経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■■【心de経営】 実践編 26 渋沢栄一の論語講義 其の以てする所を視 為政第2ー10 13

2014-10-07 13:03:31 | 【心 de 経営】 藤原流

 ■■【心de経営】 実践編 26 渋沢栄一の論語講義 其の以てする所を視 為政第210 13


 【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じて、毎月第二火曜日12時に発信いたします。

【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会理事長 藤原 久子 氏

 北海道札幌市出身、平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し代表取締役として現在に至っています。
 平素、自社において、従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、ワーク・ライフ・バランスを重視した経営に心がけています。
 一方、自社における経験をもとに、経営コンサルタントとしての専門知識を活用しながら、客観的に現状を認識し、問題発見・解決策の提案や業務改善案、経営戦略への提言など、企業の様々な問題の共有を図りながらアドバイスをしています。

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 本メルマガで【心で経営】の新シリーズが始まり数か月が経過しました。混濁した世の中を生き抜く術・視点は何処にあるのかを私なりにお伝えする事ができればと願いつつ、企業経営の心髄に論語の精神が重なっている事に気付かされ、渋沢栄一に共鳴し、論語が私の愛読書の一つとなっています。

 中国、戦国時代の思想書「大学」におきましては、治国平天下(ちこくへいてんか:国を治め天下を平和に保つこと)の方が主体でありますが、私の論語への想いは、個人的規範が主体になっています。

 そのことから自らの修養の為に論語を学んでゆくのが最適であると考えたのです。何時の時代にあっても、また時代の変化の中でも、いわゆる不倒翁(「起き上がりこぼし」と同意として行き抜いて人間の持っていた、自らの修養と経験に基づくものが、企業経営をしてゆく上で極めて重要であると確信しています。

 ここでご紹介する渋沢栄一の生涯は『論語』との出会いにあります。「明治維新を作った徳川時代的教養とはどういうものであったのでしょうか。徳川時代は、一般的な民においても職字率が非常に高く、当時の世界的水準ではトップではなかったかと言われております。『雨夜譚』をみますと、6歳のときに父の市郎右衛門から教育を受けていたとあります。

 その前の5歳のときから既に文章を読む教養を教えられていて、学ぶという一番基礎を幼児に叩き込まれた渋沢栄一が一番親しんだのは、論語でした。7歳の頃に読み始め亡くなるまで読み続けていた渋沢栄一は、84才から2年余かけて膨大な『論語講義』を遺しました。この点ではまさに不易(ふえき:いつまでも変わらないこと)です。

■ 渋沢栄一の論語講義 :   為政第210 26

   其の以てする所を視、其の由る所を観、

   其の安んずる所を察すれば、

   人焉んぞ痩さんや人焉んぞ痩さんや


■【読み】

子曰く、人間はその行っていることを注視深く見、その由来するところを深く観察し、その安心しているところを深く観察し察知すれば、その性質は、隠そうとしても隠しおおせるものではない。心の底まで見けるものだ。

            参考文献 論語と渋沢栄一 プレジデント社

 

【コメント】

 孔子は、「一にその人の行為をよく注意して視る。二にその行為の拠って来る原因・動機を観る。三にその人がどんな所に安らぎを求めているかを察する。この様にすれば、その人の正体はすっかり分かってしまうものだ。どうして隠せようか」と論語の中で言っています。
 
 その人がどの様な行動をとるのか、何のためにそれをするのか、その人の日頃の行いを注視し、どこに安らぎを求めているかを観察しますと、その人がどれほど本性を隠そうとしましても、どこかに本性が出てきてしまい、隠しおおせるものではないと孔子は言っています。
 
 平素から私達は自分の良心に問いながら、見る人が見れば隠しおおせられないということを、はっきりと自覚しなければいけないと思います。
 
 リンカーンが言った言葉に「一時的には、特定の人を騙すことができるかもしれない。しかし、常に全ての人を騙しきることはできない」という言葉があります。これはまさに真実のほどは隠す事はできないという事で、その人の本質に至ってはすぐに分かってしまうという事なのです。
 
