ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

不二家 @岐阜県岐阜市

2019年07月16日 | 岐阜県(岐阜)

ある日の夜、柳ヶ瀬近辺の古い鉄板焼きの店にふらりと入ったら満席で断られてしまった。さてどこに行こうかと歩いていて暖簾をくぐったのは小柳町の寿司屋「不二家」。”酔っぱらったお父さん”みたいな可笑しい照明看板が通りに出ている。カウンターに座らせてもらうと主人の後ろには墨書きの品書きがずらりと並んでいた。割烹着の女将さんにお酒(銘柄知らず)を”鈍燗(ぬる燗の意)”で2合お願いする。付き出しはこんにゃくとキノコを煮たもの。気の良さそうなご高齢の主人に「自家製いかの塩辛」と「自慢・茶碗蒸し」をお願いした。タネケースで手元までは見えないが、「ヨシッ、ヨシッ」と言いながら主人の調理が進む。

浅い感じの塩辛で酒をグイッとやる。やっぱりワタ関係には日本酒だなァ。旨い。次は「茶碗蒸し」。中には海老、蒲鉾、椎茸、烏賊、銀杏、花麩などが入っていた。具材を掘り探りながら酒を呑むのが好き(笑)。もう少し硬めだと尚よかったが。追加は「あじのなめろう」。大きめの切りの鯵。なめろうも岐阜だと味噌は赤味噌だ。大葉の爽やかな香りがまたイイ。岐阜テレビのローカルな番組を眺めながらゆっくりと飲(や)る。酒の残りのキリが良かったので立ち上がって勘定してもらおうと思ったら、主人が「葉山葵の酢漬け」を出してくれた。折角好意で出してくれたので、座り直し。少しツンとする風味が旨い。熱いお茶をもらって「並寿司」を追加。握ったものから漬け台に置いてくれる。鮪、イカ、鯛、甘海老に、かっぱと鉄火が3つづつ。ワサビが強めに効いていてツーンと涙が…(でもそれ嫌いじゃない)。お腹も満たされたので改めて勘定してもらった。値付けも安いし、また呑みで使わせてもらおうっと。(勘定は¥3,200)

 


 

↓ 柳ヶ瀬商店街のアーケード下に今も残る時代を感じさせるシャッター(笑)。

 


 

寿司処 不二家

岐阜県岐阜市小柳町10

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ 柳ヶ瀬商店街 ふじや ふじ家 寿司 すし 寿し 鮨 すしどころ )

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清湖堂 @滋賀県長浜市

2019年07月15日 | 滋賀県(老舗)

長浜の黒壁スクエアの北、「大通寺(長浜別院大通寺)」東脇の通りにある和菓子屋「清湖堂」へ。創業は昭和4年(1929)で現在3代目とのこと。2000年代になってから現在のような新しい店舗に改装したのだそうだ。店の前は十里街道という街道だそうで、街灯にも”十里街道・職人まち”と表示が出ている。ただあれほど中心部に群がっている観光客も観光は大通寺止まりのようで、この通りはひっそりとして地元の人達が歩いている程度。店に入るといくつかの菓子が並んでいるが品数はそう多くない。この日購入したのは「黒どら」と「秀吉饅頭」の2種。

家に帰って嫁と分ける。「黒どら」は文字通り皮が真っ黒などら焼き。竹炭で黒い色を付けてあるのだそう。竹炭の味って感じられるのかなと思ったが、食べてみると正直そうは分からない。肌理の細かい生地でしっとり。甘さは控えめなあんこだった。「秀吉饅頭」は茶色がかった皮の饅頭。”秀吉”は長浜城を居城にしたそうで(歴史には全く疎いです)、そこから秀吉にちなんだものが多い土地。そんな「秀吉饅頭」は口にすると、皮がややパサッとした感じで独特の風味がある。ちょっと何とも言えない風味で餡と一緒に口に含んでもよく分からなかったが、これ醤油が皮に使ってあるのだそう。こんな味の饅頭は初めてだ(個人的にはちょっと苦手だったが…)。(勘定は¥600程)

 


 

↓ 黒壁スクエアのアーケード街の中にある古い建物(建築詳細不明)。中には入れないが開放してある。碑が立っていて「西田天香下坐初体験の場」としてある。”初体験”なんて書いてあるから置屋か何かと思ったら(笑)、長浜市の名誉市民、宗教家の西田天香という人物の宗教体験にまつわる建物のようだ。ちなみに下坐とは”今ある自分の思い上がりの坐から降りること”らしい。

