今日のうた

思いつくままに書いています

知らぬ間に 遠隔操作される恐怖

2018-07-13 05:13:55 | ⑤エッセーと物語
昨日、スーパー最大手の I 社(文字数が8文字のもの)から三つ折りの葉書が来ていた。
ふだんのお買い物に合わせて特選した商品の『割引券』を
 この中面に6点、ご用意いたしました」というものだった。
葉書の中を開けると、6つの商品の画像と20%OFFの文字、
そしてバーコードが印刷されていた。
この商品のチョイスは、まさに私が買おうとしているものばかりで、
まるで心の中を覗き込まれたようだ。
何のことはない、私のカード番号から日頃買う商品データを作り、
一番買いそうな商品をチョイスして送って来たのだ。

知らない間に自分のデータが作られ、管理され、購買意欲を高めるために使われる。
8文字の I 社は、「あらかじめあなたの買いたいものをチョイスしておきましたよ」といった
動機で始めたのかもしれないが、その薄気味の悪さにぞっとした。
一人一人のデータから、それぞれにふさわしい『割引券』の葉書を作る。
6つ同じ商品のチョイスは一人としてないのだ。

パソコンで買い物をしたり、商品を検索したりすると
しつこいくらいにその商品のCMが提示される。
このことも不気味だが、今回の葉書は更にその上をいくものだ。
将来、国民投票や国政選挙などに、こうした手法が取られるようになるのだろうか。
自分の情報は、どこまで拡散しているのだろうか。

13,4年前に、私はマレーシアでスキミングの被害に遭った。
帰国してから保険会社の電話で、私のカードが大阪の電気店で使われたことを知った。
男性で名前が全く異なるのに、カードが使われたのだという。
私がマレーシアでカードを使ったのは2回、ツインタワービルのブランドもののお店と
空港でお菓子を買った時だけだ。
空港では目の前のレジで使ったので、こちらは問題ないと思う。
当時はカード番号と有効期限だけ分れば、いくらでも悪用できたのだ。
もちろん私は被害額を請求されることはなかった。

こんなことがあって直ぐに8文字の I 社でカードで買い物をしたところ、
レシートにカード番号、有効期限、そして名前まで印字されているではないか。
このレシートだけで偽造カードが作れるのですよ、と I 社に電話したところ、
すぐに対処してくれた。
13,4年前はこんな無防備だったのだ。

最近はお金を出すのが面倒で、ついついカードを使ってしまう。
もしかしたらすでに、どこで何を買って、どんな本を読んで、どこに行って、
行きつけのお店はどこで、嗜好品は何で、よく利用する駅はどこどこで……など
自分の情報が収集されているかもしれない。
グーグルで検索すると永久に消えることがないというが、
検索した内容で、その人の心の中を見ることだってできるかもしれない。

怖ろしい世の中になったものだ。
送って頂いた『割引券』は、私の好きなものなので使いますが、
私のように薄気味悪さを感じている消費者もいますので、ご一考のほどを。


③「みんなで考えよう! 憲法のいま・みらい。」

http://kenpou-mirai.com/
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(画像はお借りしました)


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