英語と子育て

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食事マナーにみる異文化

2015-12-22 | その他
先日うちのスクールのアメリカ人講師Bくんとランチに出かけました。

「日本料理はまだほとんど食べたことない」というので、日本食に誘ったのですが、彼はメニューをみてもよくわからない。

「おすすめを教えて」というので、天ぷら定食、焼き肉定食など一般的な定食をそれぞれ説明して、彼は「豚肉生姜焼き定食」をオーダーすることにしました。

運ばれてきたトレーには、ご飯、みそ汁、生姜焼き、茶碗蒸し、サラダ、煮物、漬け物、とそれぞれ別の器にもられています。

Bくん、それを見てまずは目が点。

「なにをどう食べたらいいの? 」と聞かれました。

それで、ポイントとして、

 まずはご飯茶碗を左手にもつ。
 おかずは直接口に運ばない。
 箸と一緒に汁物のお椀を右手で持たない。
 「三角食べ」を心がける。

を伝えました。

‘Oh! ’としきりにうなずくBくん。時々「これでいいかな?」と聞いてくれる。

西洋料理では、お皿などは手にもたないし、直接口をつけて食べないのが基本マナーですが、日本料理は、例えば煮物の入れ物を手に持ち、だし汁を飲んでも です。

まず、ここが大きく違う。反対にご飯を食べるのにお茶碗を持たないのはNGです。

また汁物は音をたてていただいてもOKですね。

「三角食べ」については、私も息子たちに口を酸っぱくして教えましたが、次男などはなかなか身に付かなくて、社会人になって人と食事すると恥ずかしい思いをするだろう、と危惧しています 

また、日本人でもよく肘をついて食事する人がいますが、見ていてあまり美しいとはいえません。私が子どもの頃は肘をついていようものなら、口より先に母の手が肘に飛んできました 

箸の持ち方が「えっ!?」と思う人もいます。見た目の美しさと箸の持ち方がどうも一致しない。

それに反して、私の友人のひとりは、食事中よくおしゃべりしていても、口に食べ物をいれておしゃべりなどは決してしないですし、食べ方が美しく、且つ速い。こういうふうに食事をしたいといつも思います。

さて、Bくん、茶碗蒸しのスプーンを持ち挙げて「このスプーンでどうやってみそ汁を飲むの?」と聞くので、思わず笑ってしまいました 

そうですよね〜、わかんないですよね、知らないと。

「それは茶碗蒸しのスプーンだよ」と伝えると ‘Oh, I see…’といたく納得した様子。

彼は食事マナーがよくて、私が質問した時に口に食べ物が入っていると、口に人差し指をたてて「ちょっと待ってて」と合図するし、肘もつかないので感心しました。

文化が違うと言語が違うように食事のマナーも違いますが、楽しみながらそれも学んでいけるといいですね 



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