ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

名盤探検隊:Discover America's Hearts & Spirits " Rockin' Beats" / Various Artists

2018年05月15日 | クラシック・ロック

名盤探検隊:Discover America's Hearts & Spirits " Rockin' Beats" / Various Artists (1998)

本秀康のイラストでおなじみのワーナーの名盤探検隊シリーズ(※現在は「新・名盤~」)。一般的には知名度が高くないアーティストも含めた隠れた名盤をCDで発掘していくこのシリーズ。こちらは”アメリカの心と精神を発見”と副題を付け、そこでCD化されていたアルバムの中から選りすぐった18曲を収録しているサンプル盤的な1枚。

先頭のポール・バターフィールド・ブルースバンド(The Paul Butterfield Blues Band)の小気味良いブロウから始まり、自分の大好きなデラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)や、ジェシ・エド・デイヴィス(Jesse Ed Davis)を含む有名無名の曲がコンパイルされている。元々”発掘”がコンセプトのシリーズなので全然聴いたことのないアーティストも多い。

このシリーズに選抜されているアーティストに特定のオリジンが存在する訳ではないし発表年もまちまちだが、70年代らしさというか、音の感触、雰囲気がどことなく似ているところがあり、派手ではないものの滋味深い味わいのするアーティストばかり。よってこのアルバムを聴いても寄せ集め的なちぐはぐさは少なく、まとまっていてアルバムとしてもなかなか心地良い。もう死語かもしれないが”レイドバック”したロック。正直若い頃はピンとこなかったこれらの音が聴けるようになったのはディラン(Bob Dylan)やザ・バンド(The Band)を聴くようになってからかな。

オークションにて購入(¥660)

  • CD (1998/12/23)
  • Disc : 1
  • Label : イーストウエスト・ジャパン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スギモト本店 (2) @名古屋市中区・伏見

2018年05月15日 | 名古屋(中区 老舗)

御園座での観劇の前に創業明治33年(1900)という老舗精肉店「スギモト本店」に寄る。幕間の弁当をコンビニで買うのはつまらないし、御園小町で何か買うことは出来るだろうが、ギリギリの時間に行ってひょっとして大混雑だと嫌だなとこちらで先に買うことに(実際並んでいた)。弁当の売り始め時間も10時と早いし、歩いてもそうかからないので便利。店に入るとまだ弁当は並んでいなかったが「今出来ました!」とこれから並べるところだったようだ。高級弁当もあるが、比較的安価な弁当も揃っている。やはり牛肉をすき焼き風に味付けした弁当が多い。ふと目に付いたのは「黒毛和牛とチキンの玉子とじ弁当」。値段を見るとワンコイン+税とかなり安い。大きさも小さめでちょうどいいやと買ってみた。いつもなら弁当にはお茶を付けてくれるはずだが、無かったのは値段が安い弁当だったからか。

新御園座では歌舞伎座のように座席での飲食が可能なので、幕間に自分の席で弁当を開ける。歌舞伎座の席と違い足元の広さにかなり余裕があるのでまことに快適。弁当はさすがに安価だけあって牛肉の量は少なく玉ねぎと一緒に調理された肉片があるのみ。甘辛く味付けされているがさほど濃い味付けでなく食べやすい。錦糸玉子が敷かれていて刻み海苔は別パックで付いていた。出来てからそう時間は経っていないのでご飯に温かさも残っている。値段から入っているので想像通りの内容と満足度だが、やっぱり観劇っていちおう”ハレ”の日だから、次はもう少しお高い弁当を選ぼう(笑)。後から知ったのだが、あの「キュルノンチュエ」ってスギモトがやっているようだ。こちら本店でも買えるのかな。(勘定は¥540)

以前の記事はこちら

この後の記事はこちら

 


 

↓「THE CONDER HOUSE(旧・名古屋銀行本店)」(昭和元年・1926・建造)。最近ウェディングやレストランのスペースとして生まれ変わった。中を見られるチャンスと思い扉を開けたが、エントランスからいきなりレストランになっていて中を見て回ることは出来ず。再生はめでたいが、それはそれで何だか淋しい話。

