の像があります。


人形芝居は歌や音楽などと融合し、

後世に伝えられ、伝統芸能「文楽(人形浄瑠璃)」となりました。

 

淡路島など日本の各地に民族芸能として残る人形浄瑠璃や、

形が大成され世界遺産となった文楽、

そのルーツは傀儡師の、西宮から発祥した芸能であるそうです。

(この歴史的変遷が「人形浄瑠璃街道」と呼ばれています。)

 

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「厄神文楽~人形浄瑠璃街道~」

2015年11月12日(木) 13:30~

於:門戸厄神 東光寺(西宮市門戸西町)

観覧料:無料

 

境内で行なわれる人形供養の法要にあわせて

文楽人形が供養。そのあと、えびす舞の上演や

文楽人形遣いの吉田和生さんによるセミナーなど。

毎年たくさんのかたが見学に来られます。

 

※詳細はこちら◆ チラシ拡大 ◆をご覧ください。

 

 

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画像は2014年の厄神文楽の様子。

(人形供養 法要に向かう文楽人形)

 

(文楽セミナー)

 

後ろで操作する人の解説を聞いてもまだ

文楽人形が動くさまは、まるで生きているよう。

芸の力、一見の価値ありです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。