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その夜、会社を出ようとした私の携帯電話に電話が有りました。

それは、四国に帰られたご遺族からの電話です、私は直感的に”もしかして・・”と感じました。
見積書のFAXの送信も確認し、サインもいただきましたので問題は無いはずです。
しかし、その口調はどうも困った様な不満ありげな感じです。

私の感は当たっていました、大家様からの電話の話だったのです。

もちろん私どもに対するクレームではなく、大家様からのお話に対する相談でした。


「遅くにすみませんが、今お話して宜しいでしょうか?実は今大家様から電話が有りまして、一年分の家賃の保証とリフォーム代金を請求するとの話だったのです、このような場合私どもはどこまで補償しなくてはいけないのでしょうか?」


「それは難しい問題ですね、今回ご遺族様は保証人では有りませんので厳密に言うと家屋に対する損害を補償するのは保証人という事になるんだと思いますが、ご遺族がどこまで責任を負うかは法的には決まっていないと思います。」

「ただし家財は、ご遺族は相続すべきものになりますので保証人様でも、ご遺族の了解無しで処分してしまう事は出来ない訳です、ですから逆に言えば保証人様に全て責任を押し付けることも出来ないですよね」


「そうですか・・・私たちもそれなりに誠意を持って出来るだけの事はさせてもらうつもりなんですが、保証人と話もしたんですが黙って聞いていればどんどん話が大きくなって、あれもこれもと言って来ているようなんですよ。」


ご遺族も少し、口調が変ってきていました。。。


「故人と私共も親族にはなるんですが、実際は子供でも親でも兄弟でもないんです、いとこにはあたるのですが、もう30年以上会ったこともないんですよ。」


こんな話は、良くあることですが・・・


「それでも知らないって言う訳にいかないですよね」

「そうですね、大家様にしても困っていることには違いないのですから、お互いにしっかり話し合って出来る事は協力してあげるほうが後々後悔しないでいいかもしれませんね。」

「そうしてみます」


しかし、このまま穏やかに事が済んでいくという確信は私には有りませんでした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その後、立場上私どもは作業に専念し出来るだけその話題に入らないようにしていました。

作業当日は、暑い日でしたので死臭のキツイ中スタッフはお部屋を見事綺麗にしてくれました。(私も今回は少し現場に立ち寄ったのです。)

無事に消臭作業を開始し、これで一段落着いたと思って帰社しようとした時にお隣の住人が出てこられたのです・・

お隣の方は、こちらに来られて私に向かって声をかけられました。


”できれば出て来てほしくはなかった・・・・”


「すみません、私の部屋の壁からはまだ臭いがあるのですが大家さんから何か聞いていますか?」

私は、大家様から隣の方にどこまで話をされているのかをお聞きしていなかったので、どこまでお話をしていいのやら困ってしまいました・・・・・

「臭いはしばらくすれば無くなる様な作業を行っていますので安心して下さい」

「そうですか・・・」

隣の方はそう言って部屋に戻って行かれました。

私はほっとしました、もし部屋の住人の事など根掘り葉掘り聞かれたら正直言ってどこまでお答えしたら良いのか判らないからです。
亡くなった事さえ知っているのかどうか?たぶん知っているんだと思いますが・・・

大家様にはそれを報告し、会社への帰路へ向かいました。




すみませんもう1回、第4話まで長引いてしまいます・・・

次回に



コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
私を含めて、きっと皆さんも。。 (じゅん)
2006-11-04 00:51:35
第4話お待ちしています。。。
 
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