↓ タイルと文字看板で装飾された元浜町の商店「まるき」(建築詳細不明)。どんなご商売か知らないが地図で見てみると奥に長い日本家屋の商家のようだ。

 

↓ 和蝋燭の看板が角に立つ創業が元禄3年(1690)という凄い歴史の「會津屋」(建築詳細不明)。現在は雑貨屋として商売を続けている。建物もかなり年季が入っていそうだ。

 

 


 

清湖堂

滋賀県長浜市神前町4-7

 

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酒津屋 伏見店 @名古屋市中区・伏見

2019年07月14日 | 名古屋(中区)

栄の地下街で朝早くから夜遅くまで営業していて便利なことこの上ない「酒津屋」(中店と東店)。中店は記事にしないくらいしょっちゅう利用しているが、その酒津屋が居酒屋の進出著しい伏見地下街(長者町横丁)に支店を出している。もう随分と経つはずだが訪問するのは初めて。数年前まで寂しかったこの地下街も最近は出店ラッシュで新・呑み屋街として人気が出ている。店内にはカウンター席が10席ほど。店の外の通りにはテーブル席が2つ。店員は2人でどちらも外国人かな。最近はコンビニなんかでもアジア系外国人の方が活躍しているが、あれやこれや(納税、チケット発券、保険手続きなど)と販売だけじゃない用事も多いのに本当によくやるものだと感心する。メニューを眺ると名物のエビカツを始めひと通り揃っている。「せんべろセット」なるものがあり、ドリンク+選ぶおつまみ3品+エビカツという便利なセットになっていたので注文。ドリンクはデュワーズのハイボールを、つまみは「うずら串」「玉ねぎ串」「新生姜」の3品をお願いした。

すぐにハイボールが用意される。枝豆も少し付いてきた。のどを潤していると出来た順に串が届けられる。どれも衣のついたフライ。熱々をハフハフとやる。もちろん旨い。「エビカツ」が出てくる前にハイボールは無くなったのでお代わりをお願いした。「エビカツ」には千切りキャベツと玉ねぎ多めのタルタルソースが付いている。ここらしいカリカリの衣にこのソースがピッタリ。卓上のソースをたらしてみたりもして美味しくいただいた。わざわざしか通らないのでこの横丁が時分どきにどの程度混むのかは知らないけれど、サッと入ってサクッと呑める店の”引き出し”を、これ以上あまり増やさない方がいいのかな…(笑)。(勘定は¥1,350)

この後の記事はこちら (2

 

酒津屋 伏見店

愛知県名古屋市中区錦2-13-24 伏見地下街

 

( 名古屋 なごや 伏見 ふしみ さかつや さかづや 長者町地下街 居酒屋 立ち飲み 酒場 大衆酒場 中島らも )

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林屋 @岐阜県岐阜市

2019年07月13日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

綺麗に再整備されたJR岐阜駅の南口。正面の通りは広く綺麗になったので古い店舗はほとんど姿を消したし、なぜか呑み屋はほとんど無いのであまり立ち寄らないが、ずっと気になっていた店が1軒、ここ「林屋」。日中に店の前を通っても、枯れた外観で営業しているかどうかも全然分からず、ネットでもあまり情報が出てこない店なのでなかなか訪問出来ずにいた。ある日北口で、どこで呑もうかと思案していて、ふとこの店を思い出す。ヨシ、行ってみよう。歩いて駅裏に出て交差点を渡って通りを歩いて行くと…大きな提灯に火が灯っていた。正直入りづらい店構えだが、早い時間だったのでまだ常連の邪魔もしないだろうとくたびれた縄のれんをくぐる。年季の入った店内にはL字のカウンターがあり、冷蔵ケースの中に色々なタネ、その上には大皿の惣菜が並んでいた。年配の主人が1人でやっている。先客は1名。腰をおろしてまず瓶ビール。キリンのラガー大瓶と付き出しが出てきた。さて酒肴は何を…、品書きが全く無い(笑)。なので大皿を覗いて「ポテサラ」と「どて煮」をお願いした。

冷蔵ケースの中には串打ちしたタネもあったのでそれらを焼いてもらったり、主人にコレと言って調理してもらうのだろう。初見にはなかなか難しい店だが、若い頃ならまだしも自分もいい歳なので”落ち着いたフリ”をして(笑)、テレビの夕方のニュースを見ながらゆっくりとやる。先客は若い労働者だったがなかなか礼儀正しい子で、テレビのニュースをネタに主人と談笑していた。そのうち自分も混じってぽつぽつと3人で会話が進んでいく理想的なカタチ。聞くと現主人は昭和45年(1970)から店を引き継いでいるのだとか。先代は名古屋で店を始めたが空襲で焼け出され、故郷の岐阜に戻ってきたとのこと。そんなに長い歴史があったんだ。

目の前の大皿に下ごしらえしてあった揚げを焼いてもらう。追加の酒は「菊正宗・上撰」。ガラスコップになみなみと注がれた。口から先に迎えに行く。焼台にのせて焼かれた揚げは「はさみ焼」で中には玉ねぎとチーズが入っている。醤油を少しかけていただく。そのうちに何人も客が入って来た。もちろんみんな常連ばかりで、呑む酒も決まっているような人ばかり。自分はまた来ることにして席を空けた。次は何か串を焼いてもらおうっと。(勘定は¥2,600)

 

林屋

岐阜県岐阜市加納栄町通2-20

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜駅 岐阜駅南口 はやしや はやし屋 赤ちょうちん林屋 居酒屋 酒場 赤提灯 赤ちょうちん 縄のれん 老舗 )

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Remain In Light / Talking Heads

2019年07月12日 | パンク・ニューウェーヴ

Remain In Light / Talking Heads (1980)

トーキング・ヘッズ(Talking Heads)1980年発表の名盤「Remain In Light」。初めて聴いたのは高校生の頃。自分が所有しているのはアメリカのKマート(スーパー)かどこかで買ったカセットテープ…(笑・写真下)。オークションで他の品を落札した時に、同じ出品者からついでにCDを手に入れた。

プロデュースはブライアン・イーノ(Brian Eno)。同時期にデイヴィッド・バーン(David Byrne)と作ったアルバム「My Life In The Bush Of Ghosts」と表裏一体といった立ち位置のアルバム。当時の音楽界にあってこのアルバムがどう評価されていたかは知らないのだが、後年の扱いを見るとこのアルバムを抜きにしてニュー・ウェーヴは語れない重要な位置にあったアルバムだとみなすことが出来ると思う。テクノロジーとアフリカン・リズムの融合。見た目とは違ってファンキーな要素を内包していたバンドが、このアルバムの頃からさらにライヴなどでも白人によるファンクを体現していく(バンド構成が多人数になり”リズム”が重要になっていく)。

ギターで参加しているのはエイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)。ザッパ(Frank Zappa)~ボウイ(David Bowie)ときてトーキング・ヘッズに参加、そしてその後はキング・クリムゾン(King Crimson)というから”時代の寵児”といって差し支えない活躍だ。そもそも彼のギター・スタイルは異質でフリーキー(つまり変態・笑)。自分はテクノロジーが台頭していったこの当時のニュー・ウェーヴ音楽にある種の狂気を感じるのだが、彼のギターはまさにその代表といった感じ。アルバムは後半にいくにしたがって(歌はあるものの)コマーシャルな部分が減っていき、イーノらしい雰囲気が顕著になる。久し振りに聴いたが、やっぱりこの頃のヘッズは数多あるニュー・ウェーヴ・バンドの中で頭ひとつ抜けている感じ。売れ線を目指していないのにしっかりとポップな部分があり、有名なダボダボスーツに黒縁眼鏡でのイカレたダンスなど、アイコンとしての足跡も残している。久しぶりに通して聴いたけど、やっぱりカッコイイ。

オークションにて購入(¥472)

  • CD  (1994/11/28)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Warner Bros / Wea
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茶しん @滋賀県長浜市

2019年07月12日 | 滋賀県(老舗)

今にも雨が降りそうな曇り空の滋賀県長浜市街地を自転車で散策。湿度はやや高いので自転車を漕いでいると汗が滲んでくる。休憩で立ち寄ったのはお茶の「茶しん(銘茶部)」。以前にすぐ近くにある「駅前本店」に入ったことがあり、そちらでは「イタリアン焼きそば」をいただいた。こちら”銘茶部”はその名の通り茶葉を扱っている店舗。創業は明治元年(1868)という長い歴史のある店だ。その店先では「グリーンソフト」なる抹茶の入ったソフトクリームを販売している。店の中の女性店員に1つお願いする。すぐにコーンに絞り入れ、手渡してくれた。

しっかりと緑色をした「グリーンソフト」はやや氷感もあり乳成分控えめなもの。それでも他で食べたものよりは乳成分がより感じられるかな。これはこれで旨い。正直こういったソフトクリームの味はどこも大差無いので、食感(氷菓分と乳成分のバランス)の違いを楽しむ程度。湿度があるからかどんどん表面が溶けていくので、結局店の前で全部食べてしまった。(勘定は¥250)

駅前本店の記事はこちら

↓ 「長浜旧開智学校」(明治7年・1874・建造、昭和11年移築)。現在はショップ、カフェなどに利用されている。とても綺麗に修復されているのだが、雰囲気が壊れてしまっているし、入っている店の意向なのか外国旗が翻っていたりして明治の古い建物の良さがあまり感じられずやや残念。

 

↓ なぜか建物の情報がほとんど見当たらず、綺麗に塗装されているので、何度見ても古い建物なのかどうか判断しづらい「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館(※現在は移転)」(建築詳細不明)。どこかに情報はないものか。

 

↓ 古い建物ではないかもしれないが、玄関部分や壁面の意匠など、ちょっと雰囲気のある「長浜市立西中学校」(建築詳細不明)

 

 


 

茶しん 銘茶部

滋賀県長浜市元浜町4-10

 

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南海園 @名古屋市東区・平田町

2019年07月11日 | 名古屋(東区・北区)

東区の銭湯「平田(へいでん)温泉」で汗を流したあと、すぐ裏の中華料理店「南海園」に飛び込む。店は大通りからは見えないが、赤いテントに赤い暖簾がこれぞまさしく町の中華料理屋という風情。ご夫婦でやっていらっしゃるようだ。外れた時間で先客は1名のみ。テーブル席に座らせてもらい、何はなくともビール。普段は瓶ビールばかり呑んでいるが、「生中」がタイムサービス中とのことだったので「生中」をお願いする(銘柄知らず)。つまみには「玉子春巻」とやらを。喉がカラカラなので、出された「生中」を口から迎えに行く勢いでグイッとやる。ウメー。テレビを見ながら春巻の出来上がりを待った。

しばらくして出された「玉子春巻」は薄焼きの玉子が皮になっているよう。具は豚肉、玉ねぎ、人参、春雨など。長いものが3つに切られているのかな。しっかりと味は付いているが小皿の塩も用意されていた。カリッと揚がった春巻はもちろんビールにぴったり。旨い。ビールを追加。次のつまみは「鉄鍋麻婆豆腐」。最近出来た店ではないので昔風の甘ったるい麻婆豆腐が出てきてもおかしくないが、しっかりと辛味と花椒由来の痺れがある。つまみ用なので量は少ないが、ビールの御供にこれまたバッチリだった。こちらの麺類はワカメを練り込んだ自家製麺らしい。次はラーメンも食べてみようっと。(勘定は¥1,300程)

 


 

↓ 平田町交差点にある「平田温泉」。奥に露天の庭の石組が見えて明るく開放的な雰囲気。こちらも浴場の真ん中に楕円の浴槽があるこの地域でよく見るタイプ。

 


 

中華料理 南海園

愛知県名古屋市東区相生町39

 

( 名古屋 なごや 相生町 平田町 なんかいえん 中華 中国料理 ラーメン 自家製麺 あいおうちょう へいでんちょう 銭湯 )

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百果園 @岐阜県岐阜市

2019年07月10日 | 岐阜県(岐阜)

ある朝、岐阜市内から瑞穂市方面にバイクを走らせていて環状線沿いの交差点にある果物屋「百果園」へ。こちらにはフルーツサンドがあると聞いていた。朝はコーヒー1杯しか飲んでいなかったので少しお腹に入れようと立ち寄ってみる。駐車場にバイクを入れると入口が2つあり、それぞれ「百華園」(花屋)と「百果園」(果物屋)となっているよう。当然「百果園」の方だろうと中へ入ってみたがフルーツサンドが見当たらない。店の人に「フルーツサンドは…」と訊くと「あちらです。」と反対側を案内された。フルーツサンドは「百華園」側で提供しているらしい。そちらに入るとガラスショーケースの中に様々なフルーツサンドがあり、真ん中にはイートイン用のテーブルがあった。どれにしようか迷うが、その中から選んだのは「宮崎完熟マンゴーサンド」と「静岡マスクメロンサンド」。何のことはない、どちらもこの日だけ特別サービスとして値引されていたから選んだのだった。店員さんに店の中で食べる旨を告げる。「飲物は?」と訊かれたが、コーヒーはついさっき飲んだばかりだったので水だけもらった。

テーブル席に腰掛けて早速包みを解く。「宮崎完熟マンゴーサンド」はアーウィン種という種類で樹上完熟なのだそうだ。開けるだけで素晴らしい香りがする。早速頬張ってみると…何とも言えないマンゴーの素晴らしい味。とろっというのが正しいくらいの完熟加減。旨い。他は生クリームだけなのだが、生クリームの甘さが少し邪魔に感じてしまうくらいの甘さと香り。自分はまだこんなにマンゴーやマンゴー味が巷に溢れるよりもずっと前の30年以上前からトロピカル・フルーツが大好きだったが、最近はめっきり食べなくなっていたので久しぶりに目を瞠るレベルのマンゴーを口にした。「静岡マスクメロンサンド」は手に持つと果汁がしたたり落ちるくらいの完熟度。こちらも香りがスゴイ。何と1つ5000円のものをカットしているのだとか。水分が多い分、若干メロンの味が生クリームに負けそうになるが、こちらも旨い。フルーツサンドってそんなに沢山食べている訳ではないが、いつも感じるのが独特な”食パンの香り”。どうしてどこも似ているのか分からないが(同じ製パン屋?)、鼻腔に残るパンの香りがフルーツにすごくマッチしている場合とそうでない場合があるんだよなァ。勘定は終わっているけれど、店内に誰も居なくなった。「ごちそうさまー。」と声を掛けても誰も居ない。不用心(苦笑)。(勘定はマンゴー¥650→¥400、メロン¥500→350)

 


 

↓ 鏡島西にある「寿和屋(旧・鏡島郵便局)」(昭和10年・1935・建造)。残念ながら閉まっていて営業しているかどうかは確認出来なかったが雑貨屋なのだそう。旧中山道沿いの局舎跡で、裏の方の建物までしっかりと残っている。一度中を見てみたいものだ。

 

 

 

 


 

百果園 (百華園)

岐阜県岐阜市北島8-7-8

 

( 岐阜 ぎふ ひゃっかえん (株)マルブ フルーツサンド フルーツショップ 果物屋 生花店 花屋 近代建築 郵便局舎 )

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鳥喜多支店 @滋賀県長浜市

2019年07月09日 | 滋賀県

本格的に梅雨入りして天候不順な中、暇を見付けて何度か長浜~彦根方面へドライヴ。この日は朝早く家を出て長浜市内の駐車場に車を停め、自転車を取り出して散策。今にも雨が降りそうな空模様だったが何とかパラパラ程度に収まった。人でごった返すことが予想された黒壁スクエア辺りの古い建物を早いうちに愛で、だんだんと郊外まで足を伸ばしていく。やっぱり自転車の機動力はいいなァ。駅の南側の近代建築を探索した後に昼食に向かったのは、かの人気店「鳥喜多」の支店。以前から訪問を計画していたのだが閉店時間が異常に早く、すでに2度振られている。あちら本店はこの日も約40人(!)の大行列。それに対して駅近くの路地にあるこちら「鳥喜多支店」(”喜”と”多”は変体仮名)は落ち着いている。開店時間と思しき時間に店に着くとすでに暖簾が掛かっていた。店内にはテーブル席が2つ、小上がり席が3つ。すでに先客が3組。こちらも親子丼率は9割。白髪の老夫婦と給仕女性でやっていらしゃるのかな。注文したのはもちろん「親子丼」。そして「かしわ鍋」もお願いした。

まず運ばれた「親子丼」は本店同様の玉子の黄身がのった姿。ネギはもちろん青ネギ。並べて出されたら自分は本店の物とこちらの物の区別は付かないだろう。まずは黄身を潰さないよう外側から攻める。あっさりめのつゆは玉子と絡んでいい塩梅にとろっとしている。こちらも旨いナー。本店に行ってから随分経っているのでつゆに違いがあるかどうかもよく分からない。下に掘り下げるよう箸を入れていくが、予想よりも早く黄身を損壊させてしまった(笑)。流れ出る黄身で丼ぶりは玉子かけご飯風に変化。これまた旨い。途中で運ばれた「かしわ鍋」は小さい土鍋に入っている。レンゲの上にはすり生姜が沢山盛られていた。生姜は脇に置いておき、まずはそのままつゆをいただく。しっかりと出た鶏の出汁が旨い。具材は親子丼同様、やや小さめに切られたかしわと青ネギ、それにネギの白い部分も入って玉子でとじてある。次はすり生姜を効かせて。ウン、間違いない。プリッとしたかしわとネギを挟みながらつゆをすくうレンゲが止まらない。ポカポカとして額から汗が滲んできた。あぁ、これで酒をやってみたいなァ。

勘定してもらい店を出て散策を続行。たまたま12時半頃に店の前に自転車で戻ってきたら、何ともう暖簾が仕舞われていた…。実質営業時間は約1時間半?(夜営業は未確認)。ご注意あれ。(勘定は¥950)

本店の記事はこちら

 

 


 

↓ 店に近い朝日町で見つけた洋館付き日本建築(建築詳細不明)。門柱もあってなかなかいい感じ。軒下や2連窓上の装飾などカッコイイ。この近辺はさすがに観光客は1人も歩いていないが、風情ある建物と街並みが残っており素敵なところだ。

 

↓ こちらも同じく朝日町の車も通れない細い路地の先にあった建物(建築詳細不明)。何の前知識も無かったので偶然見つけた時には興奮した。玄関先の雰囲気や渡り廊下でつながった平屋の建物の様子などからいくと医院か何かだっただろうか。何せ前の道が狭く、向かいの犬にも吠えられるので(笑)、写真が撮り辛くて…。

 

 

 

↓ 同じく朝日町のこちらの一般住宅(建築詳細不明)は増築部分が古くなく、パッと見、見逃しそうになったのだが、隅切(半切妻)屋根だったのでしっかり見てみると、軒下や窓枠部分に地味ながら装飾が。しかも2階窓の手すり部分が何と木製(!)なのだった。スゴイ。

 

 


 

 

うどん・丼物 鳥喜多支店

滋賀県長浜市北船町6-22

 

( 滋賀 しが 長浜 ながはま 鳥喜多 とりきた支店 とりきたしてん 親子丼 おやこ丼 鶏鍋 とり鍋 鳥鍋 かしわ 丼ぶり 麺類食堂 大衆食堂 近代建築 醫院 ) 

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P-Vine Records Presents "V.V. Fast?" / Various Artists

2019年07月08日 | クラシック・ロック

P-Vine Records Presents "V.V. Fast?" / Various Artists (2007)

以前に”SLOW”ヴァージョンを購入したPヴァイン・レコード(P-Vine Records)のヴィレッジ・バンガード限定のコンピレーションCDの”FAST”版を購入。監修はタカラダミチノブ氏(どんな人なのか全く知らない)。ジャケットのイラストは漫画家・小田扉氏。タイトルの通りアップテンポの曲が音楽ジャンルを超えて選ばれている。収録曲は以下の通り。

  • 01. JOE HOUSTON / Blow Joe Blow
  • 02. SHARON JONES AND THE DAP-KINGS / My Man Is A Mean Man
  • 03. PROFESSOR LONGHAIR / Big Chief
  • 04. THE IKETTES / Camel Walk
  • 05. HUEY PIANO SMITH & HIS CLOWNS / Don't You Just Know It
  • 06. SKATALITES / Ska fort rock
  • 07. MULE TRAIN / Me'n You
  • 08. KAADA / Honk
  • 09. クレイジーケンバンド / ドクロ町ツイスト
  • 10. THE LINK QUARTET / Happy Boys Happy
  • 11. A.Y.B. FORCE / Giant Swing
  • 12. KAADA / Mainframe
  • 13. LEWIS LYMON & THE TEENCHORDS / I'm So Happy
  • 14. THE KODAKS / Oh Gee,Oh Gosh
  • 15. PROFESSOR LONGHAIR / Whole Lotta Loving
  • 16. 二階堂和美 / いてもたってもいられないわ
  • 17. THE CHANNELS / Bye Bye Baby

知っているアーティストは03、04、05、06、09ぐらいしか居ないのだが、時代も音楽スタイルも国籍もバラバラなコンピレーションなのでラジオを聴くかの如く気軽に楽しめる。テーマに沿って自分だけのカセットテープ(!)を作ったり、ベスト盤を作ったりするのは小さい頃から好きだった。CD-Rやデジタル音源の時代になってからも無数に作ったけれど、結局満足いくものに出来上がったためしはほとんどない。いつもあーだこーだと考えて(ま、それが楽しいのだが)割り切れない思いが残って迷宮入りしてしまう。レコード会社のカタログから曲を選んで編集盤をコンパイルする仕事って物凄く楽しそうだが、物凄く大変なんだろうな…。

オークションにて購入(¥372)

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