 

 

 


 

スギモト本店

愛知県名古屋市中区栄3-1-35

 

( 伏見 ふしみ 御園座 みそのざ スギモト 杉本食肉産業 松阪牛 黒毛和牛 名古屋コーチン すき焼 すきやき 弁当 近代建築 銀行建築 鈴木禎次 コンダーハウス 河文 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

喫茶フレンド @愛知県一宮市

2018年05月14日 | 愛知県(尾張)

名鉄尾西線の萩原駅前の通りにある喫茶店「フレンド」へ。以前はこの向かいにある人気ラーメン店によく来たので、そのなかなかインパクトのある外観はしょっちゅう目にしていたが中に入ってみるのは初めて。駅前とはいえラーメン屋が閉まっている時間帯だと人通りの少ない周辺や、少し行った先にある商店街をウロウロした後に中に入った。表から見る雰囲気とは違い、中は意外と広い。赤いソファが並び”昭和”な店内には近所の方達だろうか年配の男女が集っていて楽しそうだ。懐かしいゲーム卓の席もある。給仕の女性に「ホットコーヒー」を注文した。外看板には”庭園喫茶”なんて文言もあったのだが、店舗奥の屋外には石灯籠など庭の名残がある。にしては広くない庭だけれど、以前は池もあったのだそうだ。

「ホットコーヒー」が運ばれてきた。お約束の添え物は梅味のあられとピーナッツ。コーヒーはしっかりと濃いめの東海地方オールド・スタイル。テレビの相撲中継をぼんやりと眺めながらゆっくりと休ませてもらった。壁に貼りだされた定食類などの食事メニューが充実している。きっと集まる近所の皆さんの胃袋も満たしているんだろう。スパゲッティも”定食”となっているからきっちりご飯と味噌汁が付いてくるに違いない(笑)。次はそんな定食を食べに入ってみようかな。(勘定は¥320)

 


 

↓ かつて美濃路の宿場町(萩原宿)だった萩原商店街に残る近代建築「旧・萩原郵便局」(昭和元年・1926・建造)以前見た時と変わっていないはずだが、外壁は綺麗に塗り直されていて状態がいい。

 

 

 


 

 

庭園喫茶 フレンド

愛知県一宮市萩原町串作1529

 

( 一宮 いちのみや はぎわら 萩原商店街 喫茶フレンド 純喫茶 ランチ モーニング 珈琲 華丸 近代建築 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

太田家 @岐阜県関市

2018年05月13日 | 岐阜県(中濃)

最近関市の新長谷寺(吉田観音)の参道近くに出来たとんかつ屋「太田家」に知人の料理人に勧められて行ってきた。近年ちょっといい素材を使ったとんかつ屋がいくつも出来てどこも盛況の様子。ここもそんなうちのひとつだろうか。この場所は今をときめく名古屋は丸の内の「寿しの吉乃」がかつて店を構えていた場所(「すし屋の吉野」時代の記事はこちら)。ずっと空いていたがやっと店舗として稼働が始まった。店舗前には駐車場が無いが、向かいや並びにしっかり用意してあるよう。中に入ると以前と同様のレイアウト。そのままではないかもしれないがイメージはほとんど変わらない。給仕の女性が1人で厨房は奥。なので主人が揚げる様子は見ることが出来ない。メニューを見て「上ロースカツ定食」を注文した。

まずはヒマラヤ岩塩、味噌、ソースの3種類が用意された。使う豚は”飛騨豚”だそうで、揚げ油はキャノーラ油とコーン油のブレンドだとか。しばらくして盆にのせられたとんかつが登場。一切れだけ切り口を見せるのも流行りだね。添えられたのは千切りキャベツ、それに海苔の味噌汁と大根の漬物。のせてある盆の座りがやや悪くカタカタと落ち着かない。一番最上の品ではなかったが肉の厚みはしっかりあり、衣はザクッとした粗さ。さっそく頬張るとしっかりと脂の甘さが感じられて旨い。歯切れも良く、肉喰ってる幸福感がしっかりある。ピンク色をしたヒマラヤ岩塩で食べてみる。最近は天麩羅でも何でも塩で食べるのが流行りで、それを好む人は素材の味云々とおっしゃるけれど、自分は特に好きな食べ方という訳ではない。ひと口かふた口ならいいけれど、ずっとそれで食べるよりはやっぱりソースの方が好き(むしろソースの種類やブレンドとカツとの相性の方が気になる)。ご飯などのお代わりは自由ということだった。もちろんまだ何杯も食べられるが自重しておく。「極(きわみ)」と称される最上級品(肉の量も倍だそう)が気になるなァ。(勘定は¥1,350)

