■【心 de 経営】『書話力』を高める3-7052 ロジカル・ライティングとは

経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。


コンサルタント・士業に限らず、文章を書いたり、人前で話をしたりする機会というのは訪れてくる可能性が高いです。
そのためのスキルを養成するのが「ロジカル・ライティング」です。「ライティング」といいましても、書くだけのスキルではなく、表現力全般にわたりますので、応用力が高いです。
ここでは、書話スキルの高揚を、ロジカル・ライティングを中心にお話します。

前項でロジカルライティングの必要性についてお話ししました。しかしロジカルライティングというのがどのようなものであるのかをご存知でなかったり、あまり馴染みでなかったりする方もいらっしゃると思います。
ここでは、「ロジカル・ライティングとは何か」についてお話をしたいと思います。
◇論理的とは
ロジカルライティングというのはロジカルシンキングと深い関係を持ち、論理思考に基づく文章の作成に関するスキルであり、また文章力を高めるためのトレーニング方法でもあります。
ロジカル・ライティングについてお話しする前に、「ロジカル」すなわち「論理的」とは何かについて、まず、触れておきましょう。
論理的であるためには、裏付けの取れた事実に立脚した根拠ある事柄が前提となります。それに加えて、当該事項が1回限りの減少ではなく、繰り返しあるいは継続的に発生するものでなければなりません。
すなわち、論理的というのは、①事象として表出する現象、②根拠ある裏付けがとれている、③再現性があるという3要素を満たさなければ「論理的」とはいえないのです。
まだ、ご記憶かと思いますが、STAP細胞が、IPS細胞と同様に再生利用に貢献できる研究論文が発表されました。その研究者は、実際に成功したのかどうかは本人以外には判りませんが、たとえ一度は成功したとしても、再現性がありませんので、その研究者の理論の論理性は認められないことになります。
論理性の三要素を常に意識して、執筆等に取り組む必要があります。
◇論理的であることのメリット
かつては、「論理的である」ということをあまり意識していませんでしたが、アメリカでビジネスをしているときに痛感して以来、論理思考力を身につける努力をしてきました。ロジカル・シンキングを続けていて、最大のメリットは、高白井が続いていることでしょうか。<笑い>
冗談は、さておき、「論理的であるメリット」について、改めて考えてみました。
経営コンサルタントという仕事をしてきていますので、文章を作成する機会は多いです。その文書により仕事がうまくいったり、逆にせっかく努力したにもかかわらずビジネスに結びつかなかったりとさまざまです。内容の信ぴょう性も含め、経営コンサルタントとしての信頼性に結びつくコンテンツであることが非常に重要です。すなわち「根拠のある事実をもとにしている」ということが信頼性を高めることにつながります。
また事実をもとに、全体を構造化してみること、あるいは事実を体系化して整理をすること、その結果、できる限り単純化した果実、すなわち簡潔で理解しやすいものに仕上げられた文章にすることが肝要だと考えます。
読み手としては、事実に基づいた文書であるだけに、その文章を信頼してくれることが多いです。一方、書き手としても、事実をもとに書いていますので自信を持って筆を進められます。
単純化・構造化することによって、絡み合った事象の関係性が明確になります。文章を円滑に書いていくことにつながります。読み手にとっても、書き手の主張したいことや内容をイメージしやすくなり、理解度も高まります。
読み手に論理的な文書であるということを理解していただくためにわ上述のように単純化・構造化ということが、論理性にも繋がるといえます。
◇ロジカル・ライティングとは
それではロジカル・ライティングとは、どのようなものでしょうか。
ロジカルライティングは、根拠が明確な事実に基づいて、書き手が主張したい事柄の一つ一つが、一つの流れとしての繋がりを持つ書き方です。体系化された構造に整理された文章となり、読み手にとって理解しやすくなり、コンテンツの信頼性が高く、かつ納得性があります。
体系化されることにより、全体を俯瞰的に見ることもできます。それにより、書き手の 頭の中で具体的なイメージを浮かべやすくなります。それが、読み手の理解度を高めることにもつながります。
ロジカルライティングは、書き手の意図を、筋道を立てて記述し、言いたいことを漏れなく、確実に文章にし、読み手に、その意図を、正確に理解していただけます。
その結果、読み手と書き手の双方の目的を達成できるのです。ロジカル・ライティングというのは、理解できた内容をもとに、読み手が行動を起こし、好ましい結果を導き出せるように論述する技術のことといえます。
「論理的」であるということは、相手を言い負かすというような攻撃的で、冷たいイメージをもたれることがありますが、相手の理解を得て、納得していただき、行動につなげ、好ましい結果につながることが望まれることなのです。すなわちロジカルライティングというのは根底に相手の思いやりが不可欠であると言えます。
















