コンサルタントバンク コンサルタント(プロ・希望者)+ 士業の異業種交流会

コンサルタントバンクは、コンサルタントや士業の先生方の異業種交流会で、無料で登録できる組織です。関連情報をお届けします。

【心 de 経営】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 第117段 友とするにわろき者、七つあり 友人の選択基準

2024-09-26 12:21:00 | 【心 de 経営】 徒然草に学ぶ
■【心 de 経営】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 第117段 友とするにわろき者、七つあり 友人の選択基準 
  「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好による随筆集の冒頭の文章です。作者は、兼好であるという明確な証拠はないようです。おそらく大半の方が、何らかの形で、この文章に接しているのではないでしょうか。
 徒然草といいますのは、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』とならび日本三大随筆の一つといわれています。
  高校生時代に戻った気分で、また、社会人として人生を歩み、自分の高校時代には理解できなかったり、誤解していたりすることを発見しながら、独断と偏見に満ちた、我流の解釈を僭越ながらお付けしました。
 徒然なるままに、日暮パソコンに向かいて、よしなしごとを、そこはかとなく書き付けてまいります。
 お届けも、徒然なるままにアップロードしますので、読者の皆様も、日暮パソコンに向かいて、末永く、徒然にご覧下さるよう、お願いします。
◆第117段 友とするにわろき者、七つあり 友人の選択基準
 徒然草第十二段に「同じ心ならん人と」と友人論をといています。
 兼好が推奨します「良き友」の条件は、3つ、友とすべきでない人は7つに分類できるとしています。
【原文】 友とするにわろき者、七つあり
 友とするにわろき者、七つあり。
 一つには、高くやんごとなき人。二つには、若き人。三つには、病なく身強き人。四つには、酒を好む人。五つには、猛く勇める兵(つわもの)。六つには、虚言(そらごと)する人。七つには、欲深き人。

 よき友三つあり。
 一つには、物くるる友。二つには、医者(くすし)。三つには、智慧ある友。
【用語】
 友とするにわろき者: 出典は論語・季氏十六
 「孔子曰、益者三友、損者三友、友直、友諒、友多聞、益矣、友便辟、友善柔、友便佞、損矣」をもじったものといえます。
 やんごとなし: 尊ぶべき
 たけし: 勇ましい、あらあらしい
 勇める: 気負っている、気が立っている
【要旨】
 友とするのには適さない人を七つに分類できます。
 一つには、身分が高くて高貴な人。二つめとして、若い人。三つ目としては、病が無く健康な人。四つ目としては、酒を好む人。五つ目としては、あらあらしく気負いのある武士。六つ目としては、嘘をつく人。七つ目としては、欲の深い人。
 これらの人達とはつきあうべきではありません。
 一方、よき友といえる人としては、三つあります。
 一つ目としては、物をくれる人です。二つとしてあげられるのは、医者で、三番目には、知恵のある人を挙げることができます。
【 コメント 】
 良き友人の条件の一つが「物くるる友(物をくれる人)」であると言っています。
 兼好が何を言いたいのか、私にはよくわかりません。「物=情報」かと思いましたら、三番目に「智慧ある友」とありますので、「物」はやはり、文字通りの物なのでしょう。
 ネット等で調べますと、「孔子の論語を揶揄的に捉えて、俗物的に表現している」というような解説を見つけました。
 それが正解なのかも知れませんが、素人の私のうがった見方で解釈しますと、論語のパロディ的な側面を持つ徒然草でありますので、兼好の合理主義的な一面を、前述のように論語を揶揄的に表現したのではないかと思います。兼好の良き友の基準が、わろき者の例にも見られますように、内面的な、精神論に重点をおいたところよりは、即物的なところに観点を置いているように見えるのです。
 なぜかと言いますと、二つ目としてあげているのが「医者」であり、三番目に、「知恵」を挙げていることから、現実生活に密着した現実重視のところに、判断のポイントが置かれているように思えます。これは、第十二段とは若干ニュアンスが異なりますが、徒然草が、必ずしも趣旨一貫しているわけではない、各段が独立した構成になっていることから、あながち見当違いの見方ではないのかも知れないと、独善的に解釈しました。
 兼好を趣旨一貫していない人とみるよりは、そのときどきの気分で、言っていることがブレる、人間くささを感じますので、私に親近感を持たせる段の一つなのです。
* 
■ バックナンバー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月25日 張りのある声で信頼感を伝える 長崎県『壱岐島』

2024-09-26 07:08:18 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月25日 張りのある声で信頼感を伝える 長崎県『壱岐島』 

  平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

 OECD(経済協力開発機構)が、2024年の最新の経済見通しを発表しました。世界全体の成長率は、インフレ率のさらなる低下と実質所得の改善、各国・地域での政策金利の引き下げ需要が下支えとなり、3.2%という予測値を発表しました。
 一方、景気回復感のある日本ですが、OECDは、マイナス0.1%と予測しています。今年1月から3月期がマイナス成長になったことが、その理由で、主要7か国では唯一のマイナス成長です。
 首相交代で、総選挙のムードですが、政治の空白をお越している時期ではないですね。

 現在は、キャッシュレス決済が、決済の三分の一以上に達しているという背景から、日本でも給与のデジタル払いが始まっています。
 ソフトバンクが「PayPay(ペイペイ)」を利用して、破綻やセキュリティーを考慮して、上限20万円までではありますが、2024年9月25日に、実施しました。年内には一般企業へ向けたサービス提供も開始されるそうです。
 政府は8割の実施を目標にしていますが、目標の50%にも現状では達していません。しかし、他社も経産省への申請や準備中で、追随がなされるようです。これを契機に弾みがつくのでしょうか。

■【今日のおすすめ】

  【カシャリ!ひとり旅】 魏志倭人伝にも登場する長崎県『壱岐島

 長崎には、多くの島があり、五島列島のように知名度の高い観光地も多くあります。

 その一つに『壱岐島』があります。

 長崎県とは言え、船は福岡の博多港から出ています。

 竹根の会社のクライアントに社員向けの講話をお願いしたいと言われていました。

 今日が、その日だったので、出かけてゆきました。

■ 24 張りのある声で信頼感を伝える Ac20

 三〇才代前半で、商社マンから経営コンサルタントに転身しました。

 経営コンサルタントというのは、経営者・管理職等に自分の考えを、キチンと伝えなければ仕事ができないと考えていましたので、心がけたことのひとつに発声のことがあります。

 私自身が、サラリーマン時代に管理職として体験したことのひとつが、声が小さいがために、損をしている部下がいました。大きな声で話してはどうかとアドバイスを何度かしたことがあります。本人は、大きな声を出そうとしているらしいのですが、それ以上大きな声が出ないのだと言っていました。

 それが念頭にありましたので、話し方教室に通うようにしました。その一環で、発声練習というのは教えられました。

 口を大きく開けて「あえおあうおあお」「かけこかくこかこ」と五十音を発声して行くのです。

 その時に、「お腹から声を出せ」という指導を受けました。平素から腹式呼吸の訓練をすることが、発声の基本なのだそうです。

 お腹から声を出しますと、声が大きくなるだけではなく、声の振動が相手に伝わり、耳だけではなく、声を体感させることに繋がるのだそうです。

 大きな声を出せるからといいましても、平素、大きな声でしゃべるわけには行きませんが、その様な発声ができるようになりますと、音量を落としても、相手に響きと兎もに伝えることができるのです。

 その様な、ゆとりのある発声法の人は、信頼感を伝えることができ、聞く側は安心感を持って聴くことができるといわれています。

 その様な効果があるとは知りませんでしたが、社員研修等では、全員に聞こえるように、しかも、時には三日間しゃべり通しというようなこともありますので、音量とともに、発声の持続力も求められます。

 私自身は、話下手な方でしたので、発声訓練のおかげで、受講者からは、わかりやすい研修でしたという、お褒めの声をいただくことがありました。

 さすがに、三日間研修の時には、のど飴をなめながらの講義となりましたが、発声訓練のおかげで、喉を痛めることが少なくなりました。

 経営コンサルタントに限らず、社員や部下に訓示をする機会の多い経営者・管理職にとりましても、顧客と話をするビジネスパーソンにとりましても、不可欠なスキルのひとつといえます。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

 ■【今日は何の日】 9月26日  ■ 彼岸開け ■ 和歌山県日前神宮・国懸祭 ■ ワープロ記念日

 ■【きょうの人】 0925 足利義満 金閣寺だけではありません ■ ミカエル 三大天使の一人

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

  主婦の日に思う「糟糠之妻」 925

  【今日は何の日】でお伝えしまたyouに9月25日は、主婦の日だそうですが、わざわざ、この様な記念日を設けると言うことは、まだまだ主婦が大切にされていないということなのでしょうか。

 「三食昼寝つき」などと主婦の業務を軽視しがちです。私は三十代前半で、経営士・コンサルタントとして起業し、始めは自宅の離れを事務所として使っていました。起業当時は、クライアント・顧問先のところへ行くことも少なく、主婦の一日を見ることが多かったのです。

 ところが、当時は、子供も小さかったこともあり、主婦というのは意外とテレビを見たり、昼寝をしたりする時間がとれないことを発見しました。

 爾来、自分が仕事をすることができるのは、妻がいればこそと言うことを悟りました。多分、それが態度に出てきたのでしょう、妻の私の仕事への理解が深まってきて、随分と仕事を手伝ってもらうようになりました。家事に加え、私の仕事の手伝いをすることは大変だろうと思うと、「主婦」に対する見方は、益々世の男性とは違って来たのかも知れません。

 経営士・コンサルタントというのは、家族の理解がないとできない仕事なのです。

「糟糠之妻」という言葉を重く受けとめています。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

>> もっと見る


■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする