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まぁ、のんびりと。

朝三暮四 総理は本当に誤答なのか?

2010年01月24日 | Weblog
スポーツ報知の記事によると

22日、鳩山総理が自民・茂木幹事長代理より「朝三暮四という言葉をご存知ですか」と問いかけられた際に総理は「よく知ってます。サルに木の実を朝三つ、夜に四つ」と答え、「朝決めたことが、夜すぐに変わるという意味で、物事をあっさり変えてしまうことです」と続けたという。
するとすかさず、「それは朝令暮改」とツッコまれ失笑を買ったというものである。
総理は朝三暮四と朝令暮改を混同して答えていたということである。
メディアや野党に政府の迷走を散々ツッコまれているからそれが頭の中にあってそれを言われてると思いとっさにこう答えたのだろうと。

そして同紙ではこれを総理が国語力の弱さを露呈したと記事にし、ご丁寧に朝三暮四と朝令暮改の解説まで掲載している。

麻生前総理が漢字の読みをよく間違えたことと同レベルの誤答としたわけである。

さて、ほんとうにそうであろうか?

ちなみに朝三暮四とは猿をたくさん飼っていた人が増えすぎたため餌を「これからは朝3つ、暮れ(夜)に4つやることにする」と猿たちに伝えると文句を垂れたので「じゃあ、朝4つ、暮れに3つやることにする」と言い換えたら猿たちは喜んだというものである。
まぁ、目先のこと(朝)にとらわれて先のこと(夜)まで頭がまわっとらんことをいうんですな。
朝令暮改とは朝出した命令が夜には変わっとるってことで、命令が定まってない状態をいいますな。

これだけ見ると記事の通りとなるわけだが、朝三暮四は中国において「考えがまとまらない」という意味でも使われることがある。
スポーツ報知の記事ではこの部分は一切触れられていない。

さて、ここで総理の件に話しを戻してみよう。
総理は「朝三暮四と朝令暮改」を単純に間違えたのか「朝三暮四の別の意味を知っていたがために朝令暮改と混同して上記のような回答をしたのか」である。
もし後者であれば国語力が低いどころか「よくご存知で。でもちょっと混同してますよ」ってことですな。
とはいっても総理は前半部分でしっかり答えてますからな。
じゃあ、議場にいた議員のどれだけが答えられたの?って思いませんか?

総理は国語学者でもなく国語の先生をやっているわけでもない。
まぁ、はっきり言ってどうでもいいことを書きたてるメディアの姿勢を正すべきでしょうな。

いまの日本国民の「やることやらずに文句を垂れるクレーマー体質」「責任転嫁の体質」を生み出したのはメディアに責任があるということをもっと考えて真っ当な記事を書いてほしいものですな。


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