goo blog サービス終了のお知らせ 

経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】6-04 因循姑息 目先に追われて大局を見失う ~ 古くから慣れ親しんできた習慣や慣習に従う ~

2025-03-15 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語・名言

  ■【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】6-04 因循姑息 目先に追われて大局を見失う ~ 古くから慣れ親しんできた習慣や慣習に従う ~   


 
  四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
 経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
 四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
 以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。

第6章 仕事上手になる法
 論理思考で現状分析をキチンとし、方向性を明確にしてからPDCAサイクルを回し始めても、実際に行動に移したときに旨くいかないことがあります。やりたいという気持ちはあっても、いざ行動に移そうとしたときに、動けないこともあります。
相手の人を説得したり、納得させたりしても、必ずしも相手は期待通りに動いてくれないことがあります。日常生活においてだけではなく、経営者・管理職にとっては、社員や部下が動いてくれないというのは深刻な問題です。
 人の価値観というのは、多様性に富んでいます。論理思考で相手を説得したからといって、相手は納得したわけではありません。一つの価値観だけでは、相手は納得してくれません。人は、理屈だけで動いているわけでもなく、感情もあります。
 うまくいかない原因として、やろうとしていることにコツやカンというものがあったり、それを行うための技術が必要であったりして、その習得ができていないことでうまく行かないことがあります。コツの飲み込み方が上手な人もいれば、そうでない人もいます。
 このような時に、役立つ四字熟語がありますので、ご紹介します。ここでは、四字熟語の中から、相手を理解し、一方、相手にその気になってもらうには、どうしたらよいのか、心に訴えるヒントを感じ取っていただきたいです。