 私達も自分の良心に恥ずる事のない様な行いを日々心がけてゆきたいものです。孔子は「見る→視る→観る→察する」と表現しています。これは次第に表面的なものから内面的なところへと深く入ってゆき、察するに至れば心の拠り所になって参ります。
 
 つまり心の拠り所として、理想の自分でありたいゆえに、物事に一喜一憂せずに、自分のモチベーションを高めてゆく事を意識することが大切だと思います。
 

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■■【今日は何の日】 江戸川散歩と曖昧検索 10月7日

2014-10-07 07:26:38 | ◇経営特訓教室

■■【今日は何の日】 江戸川散歩と曖昧検索 10月7日
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 経営コンサルタント歴35年の経験から、

  ◇ 経営者・管理職の皆様
  ◇ 経営コンサルタントを目指す人
  ◇ プロの経営コンサルタント

の皆様に、時宜に即した情報を毎日お届けしています。

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 一年365日、毎日が何かの日です。
                 季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。
                 これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
                 独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。
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■ ミステリー記念日

                 10月7日は、「ミステリー記念日」です。


                 ミステリー小説の愛好家は多いと思います。1849年10月7日、ミステリー小説(推理小説)の先駆者であるエドガー・アラン・ポーが亡くなりました。1845年に発表された「モルグ街の殺人」を読んだ方は多いと思いますが、世界初の推理小説と言われています。
                 ポーの名前になぞられて江戸川乱歩が日本におけるミステリー小説作家の代表的な存在です。Wikipediaでは、下記のように紹介されています。

                 江戸川乱歩(えどがわらんぽ、正字体:江戸川亂?、男性、1894年(明治27年)10月21日-1965年(昭和40年)7月28日)は、大正から昭和期にかけて主に推理小説を得意とした小説家・推理作家である。また、戦後は推理小説専門の評論家としても健筆を揮った。実際、岩井三郎探偵事務所(ミリオン資料サービス)に勤務していた。

                 本名は平井太郎(ひらいたろう)。筆名はアメリカの文豪エドガー・アラン・ポーをもじったものである。日本推理作家協会初代理事長。位階は正五位。勲等は勲三等。

                 江戸川乱歩は、ポーをもじったものと言うことは事実でしょうが、江戸時代の文筆家に「江戸川散歩」という人がいたと言うことを小耳に挟んだことがあります。ネットで検索したのですがなかなかヒットしません。

                 新聞の川柳欄に江戸川散歩という号を使っている人がいますが、なかなか面白い名前だと思っています。因みに「江戸川散歩」をキーワードでネットを検索すると、東京の江戸川に関する散歩記事がたくさんできてきます。

                 曖昧検索の恩恵を被ることが多いですが、その機能の為に逆に検索で余計なものまで引っかかってきてしまうようになりましたね。


■ 長崎くんち

 10月7~9日は、長崎くんちです。

                 長崎というと「今日も雨か・・・」という人もいるかもしれませんが、「くんち」「おくんち」と言えば長崎市の諏訪神社を連想する人が多いですね。その代表が蛇踊りですが、竜船や唐人船など長崎らしさが見えます。

 実は、私が所属している(特)日本経営士協会九州支部を訪問したときに、くんちは長崎市だけではないと教えられました。

                  長崎県佐世保おくんち(長崎県佐世保市、亀山八幡宮)

                御厨おくんち(長崎県松浦市御厨町、姫神社)

                平戸くんち(長崎県平戸市、亀岡神社)

                星鹿おくんち(長崎県松浦市御厨町、羽黒神社)

                 長崎の隣の佐賀県では、伊万里や唐津でも、また福岡県福岡市の櫛田神社は博多どんたくや山笠なでよく知られていますが、おくんちも開催されるのですね。

                 日本経営士協会の地方の支部や経営支援センター、会員さん達を訪問すると、新しい出会いと共に、知識もいろいろと習得できますね。

■ 【今日は何の日】その他

◇ 大津天孫神社例祭

◇ 仙厓禅師忌

◇ 南山忌

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経営コンサルタントの独り言

2014-10-07 03:36:37 | 【話材】 経営コンサルタントの独り言



■■【経営コンサルタント資格を取ろう】 なぜ一般会員という制度があるの? http://t.co/qejCJb6KPk






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