英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

からだで覚えるということ

2011-01-09 | 子育て
冬到来で寒い日が続きますが、私を含めスキー大好き人間にとっては嬉しい季節です。

 運動神経がさほどいいとはいえない私がスキーを始めたのは23歳の時。寒さが大の苦手でしたので、一生スキーはやらないと思っていましたが、当時職場の先輩が「冬の山の美しいことったらないよ。一度一緒に見に行こうよ、スキーなんかしなくていいからさ」と誘われて行ったのが運のツキ。

 行った先は白馬の向こうにある南小谷にあるコルチナスキー場で、それはそれは雪山が美しい。日本アルプスに圧倒され、背丈より高い雪の壁に驚きました。スキーサークルにはいってスキー板のはき方から教わりましたが、年齢が年齢だけに身体もかたく、初年はリフトにもほとんど乗れず、滑り出したら止まらない、という有様でした。筋肉痛もすごかった 

 それに比べて子どもの上達の早いこと!

 「どっちの足が谷足で、身体は谷を向いて・・・」なんて考えて滑っていません。とにかく滑ってみる。先生のあとをついてまねする。これだけでどんどんうまくなります。

 23歳で始めた私のスキーは、それでも先生や仲間のおかげでなんとか上達し、年間20日は滑るという年がずっと続きました。現在はスキーの指導員をしている夫とともに、時々スキースクールのお手伝いをさせていただくことがあります。

 夏の海外交流プログラムで懇意にしている「ユートレック国際交流センター」主催のSnow Bird International Ski Schoolには私のスクールからも子どもたちが参加をします。

 上手になることがすぐに体感できますので、嬉しい→もっとやりたい!と動機は高まります。まして景色も美しいし、山に囲まれて開放感もあります。筋肉痛なんてかけらもありません。

 「板はハの字にね」と言うくらいで、リフトに乗ってどんどん上まで連れていきますが、誰ひとり怖がりません。

 先生     「みんな、こわくなーい?」
 子どもたち  「うん、ぜんぜん、こわくなーい!」
 私      「(うーん、すごい度胸だ、この斜面で・・・)

 小学校1年生の子でも、中級コースでどんどん先生のあとをおっかけてきます。そして時間がたつごとに上手になっています。その理由は、やはり「からだでおぼえる」ということなんでしょう。大人になると「転んだら痛いだろうなあ」と余計なことを考えてしまいますが、子どもは余計なことをいっさい考えません。本能のままに進みます。それが上達の秘訣なのでしょう。

 先回のコラムで「脳の可塑性」の話をしましたが、小さい頃に脳にインプットされた状態はその情報網を広げていきます。ましてや身体を使うと脳はさらに活性化しますので、このインプットされた情報を忘れにくくするという利点があります。

 スキーも子どもの頃に滑れるようになれば、間があいたとしても、また滑れます。自転車と一緒です。ピアノやバイオリンなどの楽器もそうですね。

 そしてこれは言語も同じです。幼児期にインプットされた音は脳に蓄積されます。そして聞いただけでなく、口を動かして発音してみることで、定着してきます。
 
 幼児期から児童期にかけては、子どもをたくさんの自然に触れさせ、身体をつかって学ばせることがとても大切です。Snow Bird でもスキーを通して、自然の造り、チームワークの大切さ、スキーに来られたことへの親への感謝なども気づかせていきます。

 子どもたちには「ゲーム」よりももっと身体をつかって、五感を使って、たくさんの「生きるための」情報を脳にインプットさせたいですね。


 ユートレック国際交流センターの詳細は以下のウェッブをご覧ください。
        http://www.utrek.org

 

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