旧ラックのたね

PVL・WEST症候群があり、発達がゆっくりな娘の日常を書いています。

お風呂記念日

2008-12-01 | あー誕生
今日はお風呂記念日
あーが初めて入浴した日。
まだ「箱入り娘」(保育器)だったから、いつも清拭だけだった。湯船に入ったのはこの日が初めて。

入浴は早朝だったので立ち会えず、GCUで面会中看護師さんから入浴許可が出たことを知らされた。とっても気持ちよさそうにプカプカ浮いていたという。
写ルンですを置いてたから写真を撮ってくれていた。

1年前、自分の気持ちを前向きにするために記念日をたくさん作った。
人工呼吸器卒業記念日、目を開けた記念日、D-PAP卒業記念日など。小さな記念日の積み重ねが、やがて退院につながると信じて。
んで、生後1ヶ月だった今日がお風呂記念日なのです

今でもお風呂は大好きよん

1歳ありがとう

2008-11-01 | あー誕生
娘あーは今日で誕生1年になります (修正9ヶ月)

昼間にウテメリンの点滴につながれてのんきにたまごクラブを読んでいて、夜に
たまごからひよこになるなんて思いもしなかった1年前。
出産までドラマのような3時間。
そして波瀾万丈の1年でした。

一緒に暮らし始めてまだ季節が一巡してないから実感ないのですが、生きていてくれたことが本当にうれしい。
この1年、わたしの笑いじわをいっぱい増やしてくれたあーに感謝です。

身長39cm → 72cm
体重1556g → 推定8000g に成長してくれました。

縁あってこのブログを読んでくださっている方、応援してくれる方々、本当にありがとう
これからもよろしくお願いします。


※ 帝王切開の傷跡は変色したミミズのようです。薄くならんかなー

TV show

2008-09-03 | あー誕生
昨日の世界仰天ニュース!の特集は390gで生まれた赤ちゃん。
番組の初めから見入ってしまった。

明るすぎるNICUとか、帝王切開後に飛び起きるお母さんなど再現ドラマならではの不自然さはあったけど保育器や呼吸器、CPAPを見て「うちもお世話になったよなー」と思い出していた。
君も小さかったよなー、と感慨深くあーを見ると白目むいて寝かけていた。
・・・ゆ、ゆっくりおやすみっ

きっと何度も命の危機があっただろうお子さんが、最後に走っていた。
まず命あること。
そして走れるくらい発達していること。
その両方が奇跡。

淡い幻想と現実

2008-01-31 | あー誕生
妊娠・出産・育児。
すごく憧れてた。

子供が大好き!PCOSと高プロ(?)があったけど、何とか授かったときは不安とともに大きな喜びに包まれた。
もう次はないかもしれない。

だから妊婦生活を思いきり楽しむことにした。旅行や、医師の許可をもらってマタニティスイミング☆
呼吸法の練習をして、プールでストレス解消と体重管理。長くお付き合いしていきたい友達もできた!
産院主催の立ち会い出産講習会に参加し、NEWパパ教育もバッチリ!
ベビー用品や入院準備もそろそろ買わないとね♪
出産して、カンガルーケアして、できたら母乳で育てたいなぁ。

↑甘く淡い夢だった。

緊急帝王切開だから呼吸法も立ち会いもナーシ。カンガルーケアより生命維持が先決で、即保育器でNICUに搬送。ベビー服は来週買いに行く予定だったんだけど…。努力実らず母乳が枯れて、完全ミルク。

出産にトラブルはつきものやしね。憧れすぎてたんやな。現実はそう甘くないな。


いろいろあっても、この子が生きててくれたらそれでいい。贅沢言ったらあかんね。

GCU日記

2007-12-11 | あー誕生
11月に早産で娘が生まれて、NICUに2週間、GCUに移ってから約1ヶ月がたった。
当初はGCUならお世話がいっぱいできる!と思ってたのが甘かった。。。

無呼吸症候群と徐脈。

呼吸が上手にできず、CPAPを使う日々。GCUで唯一の保育器の住人になった。
CPAPを外すと途端に呼吸が苦しくなり、無呼吸を頻発してエラー音が響く。
目の前で子どもが息を止めてしまう恐怖と不安は想像以上だった。

でも、子どもの生きる力ってすごい!
11月末に「試しに」CPAPを外して、それからずーっとつけてません。

そして、ついに先週コットに移動!初抱っこは感激でした!
体重も2キロを超えた~!!

今日で修正36週。この1ヶ月半長くて不安ばかりだったけど、得難い感動と驚きの
日々だったな~と今は思う。退院はまだ先だけど、娘の準備が整うまで待てる。
だって本来の予定日は4週間先なんだもん。早く会えてうれしいと今は思える。

N&G

2007-11-05 | あー誕生
退院後、痛む身体をひきずり、出ない母乳を搾乳して届ける日が続いた。
正直、とても憂鬱だった。だってかわいくないんだもん。行っても小窓から身体に触れるだけで抱っこもできないし、動かない。母乳を口から飲ませることもできない。

そんな日々が数日続いた。
NICUは胎内と同じ環境を目指していてとても暗かったけど、通ううちに次第に周りに目がいくようになった。あーよりもずっと小さい、ゼリーみたいな身体の赤ちゃん(まだ皮膚が完成していない)も生きるためにがんばっていた。
赤ちゃんは生きることを決して諦めないんだ、ということを教えてくれた。
その頃から気持ちを切り替えることができ、徐々に実感がわいてきたように思う。
もちろん一番大きかったのは、あーがもぞもぞ動いて目を開いたり、表情を変えるようになったことだ。かわいい、と思えるようになった。

あーは2週間NICUにいて、いつのまにか隣りのGCUに移った。
GCUは継続保育室。明るくて抱っこや授乳・オムツ交換もできる!! ・・・と思ったわたしは甘かった。
GCUに移ってからときどき呼吸を休んでしまう無呼吸発作を頻発。あーはGCU内唯一の保育器っ子だった。それでも修正34週あたりに呼吸補助装置が外れ(実験的に外してみたら自発呼吸ができていたので終了に)、修正35週に初めて服を着せてもらい、コットに出た。抱っこの許可と授乳・ほ乳練習開始。
やっと親子らしいことができるお世話ができる


出生から57日目、あーは2470gで無事退院した。
24時間小さいあーを支えてくれた医療スタッフの皆さんに、心から感謝している。

出産~NICUへ~

2007-11-05 | あー誕生
そのまま救急搬送され、知らない病院に到着し慌ただしく分娩準備がはじまった。
女医さんがお腹にエコーをあててのんびりと、でもキッパリ言った。
「あー、赤ちゃん横向きですー。これ何週でも帝王切開なりますー。すぐ出してあげないと赤ちゃん苦しいねー」
え?子宮口開いてるのに?さかごでもなくて横向き?どうやら寝相が悪い我が子は、横向きになって片足を突っ張っているらしい。
もう出してやるっきゃない。切腹するしかない。

20:45 1556gの女の子誕生。「おめでとうございます」の声が手術室に響く。「何?誰に言ってるの?」わたしはそれをとても他人事のように聞いていた。
赤ちゃんは保育器に入ってNICUに移送されていった。

さっきまでお腹にいたのに、もういない。その現実が受け入れられない。
なぜ早産になったのか点滴をしていたのにわたしが悪い赤ちゃんに申し訳ないごめんなさいごめんなさい赤ちゃんは無事だろうかとにかく生きていて欲しいお腹が痛い傷が痛いここはいったいどこなのか10ヶ月お腹の中で守ってやれなかったわたしは母になる資格なんてない・・・

いろんな考えがぐるぐる回り、不安(というよりほぼ恐怖)に襲われ続けた一夜だった。


翌日の夕方、看護師さんに車いすを押してもらってNICUに行った。
ひじまで手洗いをし、マスクをつけて入室。入り口近くにその子はいた。小さい身体、むくんだ手足。テレビで見る新生児と違ってほとんど動かない。
なんて表現したらいいんだろうこの気持ちは。ただ、ごめんねと頭を下げた。旦那はかわいいと言っていたが、現実が受け入れられないわたしは何の感情ももてなかった。
看護師に「お母さん」と呼びかけられたが、自分のこととは思えない。まだ出てくるタイミングじゃなかったのに生んでしまった、自分は失格だとずっと思っていた。
今思うと、猛烈な産後うつ状態だったんだと思う。

え?生まれる?

2007-11-01 | あー誕生
妊娠8ヶ月のある日。
マタニティスポーツを心地よく終えて、トイレで異変に気付いた。
慌ててかかりつけの産院に連絡し、タクシーで向かった。
切迫早産で直ちに入院、24時間張り止めの点滴をつけることになった。

約1週間で子宮口も閉じ、出血がおさまったので自宅安静に切り替え。しかし、自宅に帰ったその夜からまた微量の出血とお腹の痛み。退院の翌々日に再入院になった。今度は長くなるよと言われ、再び24時間点滴安静生活。でもお腹の赤ちゃんを守ることが何よりも大切なのであと8週間くらい、耐えるつもりだった。

が、

再入院2日目の夕方、今までにない痛み。助産師さんを呼んですぐNSTをつけたが、機械がうまく作動しない。機械を交換してやっと作動を始めたとき、5分間隔の陣痛の大きな波が描かれていた。
1時間後、大出血。子宮口は8センチ開いていた。
外出していた先生があわてて帰ってきて、こう言った。
「もううちの病院では止められない。30週の赤ちゃんの管理もできない。すぐにNICUがある病院に搬送します。子宮口は8センチだけど赤ちゃんが小さいのでいつ生まれてきてもおかしくない」

え?生まれるの?
すぐに旦那の携帯に電話をした。
「あんな、今帰り道やねん。帰りにそっちの病院に寄るね。何かほしいものはある?」
「そんなことより、生まれるんやって!!今から救急車で別の病院に向かう」
「え!!??」

5分後に救急車が到着。出血と痛みの続く中、自力で階段をおりて救急車に乗り込んだ。
すでに痛みは3分間隔になっていた。

また張り

2007-10-30 | あー誕生
切迫早産で5日間入院し、昨夜帰宅した。
帰宅したらまた微量に出血していた。しかも張りも強い。オイオイ。。。
お産入院準備、じゃなく、再切迫入院準備を旦那にしてもらった。一応様子をみて、出血が止まらなければ
病院に行くつもり。
元気な赤ちゃんを1日でも長くお腹にとどめるために必要なことなんだけど。
トラブル多い自分が情けない。

幸せのレシピ

2007-10-24 | あー誕生
ふと思いたって見に行ってきた、映画「幸せのレシピ」
最近事前に過剰期待しないようにしているせいか、思ったよりよかった、うん。
ただ一つ失敗だったのは、12時前からの上映で昼食を食べずに行ったことだ。レシピ、とあるようにおいしそうな料理が画面に並び、ナナメ前方のオバサマががさごそとビニールから何かを取り出して食べている。暗くて視覚に制限がある分、嗅覚は敏感になってる。ああ、いいにおいや~。

ボコボコとけぐもお腹を蹴ってくる。そうやね、お腹すいたね。
エンドロールもそこそこにお店に急いだ。ミニオムライスとサラダを食べて、ひとまず満腹。
昼食後の貧血の薬もお忘れなく。
こうやって急に映画を見に行くことなんてきっとしばらくできないんだろうな。気がついたらポケモンやアンパンマンを一緒に見に行ってるくらいで。でも、元気であればそれでいい。いつか一緒に並んで大きいスクリーンを見に行こうね。


さて夕食です。
今夜はひじきとひき肉の炒め煮、ほうれん草ののり和え、いわしの蒲焼きは決まり。
もやしの味噌汁だけ明朝にまわすかどうか、考え中。明日でもいいかな。