この後の記事はこちら

 

とんかつの太田家

岐阜県関市観音前48

 

( 関 せき おおたや 吉田観音 とんかつ 豚かつ 飛騨豚 しんちょうこくじ きったかんのん よしの 吉乃 )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今池屋 @名古屋市千種区・今池

2018年05月12日 | 名古屋(千種区・守山区)

以前から風情ある店先が気になっていた今池の鉄板焼きの店「今池屋」。この店の前を通ると店内の様子や喧騒が漏れ聞こえてくることが多く、1人では入り辛い感じだったのでなかなか伺うことが出来なかった。この日はちょうど開店したばかりの時間で先客は居なかったので、ちょっとだけならテーブルを占有しても迷惑にもならないかと入ってみた。土間に並んだテーブル席と小上り席が見える。まずは瓶ビールをもらう。キリンのラガー。冷蔵庫の中にはボトルワインも置いてあったりする。焼きものは「砂きも」を注文した。窓や入口が開け放してあるので、入ってくる春の風と冷たいビールが喉に心地良い。

給仕を担当するお兄さんが「砂きも」を運んできてくれた。表向きとは違い、どの皿の値段もちょっと高めだが量もやや多めか(1人呑みは想定されていないんだろう)。味付けは塩胡椒のみでコテを使って焼いていく(本当は焼いて欲しいんだけれど)。鮮度良く旨い。追加はこちらの名物的な「ほたて牛巻」。文字通り帆立貝の貝柱を薄切りの牛肉で巻いてあるもの。貝柱の粒が大きい。提供された時に一見強面だが優しいお兄さんに焼き方も教わったが、放っておいたら途中で焼き加減を見に来てくれた。こちらも味付けは塩胡椒だけなので思った通りの味だ。ビールは全然足りないが、追加するにはつまみも要るし、何を頼んでも量的にも味的にも単調になりそうだったので諦め、粉ものまでたどり着けず切り上げることに。分かってはいたけれど、やっぱり少なくとも2人以上で来ないとなァ…。(勘定は¥2,300)

今池屋

愛知県名古屋市千種区今池4-12-16

 

( 今池 いまいけ いまいけや 鉄板焼 お好み焼 居酒屋 焼きそば おこのみ焼 海鮮焼 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Jamaican Explosion! (MOJO Magazine) / Various Artists

2018年05月11日 | 雑誌付録CD

Jamaican Explosion! (MOJO Magazine) / Various Artists (2016)

いつもの英音楽誌「MOJO」の付録CD。2016年7月号はレゲエの前身とも言えるスカ(Ska)、ブルー・ビート(Blue Beat)の15曲を特集。”スカ”と”ブルー・ビート”ってどう違うのかっていうのは難しい問題で自分もよく分かってなくて、はっきりとした説明が出来ない(”Blue Beat”に関してはレーベル名から名付けられただけじゃないかと思うが)。いずれにせよ裏打ちのダウンビートで、実はアメリカ南部からラジオの電波の届くカリブ海に浮かぶ島ジャマイカで、50年代のジャズやR&B、ソウル・ミュージックに影響を受けた新しい音楽。なので誤解している人も多いが、いわゆる民族音楽とはちょっと違う(ナイヤビンギなどそれに近い音楽はまた別の話)。”サウンドシステム”と呼ばれる屋外DJ設備で若者を虜にし、それがレゲエ(Reggae)として発展していく。もちろん中南米の黒人は主に奴隷として連れてこられたアフリカにルーツを持つ人達なので、抑圧の歴史が嘆きや闘争として音楽にも表現されている(もちろんただのラヴソングもあり)。

ここに収録されているのはスカを語るに外せない重要なアーティストが目白押しで、すべて発表時期は1960~62年の黎明期。多くの曲が他のコンピ盤にも採用されている。のちにレゲエのトップ・アーティストとなるジミー・クリフ(Jimmy Cliff)の初々しい最初期の作品12や、70年代後半のスカ・リヴァイヴァル(2トーン・スカ)でスペシャルズ(The Specials)にも参加したトロンボーン奏者、リコ(Rico)の11、その2トーン・スカの代表的なバンド、セレクター(The Selecter)がカヴァーした07も収録されている。自分も昔はアナログでこれらスカのアルバムを何枚も購入したが、80年代半ばにはレアで眺めていただけだった作品も90年代くらいになると再発編集盤などを中心に手に入れ易くなったと記憶する(針飛びには悩まされたが…)。まだまだ素朴な感じのR&Bそのものという曲からダウンビートのエッセンスが抽出されていく過程が垣間見えて興味深い。

01 Laurel Aitken - Bar Tender
02 Prince Buster & The Blue Beats - Independence Song
03 Roland Alphonso - Four Corners Of The World
04 Derrick & Patsy - Housewife's Choice
05 The Folkes Brothers - Oh Carolina
06 Byron Lee And The Dragonaires - Jamaican Rock
07 Leon And Owen & Drumbago All Stars - Murder
08 Azie Lawrence - Jamaican Blues
09 Bell's Group - Kingston 13
10 Winston & Roy With Count Ossie On The African Drums - Babylon Gone
11 Rico - Rico Special
12 Jimmy Cliff - Miss Jamaica
13 Don Drummond - Schooling The Duke
14 Clue J & His Blues Blasters With Vocal By Theophilus Beckford - Easy Snapping
15 Lord Creator - Independent Jamaica

オークションにて購入(¥465)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あじろ亭 (3) @岐阜県岐阜市

2018年05月11日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久々に岐阜市の伊奈波神社参道にある創業明治40年(1907)の洋食屋「あじろ亭」へ。近所を散歩して街のところどころに見つかる歴史あるものに目を向けつつ、開店時間を待って店の中へ入り、テーブル席に腰を下ろす。給仕の女性が1人。女将さんの姿は見当たらなかったが、厨房にも2人居るようなので跡継ぎでも出来たのだろうか。この日はわざわざバスに乗ってやって来たので「ビール」と「メンチボール」を注文した。お通しは大根と人参のなます。ビールはキリンラガーの大瓶。ビールにはひじきの小鉢も付いてきた。昼一の極上の1杯を呑み干しゆっくりとした時間を過ごす。相変わらずBGMも無い静かな空間が貴重だ(なので厨房の声まで丸聞こえだが・笑)。しばらくして2組の後客が入ってきたが、みな落ち着いた年齢で、会話も声を落としているのでいい感じ。

しばらくして「メンチボール」が運ばれた。自分の経験からいくと古い洋食屋で「メンチボール」というのは大抵、今で言う”ハンバーグ”のこと。逆に「ハンバーグ」と名付けられていると目玉焼きがのせられている事が多い。作り方が違うのかどうか知らないが何だか面白い。自分の浅い経験から言うと「メンチボール」の方が玉ねぎなどの繋ぎが少ないものが多いような気がするが…。こちらの「メンチボール」は付け合わせが豪華。インゲン、タケノコ、カボチャ、ニンジン、ズッキーニ、ジャガイモ、レンコンと多彩な野菜がソテーされている。古い洋食屋の「メンチボール」はしっかりと肉の詰まったタイプのものが多いが、こちらは軽い感じのもの。ソテーされた玉ねぎののった優しい味のデミグラスソースで味付けされている。各テーブルに用意されている瓶に入った淡い茶色のソースも基本は同じものかしらん。独特のコクと酸味があって旨い。ビールを呑みながらゆっくりとやっつけた。老舗洋食屋をこんな風に使うと何となく贅沢な気分。(勘定は¥1,500)

以前の記事はこちら (1)(2

この後の記事はこちら (4)(5)(6

 


 

↓ 店のはす向かいに建つ建物(建築詳細不明)。今まで気付かずにいたが、表だけ洋風なのは以前何かの商店だったのだろうか。

 

↓ 前を通る度に写真を撮ってしまう存在感抜群の「石原美術(旧・日下部合資会社事務所)」(大正2年・1912・建築)。「石原美術」の看板が外されていたが…。

 

 

↓ 近くの通りの路地に入っていくとこんな風情のある建物がまだあちらこちらに見つかる。こちらは「御料理・徳廣」(建築詳細不明)

 

↓ 古い建物にあった玄関灯。昔の建物に付属するこういった照明器具は多くが1点物や少数生産物で、どれも本当に個性的で素敵だ。

↓ 登録有形文化財にも指定されている「松喜(旧・松喜仏壇店)」(明治44年・1911・建造のち増改築)。今はもう商店としてはやっていない様子。

 

 


 

 

欧風料理 あじろ亭

岐阜県岐阜市伊奈波通1-65

 

( 岐阜 ぎふ いなば神社 あじろてい 洋食 洋風料理 欧風料理 ミヤビヤ ミヤベヤ 高等ライス 老舗 近代建築 国登録有形文化財 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伏見珈琲館 @名古屋市中区・伏見

2018年05月10日 | 名古屋(中区)

最近とみに活気づいてきた伏見地下街。昭和32年に開業したこの地下鉄伏見駅直結の短い商店街で長く営業を続けている「伏見珈琲館」へ。この日は用事で栄方面から歩いて着き、朝食兼時間調整で地下へ降りる。改札にほど近い店に入ると小さいテーブルが5つあるだけのこじんまりとした空間。年配のご夫婦でやっていらっしゃる。照明は電球色、チープなラジオの音が流れてとても落ち着いた雰囲気。モーニング・サービスの「トーストサンド+コーヒー」を選んだ。サンドイッチはハム、野菜、玉子から選ぶという事で「玉子」を選択。すぐに物静かな主人が調理を始めた。コーヒーは1杯づつペーパードリップで淹れていく。名古屋の古い店では一度に沢山淹れて温め直す店が多いので珍しいかも。

しばらくして両方一緒に運ばれてきた。コーヒーは薄手の洒落たカップとソーサーに入っていて、予想通りいわゆる名古屋的な濃いものでなくすっきりとした味わい。サンドイッチは4つの三角形に切られている。サンドイッチは玉子を潰してマヨネーズで和えてあるものときゅうりが挟んである。冷蔵されていたようで冷たいが、パンの部分はトーストしてあるので温かい。旨い。こういうのもアリだなァ。朝食にちょうどいいセットだった。ドアが開け放してあるので外を行き交う人達の姿が目に入る。ここにはほとんど夜しか来ないので新鮮(笑)。それにしてもこの都心でコーヒー1杯の値段でコレってやっぱりスゴイ文化だなァ。普段モーニング・サービスはほとんど利用しないがたまにはいいもんだ。(勘定は¥360)

この後の記事はこちら

 


 

↓ 来年で解体が決定している栄(さかえ)の「中部日本ビルディング(中日ビル)」(昭和41年・1966・建造)。やはり一番の問題は耐震性だったようだ。すでに入店店舗や劇場の撤退も始まっている。入口天井にある大垣市出身、矢橋六郎作のモザイク画「夜空の饗宴(空の饗宴)」もそろそろ見納めか。

 

 

 


 

珈琲専門店 伏見珈琲館

愛知県名古屋市中区錦2-13-24  伏見地下街

 

( 名古屋 なごや 伏見 ふしみ 伏見駅 長者町地下街 喫茶 純喫茶 コーヒー モーニング サンドイッチ サンドウィッチ 名古屋トリエンナーレ 中日ビル 建て替え 取壊し )

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅園菓子舗 (2) @岐阜県多治見市

2018年05月09日 | 岐阜県(東濃・老舗)