■6-04 因循姑息 目先に追われて大局を見失う
    ~ 古くから慣れ親しんできた習慣や慣習に従う ~



 経営コンサルタントとして仕事をしていますと「何で、このような帳票や資料を作成しているのだろう」「なぜ、このような加工方法を採るのだろう」「なぜ、この機能がいるのだろう」などと、首を傾げたくなることが多々あります。そのようなときに、「なぜ、そうするのですか?」と尋ねますと、「先輩から、このように教えられたから」「マニュアルにこのように記載されているので」「このようにやるのが常識ではないですか?」というような答が返ってきます。
 私たちは、意識していないうちに、現状を肯定してしまいがちです。このことは、「因循姑息(いんじゅんこそく)」に繋がります。「因」は「~による」「~に基づく」いう意味です。「循」は、「従う」という意味で「循環」というのは「環に循(従)う」ということで、サイクルの意味に使われます。このことから「因循」は、「すでに出来上がっているレール、すなわち既成の物や規則などに寄り添う」という意味になります。「姑」は、「しゅうとめ」という意味が一般的ですが、ここでは「しばらく」という意となり、「息」は、「一息つく」という意味です。「姑息」は、「しばらくの間休む」ということから、「現状のまま過ごす」という意味です。
 このことから、因循姑息というのは、「古くから慣れ親しんできた習慣や慣習に従う」ことを基本とし、そこに疑問を持たずに、逆にそれに固執して、例え不便や問題があったとしても改めて、これまでのやり方に拘ってしまうことを指します。このことが転じて「.消極的な態度に終始し、決断力に欠けて、現状のままズルズルと引きづられてしまい、非建設的な発想になってしまう」という状況の時に使われます。
 将来の変化を予測して行動するという、別項で紹介しました「深謀遠慮」という姿勢が見えない人は、目先のことを心配して自分の考えを変更しようとしないことがあります。このような人を、「遠慮近憂(えんりょきんゆう)」という四字熟語をつかって表現します。すなわち、この四字熟語は「将来のことを考慮に入れて判断し、先手を打って行動を起こすべきところ煮も関わりませずそうしておきませんと、近い将来にそれがトラブルとになってしまいます」という意味ですので、先手を打っておかないとならないという教えです。
「石橋をたたいて渡る」という諺がありますが、物事に非常に慎重な人を例えるときに使います。世の中には、石橋をたたいても、心配となって渡らない人もいます。そのような人は、過去に大きな失敗をしたり、怖い思いをしたりした経験があり、それがトラウマとなってしまっているのかもしれません。そのような人を表すときに「懲羮吹膾(ちょうかんすいかい)」という四字熟語を使います。訓読みしますと「羮(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹く」となり、わかりやすいでしょう。羹を食べたときに、熱い思いをしたり、口にやけどをした人が、膾(なます)という冷たい物が出されても、熱いかもしれないといってフーフーとして、冷ましたりしてから食べようとする、というムダな行為をいいます。まだ、そのようにしても食べる人は許容されても、食べない人は困りますね。
 因循姑息な部下を持ちますと、懲羮吹膾な態度にイライラすることもあるかもしれませんが、「右顧左眄(うこさべん)な部下も困ります。「左顧右眄(さこうべん)」とも「右顧左顧(うこさこ)」とも書くことがあります。「右大臣の顔を見たり、左大臣をチラッと見たり」ということから「右顧左眄」が正しいのでしょうが、それがあやふやな人が、誤用をしているうちにこのような別の表記が存在してしまったのではないでしょうか。
 話が脱線してしまいましたが、「顧」は「気を配る」、「眄」は「流し目で見る」という意味で、どちらも正面からしっかりと相手を見据えないという意味です。このことから、「周囲ばかりを気にして決断しない」という意味の他に、そのしぐさから、「自信がなく、ためらっている」ことを表す時にも使われます。
 周囲に気を遣いすぎる人のことを「八方美人(はっぽうびじん)」「八面玲瓏(はちめんれいろう)」ともいいます。どこから見ても欠点のない美人というのが原意ですが、そこから転じて、「誰とでも如才なくつきあう人」という意味で使われます。時には、あまりにもいろいろな人とつきあうために、鳥か獣かを問われたコウモリのように振る舞う人ということから、悪い意味で用いられることが多くなってしまいました。
 関連して「内股膏薬(うちまたこうやく)」という、またの内側に塗った「膏薬(練った外用薬)」が歩く度に左右反対側につく様を言う、似た四字熟語があります。これも「コウモリのように、あっちについたりこっちについたりして、節操のない」という意味から、「定見がなく、その時の気持ちで動く」そのような人のことをあざける時に用います。日和見主義な人のことを指します。
 世の中の管理職の中には、因循姑息で、指示や命令が不明瞭でありましたり、大局を掴めていませんでしたりして、相談してもイエスかだノーだかわからない人もいます。意見を求めても、小手先のことばかりを話して、本来経営計画に基づいて、全社一丸となって行動すべき所を、自分がミスを犯さないようにすることのみに終始する人もいます。そのような人は、右顧左眄な人が多く、実力もありませんのに、意外と出世街道をまっしぐらという人がいるのは、釈然としませんね。
 別項でも触れていますが、有能な管理職というのは、始末書をたくさん書いていると言われています。積極的に何かにと組もうとか、新しいことを始めるとかすれば、中にはうまくいかないこともあります。失敗したくなければリスクを冒して、何もしないことです。もし、私が定年退職するとしたら、その時には「過去○十年、大過なくやってこられました」とう挨拶はしたくないと思っています。大過なくビジネスパーソンをやってきたと言うことは、自分はリスクを冒して何もしてこなかったと言うことを自分が認めることになるように思えるからです。
 何もしないで、後からしなかったことを後悔するより、やってみて、例え失敗しても立ち上がり、再挑戦する道を選びたいと思っています。


 *
 *
■ おすすめブログ  コンサルタント・士業に特化したブログ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◆【一口情報】 知らないと怖い紫外線

2025-03-15 12:03:00 | 【話材】 お節介焼き参考情報
◆【一口情報】 知らないと怖い「紫外線」
 

 テレビを見ていたら、紫外線対策の間違いについて解説していました。知っているのと知らないのとでは大きく異なります。聞きかじりですが、簡単にまとめてみました。
 

◇ 紫外線は悪玉? 善玉?
 
 紫外線は、光のスペクトルにおいて紫色の外側にあることからこの名前がつけられたことはよく知られています。いろいろな化学的な作用が大きいので「化学線」とも呼ばれます。
 
 紫外線は、真夏の問題であって、いまの季節はあまり心配ないと考えている人が多いようです。
 
 対策を充分に図らないと皮膚や目への影響はよく知られています。免疫系へ急性もしくは慢性の疾患を引き起こす可能あるようです。なぜ、紫外線がこのように人間にとって好ましくない作用をするのかというと、たんぱく質を変性させることに起因するそうです。皮膚に紫外線が照射されるとコラーゲン繊維を痛め、皮膚の加齢化を促進させてしまいます。
 
 3月頃から徐々に紫外線が増え、4月には警戒量に達し、5月は真夏には及ばないまでも充分な予防策を講じないと夏と同じようなダメージを受けてしまいます。梅雨明けをピークに9月、近年は10月まで警戒期間が広がっているとも言われています。
 
「にっぱち」といって2月と8月は景気が落ち込むと言うことがよく言われます。このように季節によって同じような形で変動するのが、企業経営でも窺えます。例えば、売上高を月別集計するとほぼ例年一定のパターンになります。これを「季節指数」とか「季節変動指数」と言います。
 
 売上計画など、年度計画を立案するときに季節指数を導入すると月次売上計画に対する達成率を合理的にはかることができ、営業パーソンの管理に利用することができます。(利用方法は当ブログのマーケティング講座で取り上げ予定)
 
 紫外線も季節指数を持っています。この際、紫外線の教えを受けて、自社の季節変動指数の観点で見直しをしてはどうでしょうか。
 

◇ 誤解されているサングラスの濃淡
 
「紫外線」について当ブログで紹介しましたところ、「季節指数という知識としては当たり前のことを忘れていました」というコメントをいただきました。「当たり前のことが当たり前にできる企業作り」を標榜している私にとっては大変うれしいコメントでした。
 
 太陽が発する紫外線には、UVA、UVB、UVCという波長によって3分類でき、の紫外線が含まれているが、そのうちUVAとUVBはオゾン層を通って地表にまで届いてしまいます。
 
 これがくせ者で、特に眼にとってはUVBが悪いそうです。白内障になることがよく言われますが、そのほかにも雪山ではサングラスがつきものと言われるように「雪眼」と山男仲間でいわれる雪眼炎は急性作用があるだけに怖いです。
 
 ガラスは、紫外線をあまり通さないことがよく知られています。サングラスは、さらに特殊材料をコーティングするなどしてUVカットを行っています。石英ガラスは、それそのものがUVカットになりますが、プラスチックのサングラスや窓ガラスは、フッ素化合物を使ったコーティングやフィルムを使ったりします。
 
 昔は、偏光サングラスでUVカットをしていましたが、不便がありました。昔のデジタルカメラというのは、ファインダー部分にいまのように液晶を使っておらず、小型のブラウン管が使われていました。そのために、縦フレームで撮影しようとしますと、走査線方向と直角になると画像が全然見えなくなってしまいます。縦フレームで写真を撮るときには、一々サングラスをはずさないととれないという煩わしさがありました。
 
 また紫外線は、反射光にも含まれるので正面からの光だけではなく下や斜めからの反射光にも気をつけなければなりません。紫外線を使った利用機器を使うときや雪山などでは、ゴーグル状の眼鏡をかけるのはこのためです。
 
 以前、当ブログでも書きましたが、サングラスの色の濃さも誤解をしている人が結構います。色が濃いサングラスをかけると瞳孔が開いてしまい、かえって紫外線を取り込む量が増えてしまうからです。ちなみに色はグリーン系よりは黄色系の方が目には良いそうです。
 
 何ごとにも欠点があるということを経営上でも知っておくべきです。濃すぎるサングラスは、過保護の欠陥があります。厳しく鍛えることにより人は育つとも言われます。
 
 とはいえ、「過ぎたるは及ばざるがごとし」という格言を忘れてはいけません。
 

◇ ワイシャツは紫外線を反射するか?
 
 紫外線について、「季節指数」と「色」について書いて来ましたが、この辺のことは私でも知っていることです。賢明なる読者の皆さんも「今更ブログに書くほどのことでもなかろう」と思われた方が多いと思います。
 
 実は、これから書くことは、テレビで紫外線の番組を見るまでは私は知りませんでした。
 
「着る物と色」による紫外線対策です。中東で女性が黒い色のチャドルを身にまとうことはよく知られています。なぜ砂漠の暑い地域で黒色のチャドルを纏うかというと、紫外線対策効果があるからと思い込んでいました。
 
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■【小説風老いぼれコンサルタントの日記】 3月14日 ◇菜根譚 平時の備え ◇元気な会社 オートミール人気支える開拓者精神 2817-4314

2025-03-15 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

 

  ■【小説風老いぼれコンサルタントの日記】 3月14日 ◇菜根譚 平時の備え ◇元気な会社 オートミール人気支える開拓者精神 2817-4314 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

 3月14日

 暖かい朝が多くなってきました。

 陽が昇る時間も早くなってきているのを実感します。

 早朝ウォーキング塗中の小学校のハクモクレンが咲き始めました。

 朝日に朱く萌えているので、思わず【カシャリ!ひとり旅】

 

 

 私の事業を引き継いでくれた竹根好助ですが、その部下が時々自分の顧問先や元気な会社に私を招待してくれます。私が企業で、何を観て、何を話すか、私の半世紀のコンサルタント経験を盗み取り、コンサルタントとして、それを顧問先に活かしたいという考えのようです。

 

 竹根の部下が紹介してくれた企業は遠方のため、ネットを使ってインタビューと社内見学をさせていただきました。

 

◆【成功企業・元気な会社・頑張る社長】 オートミール人気支える開拓者精神 2817-4314

 コロナ禍を契機に、オートミール人気が上がりました。タンパク質や食物繊維、ミネラルが豊富に含まれ、しかも、糖質はご飯やパンに比べて少なめ。ダイエット効果も高い。外出控えで、運動不足による体重の増加やストレスによる美容への影響を気にする人たちが増え、この需要を牽引している。

 オートミールは燕麦(オーツ麦)を蒸して、ひき割りして、ローラーで平たく伸ばすなど加工した食材。水や牛乳を入れてレンジでチン。もっちりとしたおかゆができあがる。ごはんを炊くよりもスピーディーで、食べ応えもある。お好みでドライフルーツやナッツを入れたり、味付けを和風や中華風にしたりとアレンジも豊富だ。

 最近になって注目された感もあるが、日本でのオートミールの歴史は意外なほど長い。札幌市に本社があるN社が1929年(昭和4年)に日本で製造したのが始まりだ。オートミールのほか、コーンフレークやスイートコーン缶詰の製造も日本で初めて手掛けたパイオニア企業だ。「創業者である祖父が北海道の農業の発展を目指して欧米を視察し、オートミールやコーンフレークの製造技術を学び、日本に持ち込んだ」とT社長。オートミールの原材料である燕麦も当時、北海道内で盛んに栽培されていたそうだ。

 欧米では朝食の定番であるオートミールだが、日本ではなかなか定着しなかった。それでも地道に販売を継続したことが今の需要につながっている。「100年売れないものを売り続けてきたのは、いつか日本の皆さんのプラスになると考えていたから。われわれのような中小企業だからこそできた」とT社長は胸を張った。

 売り上げは好調に推移するものの、T社長は「浮かれてはいられない」と気を引き締めている。大手企業が相次いで市場に参入し、以前にも増して競争が激しくなってしまったからだ。緊迫化する国際情勢で原材料価格が高騰し、調達コストはアップしている。「本来であれば、値上げも検討しないといけないのだが、逆に値下げを考えなくてはならない状況だ」と頭を痛めていた。

 オートミール人気はブームというような一過性のものではなく、定着しつつあるようにも感じる。T社長によると、日本でのオートミールの喫食率は15%ほどだそうで、市場拡大の余地はまだまた大きい。その中で今後、重点投入する新製品シリアルに期待している。

 オートミールの原料である燕麦にドライフルーツやナッツ類を加えた食材。グラノーラのように糖分が加わっておらず、日本人の味覚にピッタリだという。「常に大手企業が当社の真似をするような立ち位置で、老舗企業ではなくベンチャー企業として市場をリードしていきたい」と語るT社長。祖父の開拓者精神をしっかりと引き継いでいる。

   出典: e-中小企業ネットマガジン

■【今日のおすすめ】

 ■【日本庭園を知って楽しむ】5-06自然風景式庭園 船着(き) (ふなつき)

 日本庭園には、池泉があるところが多いです。

 池に船を浮かべて優雅な一時を楽しむことがなされていた時代があります。

 その船に乗るところ、船を係留しておくところなども設置されています。

 修学院離宮で、それらを見てみましょう。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄では、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
    https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930
 

■【知り得情報】
 政府や自治体も、経営環境に応じて中小企業対策をしています。その情報が中小企業に伝わっていないことが多いです。その弊害除去に、重複することもありますが、お届けしています。

◇再掲《公募》令和7年度予算「成長型中小企業等研究開発支援事業」公募
 令和7年度予算「成長型中小企業等研究開発支援事業」は、中小企業者等が大学・公設試等と連携して行う、研究開発及びその事業化に向けた取組を最大3年間支援するものです。
 https://www.chusho.meti.go.jp/support/innovation/2025/250217kobo.html
   出典:e-中小企業庁ネットマガジン

■【連載小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【最新号】
  ■【連載小説】竹根好助の経営コンサルタント起業8章 3 早朝時間帯の残業

【これまでお話】 バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

◆ 平時の備えあれば、憂いなし 314


   間中に放過せざれば、忙処に受用あり。
   静中に落空せざれば、動処受用あり。
    暗中に欺隠せざれば、明処に受用あり。


 『菜根譚』前集85条にある名言です。

 「閑中不放過」 閑中(かんちゅう)に放過(ほうか)せざれば

   ひまな時にも、

   ぼんやりと無為に過ごさないようにすることによって

 「忙処有受用」 忙処(ぼうしょ)に受用(じゅよう)有り

   多忙な時に、その経験が役に立つことがある

 「静中不落空」 静中(せいちゅう)に落空(らっくう)せざれば

  静かなところにあっても、

  気を抜かず、心をゆるめることがなければ

 「動処有受用」 動処(どうしょ)に受用有り

   いざ動こうとするときになって、その経験が役に立つことがある

 「暗中不欺隠」 暗中(あんちゅう)に欺隠(ぎいん)せざれば

   人が見ていないようなところにあっても、

   他の人を欺いて自分の悪事を隠すようなことを

   しないように努力をすれば、

 「明処有受用」 明処(めいしょ)に受用有り

   たくさんの人がいるような公の場で

   その経験が役に立つことがある

 

 このことは、「ひまな時でも、ただぼんやりと無期(むご)に時を浪費しないようにすることは、いざ多忙な時になっても、その経験・努力が役に立つのである」、という意味と解釈できます。

 裏表ない生活を日常行うことの大切さが、人間性を高めることに繋がるともいえます。

 人の品性というのは、包容力の大きさとなって表れてくるのでしょう。
 

 わかっているつもりですが、実行できないでいる自分を恥ずかしいと思いつつも、いまだ実現できていません。

 

【菜根譚】

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/41a595597fde1786734c5e87ee5efb8a

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 明細リストからだけではなく、下記の総合URLからもご覧いただけます。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

 

  >> もっと見る

■バックナンバー   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db  

 
© copyrighit  N. Imai  All rights reserved

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■【きょうの人】 0315 ■ 智証大師 円珍 天台寺門宗(寺門派)の宗祖 ■ 徳富 蘇峰 明治から昭和のジャーナリスト 蘆花の兄

2025-03-15 06:33:00 | 【話材】 きょうの人03月

  【きょうの人】 0315 ■ 智証大師 円珍 天台寺門宗(寺門派)の宗祖 ■ 徳富 蘇峰 明治から昭和のジャーナリスト 蘆花の兄

 本日、ゆかりの人をご紹介します。

 そこに歴史や思想、人物、生き方などを感じ取っていただけると幸いです。

 

■ 智証大師 円珍

 ちしょうだいし/えんちん
 弘仁5年3月15日(814年4月8日- 寛平3年10月29日(891年12月4日)

 平安時代の天台宗の僧で、天台寺門宗(寺門派)の宗祖でもあります。

 法号は「南無大師智慧金剛(なむだいしちえこんごう)」で、諡号は智証大師(智證大師、ちしょうだいし)と称し、入唐八家(最澄・空海・常暁・円行・円仁・恵運・円珍・宗叡)の一人ですので、最澄・空海らと肩を並ぶお人なのです。

 讃岐国(香川県)金倉郷に誕生しました。その地の豪族・佐伯一門のひとりで、俗姓は「」和気」といいます。空海(弘法大師)の甥(もしくは姪の息子)にあたるといわれています。

 15歳で比叡山に登り、義真に師事、12年間の籠山行を終えました。

 役行者を慕い、大峯山・葛城山・熊野三山を巡礼しました。吉野での修験道の発展に寄与することになり、承和13年(846年)には、延暦寺の学頭となりました。

 仁寿3年(853年)に、新羅商人の船で唐に向かう途中で暴風に遭って台湾に漂着したいりしました。

 天安2年(858年)帰国後、比叡山の山王院に住したの地、第5代座主となり、園城寺(三井寺)を賜りました。三井寺には、円珍が感得したとされる「黄不動」「新羅明神像」等の美術品の他、円珍の手による文書が他数残されており、日本美術史上におきましても注目されることです。

 

■ 徳富 蘇峰 明治から昭和のジャーナリスト 蘆花の兄

 とくとみ そほう
 1863年3月14日(文久3年1月25日)-1957年(昭和32年)11月2日)

 明治から昭和戦後期にかけての日本のジャーナリスト、思想家、歴史家、評論家。『國民新聞(現東京新聞)』を主宰し、大著『近世日本国民史』を著したことで知られる。

 平民の目線で政治に切り込むジャーナリズムは画期的と言えます。一方で、山縣有朋、桂太郎ら、当時の政治家とも密接な関係にあったといわれています。

 根津美術館の根津嘉一郎も、國民新聞の経営に参画していました。

 京王線沿線にある『蘆花恒春園』は、実弟である小説家・徳冨蘆花の旧居です。

山王草堂記念館
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/adb4e888e2e1d9e1e369cf8372c0e7a4

山王草堂庭園
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/4d832d9fa8e8d532216951ce6b812db7

◆ バックナンバー

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/b57a13cf0fc1c961c4f6eb02c2b84c9f

 © copyrighit  N. Imai  All rights reserved


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■【今日は何の日】 3月15日 涅槃会 世界消費者権利デー  一年365日、毎日が何かの日

2025-03-15 00:03:00 | 【今日は何の日03月】

 

  【今日は何の日】 3月15日 涅槃会 世界消費者権利デー

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

 

 【今日の写真】 早春の京都 詩仙堂 

 丈山は作庭にもすぐれた手腕を持ち、桂離宮、枳穀邸(渉成園)の補修には、丈山の手が加わっているといわれる。

 この庭は、後世修理が加わり、必ずしも昔のままではない。それにしても、庭の樹木の美しさと、岩を打つ滝の音、そうして僧都の叩くのどかな響きは、よく調和してこの山荘の閑寂を更に幽ならしめている。

 丈山はこの他、燕所(安息所)をはい(草冠に過)軸軒、寝室を白室、書棚を剔蚋(紙虫をえぐる意)などと名付けている。(詩仙堂ウェブサイトより)

  私が撮影した詩仙堂の写真 http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/kyoto/kyoto_shisendou.htm

   3月15日
■ 世界消費者権利デー

 国際消費者機構が消費者運動の統一行動日として3月15日を「世界消費者権利デー」として制定し、1983年から実施しています。

 世界で唯一の消費者向けの情報発信の組織で、115カ国220団体で組織化されています。強力な消費者運動の展開を支援しています。

 1983年3月15日に、アメリカの故ケネディ大統領が「消費者には権利がある」との一般教書を発表したのが契機です。

 しかし、まだまだ日本ではその取り組みが不充分と言われています。
 

  図  国際消費者機構 ←クリック


■ 涅槃会

 涅槃会とは、お釈迦様の入滅の日を記念して、各地のお寺で行う法会の一つです。涅槃図を掛けて、涅槃経や遺経を読謡します。日本では、清和帝の貞観2年に奈良の興福寺で行ったのが最初だとされています。

【Wikipedia】涅槃会(ねはんえ)
 涅槃講や涅槃忌とも称し、陰暦2月15日、釈迦の入滅(にゅうめつ)の日に、日本や中国などで勤修される、釈迦の遺徳追慕と報恩のための法要である。現在では、3月15日に行なわれているところもある[1]。
 涅槃とは、ニルヴァーナの訳語であり、迷妄のなくなった心の境地を指す言葉であったが、この場合には、釈迦が亡くなったという意味で用いられている。
 実際には、釈尊が入滅した月日は不明であり、南伝仏教ではヴァイシャーカ月の満月の日(ウェーサーカ祭)と定められている。ヴァイシャーカ月が、インドの暦では第2の月であることから、中国で2月15日と定めたものである。
 法要中は、釈迦が娑羅双樹の下で涅槃に入った際の、頭を北にして西を向き右脇を下にした姿で臥し、周囲に十大弟子を始め諸菩薩、天部や獣畜、虫類などまでが嘆き悲しむさまを描いた仏涅槃図(涅槃図)を掲げ、『仏遺教経』を読誦することとなっている。仏涅槃図の絵解きを行うところもある。平安時代には、山階寺の涅槃会がとりわけ有名であり、常楽会(じょうらくえ)とも称されており、『三宝絵』の中でも「年中主要法会」の一として記されている。

(ドアノブ)

趣味・旅行のブログ

 © copyrighit  N. Imai  All rights reserved


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする