https://www.hakobura.jp/db/db-view/2010/04/post-49.html
日本初の女子観想修道院として1898(明治31)年に「厳律シトー会天使の聖母トラピスチヌ修道院」として創立されました。
この修道院は、真ん中に函館市街地を挟んで、函館山がその対極に位置しています。やや高台に、ひっそりとたたずまいをしています。
発足当時は、1893(明治26)年にパリ外国宣教会のアンドレ・ベルリオーズ司教が70ヘクタールの土地を購入して建てた旧孤児院を使用していました。
1903(明治36)年、大嵐で木造の修道院は崩壊し、その2年後に、レンガ造り2階建ての本館正面棟の一部が完成しました。1913(大正2)年までに竣工した本館正面棟と聖堂は、1925(大正14)年に発生した火災で焼失するという被害に遭っています。
教皇ピオ11世から義援金や各修道院からの寄付金が寄せられ、1927(昭和2)年に再建された聖堂が現存しています。煉瓦の外壁、半円アーチの窓などゴシックとロマネスクの混在するデザインが印象的です。
修道女らは祈り、労働、聖なる読書を日課の3本柱に共同生活を送っています。祈りは3時半の起床から、19時45分の就寝までに一日7回行われます。
生計を立てる収益事業として製造するマダレナケーキやクッキーは、修道院を訪れた際の土産物として人気です。
立ち入ることができるのは前庭のほか、売店併設の資料室の見学が可能で、院内での生活や修道院の歴史などを紹介しています。2016年以降、定休日なしにオープンされています。
トラピスチヌ修道院の前に市民の森があり、そこの売店のソフトクリームは有名ですので、食べてみるのもよろしいでしょう。
森には、白樺の木もあり、北海道に来たという感動を得られます。
アクセス
市街地からは少し離れたところに位置しますので、時間の余裕を持ったスケジュールで訪れるとよろしいでしょう。
函館駅を出発する「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス(5系統)」に乗り、40分弱、「トラピスチヌ前」で下車します。このシャトルバスは、五稜郭タワー、湯の川温泉を経由して「函館空港」まで行きます。夏ダイヤは30分に1本、冬ダイヤは1時間に1本程度のサービスです。
函館バスホームページ http://www.hakobus.co.jp/
|