多治見の大正5年(1916)創業の和菓子屋「梅園菓子舗」へ。何度も寄って家に持ち帰っているが嫁を連れて行ったのは初めて。店の隣の駐車場に車を入れ、風情ある建物の中へ。この日はすでに人気のどら焼きは売り切れだった。豚児が食べたいと言う和菓子はいちご大福ぐらいなので、それとこちらの定番菓子「志野」「ばんかい最中」を購入(嫁が選んだものは失念)。最中はその場で餡を詰めてくれるようで奥で少し作業の時間があった。

 

持ち帰って家でいただく。「志野」は陶器の志野焼をイメージしたそうで、黄味餡が包まれている和菓子では定番の作り。水分少なめでぽろぽろとした食感。甘味もさほど強くないので表面に付けられた砂糖でちょうどいい塩梅になる。「ばんかい最中」の名前の由来は分からなかったが、最中種は梅の花の形。細かい絵柄が入っていたが何が描いてあるのかは分からなかった。薄めの最中種で軽い食感。色も淡い。先日自分用に買ってきた小振りな抹茶碗でお茶を点てて一緒にいただいた。(勘定は¥190/志野、¥160/ばんかい最中)

以前の記事はこちら

 

 

 

梅園菓子舗

岐阜県多治見市新町1-2-6

 

( 多治見 たじみ 梅園 うめぞの うめぞのかしほ 梅園菓子舗本店 老舗 和菓子 もなか しの ばんかいもなか どら焼き どらやき )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

虎渓 @岐阜県土岐市

2018年05月08日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県土岐市の土岐市役所前に店を構える陶都菓匠と名乗る和菓子の店「虎渓」。建物は古くないが創業は大正12年(1923)という歴史のある店だ。店に入るとショーケースの中にずらりと菓子が並んでいる(あの”からすみ”もあるようだ)。表の幟には流行りのフルーツ系大福と麩饅頭が書かれていたが、目当てだったのは好物の最中。東濃らしく栗を使った菓子がいくつも並んでいたので「栗きんつば」と、こちらの名物「とっくり最中」を購入して包んでもらった。

「栗きんつば」は文字通り栗の実が入ったきんつば。薄皮の中にはつぶ餡の他に砕いた栗の実が入っている。栗の粒はさほど大きくないので味が大きく変わることはないが、甘味控えめの餡でほのかに栗の風味が混じる。「とっくり最中」は焼きものの町ならではの”徳利”の形をした最中種(皮)に”陶祖”の文字が書かれ、つぶ餡が詰められている。丸く膨らんだ形の徳利なので餡の量が多く、口に含むとつぶ餡がいっぱいになり旨い。こちらの餡もやはり甘さは控えめなのでまだ食べられそう。次は「麩まんじゅう」を買いに走ろうかな。(勘定は¥170/きんつば、¥140/最中)

 


 

↓ 駄知町散策の続き。以前見た建物も再度チェック。「旧・駄知商業協同組合」(建築詳細不明)。相変わらず中は放置気味だがスクラッチタイル壁はしっかりとしている。

 

 

↓ 「(有)丸高商店」(建築詳細不明)。古い建物かどうかは分からないが腰壁より高い位置までスクラッチタイルが巡らしてあり、2階の窓枠や玄関からするとかなり年季が入っていそう。

 

↓ 裏通りの「まるや石浜陶器(株)」の敷地内に建つ下見板張りの建物(建築詳細不明)

 

↓ その和風な建物で”時計屋”というギャップが面白かった「中根時計」(建築詳細不明・写真下左)と、定礎が見つからず年代が特定出来なかったが、窓枠の感じからすると意外と古いかもしれない「十六銀行駄知支店」(建築詳細不明・写真下右)

 

 


 

陶都菓匠 虎渓 (こけい)

岐阜県土岐市土岐津町土岐口2091-2

 

( 土岐 とき こけい 陶都 陶祖 和菓子 菓子匠 御菓子司 もなか 金鍔 みかん大福 いちご大福 近代建築 銀行建築 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする