新しいカメラを購入するのは、楽しいものです。
包装されたカメラを開封すると
,
新しいカメラのにおいがします。
銀塩カメラは、フィルムを入れなくては
カメラは動作しません.
まず、フィルムを入れないで,空シャッターを切ります.
シャッターの音を聞きます.
カメラの裏蓋を開くと,フィルムゲートが現れます。
カメラの裏蓋に,フィルムゲートにフィルムを押さえる
プレッシャープレートがついています.
新品のカメラだと,このプレッシャープレートに,
透明なシートが貼り付けてあります.
「カメラを使うときに,このシートを外して,
フィルムを装填してください」.
と白い字で注意書きが記されています.
このシートを外すと,
いよいよカメラを使い始めることになります.
… … …
銀塩カメラには,個性の豊かなカメラが沢山あります.
銀塩カメラも昔からの名機があります。
クラシック・カメラです.
クラシック・カメラもいったん欲しいとなれば、
気を静めるのが大変です。
銀塩のクラシック・カメラは,店頭に並ぶまで,
どのように使われていたのか分かりません.
まず、フィルムがその機械にどのくらい通されたのか
見極めなくてはなりません.
フィルムの使用量がシャッターを何回切ったかが予測されます。
それには、フィルムゲートのプレッシャープレートを
ルーペ(拡大鏡)でながめます.
フィルムを沢山使ったカメラは,細かいキズがプレートに付きます.
カメラの裏蓋を開いて,レンズシャッターをT(タイム)で開いて,
明るいところにカメラをかざしてレンズの状態を調べます.
裏蓋が蝶番で開くカメラは良いのですが,
バルナックライカの裏蓋のないカメラでは,
どうして、プレッシャープレートを見るのでしょうか,
レンズを外して,フォーカルプレーンシャッターをTで開いて,
カメラ前から見るのでしょうか.
… … …
デジカメも年数が経って,中古カメラが
店頭に並ぶようになってきました.
デジタルカメラは、フィルムゲートも
プレッシャープレートもありません
.
中古のデジカメの状態をどうして調べるのでしょう.
… … …
購入したカメラをしみじみ眺めながら
傑作写真をと夢見るのですが、
おカネのためとはいえ、私なんかに買われて,
気の毒に、そのカメラに一瞬,同情します。