ざっくばらんなさんぽみち

お茶農家としての生活、プライベート、趣味(?)のバイクやカメラをおりまぜた、とってもざっくばらんなブログであります。

手間ひま肥料づくり

2014年02月22日 17時00分43秒 | お茶作り
どうも。
さて、前記事に記したとおり、最近の作業は、肥料を茶畑に入れるという仕事です。

肥料・・・と、一口にいいましても、様々な肥料があります。含まれる養分から、効き方の特徴までいろいろと。
お茶農家に関しては、うまみのある芽を採るため、窒素(N)という肥料成分を重視しています。
僕の考えとしては、科学的な肥料だけでは豊かな土づくりはできないなあと考えます。

僕のところはというと、こだわりながら試行錯誤しています。なるたけ、身近にあるものを茶栽培に取り入れたいと思っています。海外からの肥料原料などにいつまでも依存できないし、畑に肥料を大量に投入するのは日本の農業、継続できる農業ではないと思います。

堆積しておいたボカシ肥料を肥料散布器で撒けるよう、ヤフオクで入手したサンクラッシャーで細かくします。


↑これを入手してから、ラクになりました。砕土機 サンクラッシャー。


↑これで散布器で撒けます。鶏糞、魚粕、米ぬか、油粕、カニガラ、貝化石、炭等が入っています。


↑細かくなりきれなかった大柄な部分。野菜作りなどに使います。


今回はボカシ肥料に炭を混ぜて、すこし工夫してみました↓


↑モキ製作所という長野の会社の無煙炭化器なるものを使いました。ただのステンレスの輪っかなのに、なかなかのお値段します。前までは大きな中華鍋で同様な炭作りをしていました。
一年でかなり成長する木が草刈り場に生えたり。茶畑の周りの木の枝。竹林の竹。庭の剪定クズ。そういったものの片付けは毎年あり厄介です。切り倒しておくことがおおいんです。木を細かくチップに刻むような機械は高額ですし。
この炭化器に鉈などで短くした乾いた木を燃やしていくと、燃えきらず炭となって堆積していきます。煙も少なめです。


↑炭窯のようにはうまくいかず、形状は細かくなります。燃料用などにはむきませんが、土壌改良には問題ないと思います。


↑炭について悪いうわさは聞かないですが、効果が見込めるのか正直わかりません。炊飯器に備長炭を入れたり。床下に調湿のため炭を入れたり。土の中では、菌類の棲家や、保水、排水性、肥料保持力UPなど、炭の効果が期待できます。
農業先輩、正直(まさなお)さん曰く『インディアンが焚き木の燃え跡からいい木が育ったって言ってた。』・・・嘘つかないはずのインディアンが言うことだから間違いないけど・・・正直さんが嘘ついてる可能性ありますな(笑)。
焼畑農業は砂漠化を進める原因となるとありますが、数十年に1回のサイクルで山を焼き、数年だけ作物を作るとまた山に戻す。という農法が、日本の山間地などでも行われるようです。木が燃えた灰や炭がいい作用をするんだと思います。

自然発火の山火事などはどうすれば起こるのか僕にはわかりませんが、山火事や火山の噴火によるものなどを除いて、植物を炭や灰にできる火を扱うのは人間だけなんですよね。時間を経て、腐るのとは違うわけですね。

炭がはたしていい仕事をするのか?興味深いと思います。毎回微々たる量ですが続けていきたいと思います。

やさしい、飽きのこないお茶が採れたらと思います。



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