ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Damned Damned Damned / The Damned

2015年10月11日 | パンク・ニューウェーヴ

Damned Damned Damned / The Damned (1977)

言わずもがなの名盤、1977年発売のロンドン・パンクの雄、ダムド(The Damned)のファースト・アルバム。もちろんアナログ(オリジナルでなく再発盤)で所有しているので、買い直しの愚行。CDではベスト盤しか持っていなかったので、つい元の曲順で聴きたいな、と買ってしまった。初っ端の「Neat Neat Neat」のベース音からサイコー!の一言。あとは怒涛の12曲、全部名曲(他にビートルズのカヴァー「Help」他2曲をボーナス収録)。これで「コナい」奴はパンク・ロックに用無しだろう。ほとんどの曲がギターのブライアン・ジェームス(Brian James)の作曲。セカンド(一般的評価は低いがこれも名曲揃い)の後に袂を分かつことになるのだが、普通ならメインのソングライターが居なくなったらバンドは完全消滅だろうが、そうはならなかったのが偉いところ。

パンクのオリジネーターと言えるバンドのひとつでありながら、政治的なメッセージがほとんど感じられないのも特徴。特に日本では評価が今ひとつだったが、再結成した後の80年代のゴス路線は、欧米ではパンク時代よりも評価が高かったような覚えがある。確かに日本人にはちょっとついていけない世界だったかも(自分もあまり聴いてない)。日本でのCD発売元はテイチク。確かTレックス(T・Rex)もテイチクだったと思うが、何だかレーベルとしてのイメージが野暮ったく、洋盤CDの廉価シリーズを出し始めたのもここが早かったが、粗製乱造で、自分の中ではずっとイメージが悪いレーベルだった。様々な編成で何度か来日しているが、一度もライヴを見ることはなかった(はず)。ただ、ギターのキャプテン・センシブル(Captain Sensible)は何かのライヴで見た覚えがあるんだよなァ。あれ何だったかな…。

中古店にて購入(¥500)

  • CD (1992/9/30)
  • Disc : 1
  • Label : テイチクエンタテインメント
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そばいち @名古屋市中区・久屋大通

2015年10月10日 | 名古屋(中区)

夜、少し遅い時間に、帰る前に寄った久屋大通の蕎麦の店「そばいち」。まだ出来たばかりのセルフサービスの店だ。店は木を多用してモダンでお洒落な感じ。壁には蕎麦猪口が飾ってあり、店内にはヴォーカル・ジャズが流れている。最近の資本系(かどうか知らないが)の店ってセンス良く上手に造るなァと感心。セルフなので盆を取って、蕎麦の注文を入れ、天ぷらや薬味などは置いてあるものを自分で取る、よくあるやり方。セルフの蕎麦って、前は岐阜に1軒あって何度か利用したけど(注・現在はセルフでは無い)、麺の茹で時間も短いし、もっとあっても良さそうな気もする。この日は鯛ちくわの天ぷらと、せいろを注文した。日本酒は、こういう店にしてはかなり凝ったものが色々あるようで、以前に築地の「やまだや」で呑んで感動した奈良の「風の森」があったので、これも注文。出来上がりを待ち、会計を済ませてから席へ。

席はテーブル席と、壁に向かったカウンター席。どちらも十分に広さを取ってあり、混んでいなかったこともあって窮屈感はない。天ぷらは揚げ置きなので味をどうこう言うもんでもなく、こんなもの。これをツマミにして、まずお酒をいただく。入れ物がどんなだったか失念したが、量はちょっと少なめ。10年程前までは、こういう爽やかな香りと酸味の日本酒を呑み慣れていなかったこともあって瞠目したが、あれから色々な日本酒に出会い場数を踏んだからか、前ほどの感動無かった(ただ量も少ないし、酒肴が揚げ置きの鯛ちくだから分が悪いか)。ま、旨いんだけどね(笑)。二八だというせいろは盛りがかなり多い。つゆに口をつけてみると、少しだけ甘味を感じる濃いめのもの。早速手繰ってみるが、切りが短い。茹では完全にオートメーションだったように見えたので、元々の長さが短いのかな。手繰った時も、啜った時もちょっと頼りなく、もう少し長い方が楽しめると思うんだけれど…。茹で加減はやや硬め。つゆとのバランスも悪くなく、こういうスタイルの店でいただくには十分なもの。もう少し遅くまでやっていると、呑んだ後にも使えそうだが…。(勘定は¥1,200程)

 

そばいち

愛知県名古屋市中区丸の内3-20-20

( 久屋大通 丸の内 栄 そば 蕎麦 セルフ蕎麦 セルフそば 讃岐製麺 油長酒造 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入船 @岐阜県関市

2015年10月09日 | 岐阜県(中濃・老舗)

 

関市の大平町にある小さな食堂「入船」。店の存在はずっと前から知っていたが、古い店のわりに表の佇まいに風情が無く、何となく行きそびれていた。最近になって知人に勧められたので初めて訪問してみた。店の横に駐車場があるので車を停め、暖簾をくぐって中へ。うわっ、すごい。中は座敷(というか居間)と土間のテーブル席があるのだが、調理場は古い造作のまま、小さなカウンター付きの小窓のある壁と扉で仕切られており、その向こうには「竈(くど)」がある(さすがに薪ではなくバーナーが突っ込まれているが)。小さなガラス棚、座卓、テーブルなど、時を経て黒光りしている調度品は風格十分。

女将さん1人で賄っているが、店の中には出汁の香りがぷーんと香り、業務用製品で済ませている店とは違うことが分かる。テーブル席に座りお茶をもらい、壁に掛けられた色褪せた紙短冊の品書きから「カツ丼」を注文すると、女将さんがてきぱきと調理場とおくどさんを行き来して、調理が始まった。トントンと肉を叩く音が聞こえ、その場で衣を付けて揚げ始めると、くどからお湯をすくって丼を温めるなど、作業は細やか。しばらくして丼ぶりと漬物(たくあん)、それに氷水が置かれた。

こちらのカツ丼は玉ねぎではなく長ネギ(南蛮)で、しっかりと色濃いつゆが滲みている。(叩いてあるので)薄めのカツは、普通だと5、6切れに切ってある事が多いと思うが、こちらのカツは3、4切れと大きめ。ちょっと口に入れ辛いが、熱々の衣がつゆを吸って、長ネギの甘味が加わり、玉子が全体をまろやかにまとめていて、…旨い。やや甘くなったつゆがご飯にぴったり。それにこの雰囲気の中で食べるカツ丼はたまらない。あっという間に食べ終わってしまった。もう次に来たときは何を食べようか考えている。店の表の意匠がもう少し風情あるものだったら、なお良いと思うが、中の雰囲気だけだったら、多治見の「信濃屋」や、名古屋の「山田屋」に劣らず渋くて素晴らしい佇まいだ。来てみてヨカッタ。(勘定は¥650)

この後の記事はこちら (2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10

 

入船 (いりふね)

岐阜県関市大平町2-6

 

( 関 関市 せき せきし いりふね 大衆食堂 麺類食堂 かつ丼 かつどん )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メーパオ @岐阜県各務原市 (※閉店)

2015年10月08日 | 岐阜県(岐阜)

 

岐阜県各務原市の関江南線沿いに新しく出来たタイ料理の店「メーパオ」。この店のあるテナントは過去にも何度か店が入っていたが、どれも残念ながら長続きしていない。決して交通量も少なくないし(むしろ多いか)、分かりにくい場所ではないんだけれど…。今度こそ頑張ってほしいなァ。タイ料理と言えば最近でこそメジャーになってきたが、岐阜県にはまだまだ少なく、ふた昔以上前だとほとんど皆無と言って差し支えないくらいだったと記憶している。自分は若かりし頃に、オーストラリアのシドニーで数か月過ごしていた時に初めてタイ料理屋に連れていってもらい、タイ料理の辛さと旨さに瞠目し、その後は実際にタイに行って食べたことも。パクチーに代表される香草や、独特の辛さにハマると病みつきになってしまう中毒性があるよね。名古屋でいくつも店を出している有名店などには行った事があるが、こちらがどんな店なのか楽しみ。

店は主人とタイ人の奥さんで賄っていて、調理は奥さんが担当のようす。以前はオープンキッチンだった店内は、厨房が仕切られていた。小上がり席の中年女性4人組がかなり騒々しいが、家族連れや1人客も何人か入って、なかなかの人気のよう。昼はランチと称していくつかのメニューが用意してある。カウンターに座って、給仕をする主人に定番料理「カオマンガイ」を大盛で注文した。まずチキンスープが運ばれる。シンプルな塩胡椒味。そして平皿にのせられてカオマンガイが運ばれた。スープで炊かれたタイ米の上にカットされた茹で鶏、そしてパクチーが少しのっている。それ自体はあっさりした味付けで、小皿に味噌っぽい風味のたれが入れられているので少しづつ、スプーンですくい、まぶしながらいただく。たれはナンプラーの風味があり、辛い。ライスは少し柔らかめに感じたので、ひょっとすると日本人に合わせているのかなと思ったが、主人曰く、現地で食べる味と遜色ないと言うんだからこれが普通なのかも。大盛にしてもらったが、あっという間に胃の中へ。旨かった。デザートのライチを食べて勘定をしてもらう。他のメニューを食べるのが楽しみ。(勘定は¥850)

この後の記事はこちら

 

↑ 各務ケ原駅を南に下ったところにある「旧・各務原駅前郵便局」(昭和14年・1936・建造)。1、2階とも腰までがスクラッチ・タイルなのがかっこいい。今は一般の住宅かな。

 

※令和2年5月6日を以って閉店され、四日市へ移転するとのこと

 

タイ料理 メーパオ

岐阜県各務原市鵜沼三ツ池町1-33

 

( 各務原 各務ヶ原 かかみがはら かがみはら かがみがはら タイ料理 カオマンガイ 海南鶏飯 )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カサノバ・スネイク / ミッシェル・ガン・エレファント

2015年10月07日 | ロック(日本)

Casanova Snake / Thee Michelle Gun Elephant (2000)

2000年発売のミッシェル・ガン・エレファント(Thee Michelle Gun Elephant)の通算5枚目のアルバム。前作「ギヤ・ブルース」から1年と少しぶりに発売された作品との事。飾り気のないジャケットの佇まいは、相変わらずザ・ルースターズなんかを彷彿とさせてかっこいい。彼らの歴史には疎い、完全な後追いなので、今更15年も前に発売されたアルバムをどうのこうの言えないが、当時聴いておくべきバンドだったなァと残念に思う(ただしその頃でも自分はすでにオッサンだが)。収録曲名を見ると、耳にしてかっこいい単語を並べて曲名考えたな(笑)と思える中学生っぽい感じが微笑ましい(ファンに怒られるか)。

バンドの経緯とその後のメンバーの活動についてはWikipediaに載っているくらいのことしか知らないのだが、このアルバム発売前後に海外ツアーを行っているようだ。向こうでの評価はどうだったのかな。音的には文句無しにかっこいいから受け入れられるだろうし、言葉だって、そもそも歌詞が訳分からないバンドは山のように居るから、あんまり問題ではないような気がする。彼らの音楽のロカビリー的な部分がどう受け取られたかが大きいかな。「ギターウルフ(Guitar Wolf)」(アルバム3枚持ってます)なんかは一部ではあるが向こうで受けていたと記憶する(おっとまだ現役か)。ちなみに80年代後半にアメリカ中西部の大都市のとあるレコード屋で、唯一レコードを見た日本のバンドは「少年ナイフ」でした(アルバムは「山のアッちゃん」だった)。

中古店にて購入(¥540)

  • CD (2000/3/1)
  • Disc : 1
  • Label : 日本コロムビア
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歓酒亭 大安 (2) @名古屋市熱田区・金山

2015年10月06日 | 名古屋(熱田区・中川区)

久しぶりに名古屋市・金山(かなやま)の大衆居酒屋「大安」へ。ちょうど開店時間に店の前まで来ると数人の待ちが。ほどなくして暖簾が掛かり、中へ。残暑厳しく、暑い中を歩いて来たので腰掛けたい。迷わず左側へ進み、折り畳みスツールを手に奥へ。コの字カウンターのこの店は、入って右側が立ち呑み、左側はスツールがある分だけ座ることが出来る(ただしかなりぎりぎりまで詰め込まれるので狭いです)。店に入った順番に注文が訊かれ、冷や(常温)と本日のおすすめの中から鯒(こち)の刺身を注文。酒の銘柄は「菊川」だったかな。コップになみなみと注いでもらい、ひとくち。客が次々に入ってきて、座る側のカウンターはあっという間に満員。いつもすごい人気だなァ、ここは。混み合って注文も通りにくくなるだろうと予想して、赤貝の刺身も追加しておいた。

他の客の酒肴が運ばれていく。まとめて捌けるものはまとめて出すんだろう。他の人と注文がかぶっていないし、人気店だから後回しになるのも仕方がない。それにしても出てこないゾ…。酒だけ舐めつつ待つっていうのはなかなか辛いな。席から厨房の中の様子が見えて、忙しいのは分かっていたので、野暮だろうなと遠慮して声はかけなかったが、若い衆は目の前で洗い物をしていても、その状況に気付かない(こちとら3番目に店に入って30分、目の前にコップひとつだけだ・涙)。そのうちに他の客の”追加の”注文が通り始めた。これはあかんやろ、さすがに、と思った矢先に自分の前を通った美人女将が異常事態にやっと気付き「お兄さん、すぐに出しますので!」。やっと出た刺身をパパッとつまんだけれど、もうダメ。萎んだ気分は戻らない。河岸を変えようっと。一等先に店を出た。名店にもこんなことがある。(勘定は¥1,110)

前回の記事はこちら

歓酒亭 大安

愛知県名古屋市熱田区波寄町22-24

( 金山 かなやま 歓酒亭大安 かんしゅていだいやす かんしゅてい だいやす 立ち飲み 立ち呑み )

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まるはち食堂 @岐阜県下呂市

2015年10月05日 | 岐阜県(飛騨)

岐阜県の飛騨地方南部や奥美濃地方を中心とする郷土料理と言えば「鶏(けい)ちゃん」。広まったのは一般に販売されるようになった戦後かららしいが、最近は東海地方のスーパーだったらパック売りされているのもが簡単に手に入るほどメジャーになってきている。要は下味(にんにくが効いた醤油、味噌など)をつけた鶏肉で、キャベツや玉ねぎなどの野菜と一緒に鉄板で炒めるだけの簡単な料理。ちょっと前までは、一部の精肉屋さんや焼肉屋さんが自家製で漬けていたものを売っていたくらいで、スーパーに並ぶことはなかったような気がする。(全てがそうかは知らないが)若鶏ではなく親鶏の肉を使っているんだとか。他の名物料理と同様に発祥については諸説あるが、その中のひとつとされる「まるはち食堂」にバイクで訪れてみた。

店は幹線道路に面しておらず、道中に案内もないので通り過ぎたりして、やっとのどかな集落の中に店を発見。田舎の集落の中で、この店の前だけには車がずらりと停まっており、店の裏側にもバイクがたくさん停まっている。そう、場所がドライブ・コース脇だけにライダー集団の昼食兼休憩場所になっているのだ。バイクで来ている自分が言うのもなんだが、経験上バイクの集団は休憩時間込みだし、しゃべってばかりいるから回転が悪いこと甚だしい。イヤーな予感がしつつ、店の中へ。店の中は思いのほか一杯ではなく、座敷も土間のテーブル席も空きが多い。それでも待ちがあるとの事でリストに名前を記し待った。そのうちに後から来たライダーの大集団が店内へ。なんと「予約済」だそうで、座敷へ案内されている。こんな田舎の店でも予約か…。まぁー、それから待った、待った。厨房では女性店員3名と男性1人がフル回転だが、席が空いているのは、用意が追いつかないからなのだ。普通ならあきらめて店を変えるところだが、生憎この付近で「鶏ちゃん」を食べられる他の店はかなり離れているし、そこに入れる保証もない。それどころかこの田舎道に他の飲食店があるのかも分からない。仕方なく、店に充満するいい匂いだけ嗅ぎつつ、立ったまま待って、待って…。休日の昼に訪問する場合には注意が必要かも。小さい子供はもちろん、季節によってはお年寄りも辛いだろう(屋外に待つスペースはありますが)。

案の上、ライダーの皆さんは食べ終わっても話に夢中。その段になって追加注文したりするもんだから、長い。彼らに限らず、みな食べ進むうちにご飯のお代わり(たれの味が濃いからね)をしたり、肉の追加や、持ち帰り肉の注文など、どうしても回転は悪くなる。そんなこんなで、やっと席が用意されて座ることが出来た。その待ち時間たるや人気ラーメン店の比じゃなかったです(自分の運が悪いだけかな)。目の前にカセットコンロと中心部が盛り上がったジンギスカン鍋、それにクッキングペーパーにのった鶏ちゃんが運ばれた。焦げ付かせないように、紙を破らないように、慎重にひっくり返しながら火を通す。肉の量は十分で、たれの醤油風味は強くなく、どちらかと言うとにんにくが効いた塩味。ご飯の盛りは並みでも多めだが、肉にしっかりと味が付いているのでご飯がすすむ(本当はビールが呑みたい…)。ま、この組み合わせで旨くない訳がないよね(待ったしね)。あっという間に平らげ、10分で店を出た。次の方どうぞ。(勘定は¥900)

 

↑ 国道41号線・益田街道沿いの、木曽川水系・飛騨川にある「下原ダム」(昭和13年・1938・建造)。

 

↑ 同じ街道沿いにある「濃飛建設職業能力開発校(旧・白川町立大山小学校)」(昭和9年・1934・建造)。二宮金次郎像が建つ、まさに昭和の木造校舎。昭和58年に廃校になったんだとか。

 

けいちゃんの まるはち食堂

岐阜県下呂市御厩野139-1

( 岐阜 ぎふ 下呂 下呂市 げろ 鶏ちゃん けいちゃん ケーちゃん ケイちゃん 杉の子 すぎのこ )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みのや食堂 (2) @岐阜県山県市

2015年10月04日 | 岐阜県(岐阜)

日差しが強く、とても暑い昼どき、わざわざ汗をかきに「みのや」へ。岐阜県山県市高富(たかとみ)にある盛りがすごいことで有名な食堂だ。もうそろそろ夏の白い暖簾も終わりだろうか。この日は最初からカツカレーを食べようと決めていた。駐車場に車を停め中へ。見るからに大食いだろう巨漢の男性達がテーブル席に陣取っている。小上がりの方はまだ数名の客。土間のテーブル席に腰かけ、迷うことなくカツカレーを注文した。もちろん大盛ではなく並盛。もう若い頃のように無茶な喰い方は出来ないだろうし、万が一にでも残したら屈辱だ。よってこちらの最強メニューとも言われている「カレー丼」の大盛なんて絶対無理。でも今までにカツカレーを注文したことは無いので、どんな盛りなのかは出てくるまで分からない。

しばらくしてドーンとラーメン鉢くらいの大きさの丼ぶりにこんもりと盛りあがったカツカレーが登場。…ひるむ。給仕のお姉さんが氷水を置いてくれた。カツの姿は全く見えない。カレーの海の中に沈んでいるようだ。もう昔とは違うのに…やっちゃったかな? 食べきれるだろうか心配になってきた。何はともあれスプーンを掴み、ひと口。辛さはあまりなく、マイルドな口当たりのやさしい味。コクはあまりないので卓上のウスターソースを少し垂らしていい感じになるくらいの味。中に隠れていたカツは定食の時と同じくらいの厚さのカツでしっかりとしたボリューム。その下のご飯はこれでもかというくらいぎっしり詰められている。一度スプーンを握ったらあとは一心不乱に食べ続けるのみ。途中でスプーンを置いたら満腹中枢からストップがかかりそうだ。しっかりめに揚げてあるカツとカレーを合わせて、衣の甘さを味わいつつ、赤い福神漬けを間に挟んで、だんだんゴールが見えてきた。フゥ…、もう大丈夫。凝った味ではないが「食堂のカレー」を堪能出来た。旨かった。これだけ食えりゃまだいけるなァ(笑)。でもこれで並盛って…。

店に居た巨漢の人達はやはり遠くからわざわざ訪れたようで、店のお姉さんに頼んで記念写真を撮っていた。すると調理場から老齢の主人が出てきて「外の暖簾のところで撮るとええよ」とアドバイス。主人は何だかとても嬉しそうで微笑ましい。(勘定は¥850)

前回の記事はこちら

この後の記事はこちら

 

みのや

 岐阜県山県市高富1340

 

( 岐阜 やまがたし 高富 みのや みのや食堂 大盛り デカ盛り ガツ盛り テラめし ラグビーボール カレー丼大盛 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Paradise Valley / John Mayer

2015年10月03日 | オルタナティヴ・ロック

Paradise Valley / John Mayer (2013)

現代最高のギタリストの1人とも称され、評価も高いジョン・メイヤー(John Mayer)。以前、その片鱗を伺おうとファースト・アルバムを購入したことがあったが、正直自分にはソフト過ぎて聴いていられなかった。ただ、そのファーストのジャケットで見せていた甘い姿と、最近のワイルド志向の風貌は、かなりイメージが違ってきているし、モテ男っぷりも聞いていたので、余程変わったのかもしれないと、中古で見つけた最近のこのアルバムを、もう一度チャレンジとばかりに購入してみた。なんせ、かのローリング・ストーン誌に於いて、あのレッチリ(Red Hot Chili Peppers)のジョン・フルシャンテ(John Frusciante)、デレク・トラックス(Derek Trucks)と並び称されているんだから、1度位で切り捨ててしまう訳にはいかない(笑)。

そしてそのアルバムはと言うと…、うーん、ファーストとあまり印象は変わらないなァ。プロデューサーはドン・ウォズ(Don Was)。ストーンズ(The Rolling Stones)やディラン(Bob Dylan)をはじめとする数々の大物と仕事をしてきた実力者。特にカントリー・テイスト溢れるナチュラルな音作りには定評がある。結果はまさにそんな感じで、アメリカ大陸を想起させるようなナチュラルな拡がりはあるものの、やっぱり歌声も音楽も、甘くやさしく…(もちろんそこが好かれているのは承知で、あくまでも自分の音楽的嗜好の話)。ストーンズのライヴ客演で見せたようなガッツのあるギター・プレイも無く、リフ一発で曲を覚えてしまうようなマジックも無く…。ネイティヴで、すんなりと彼の歌詞が入ってくるなら別なのかもしれないが…。当分彼のアルバムを購入することはなさそうだ。スマン。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (2013/8/20)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Sony
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アラビヤ珈琲店 @大阪市中央区・難波

2015年10月02日 | 大阪府

長々と書き連ねてきた神戸・大阪の記事も今のところこれが最後。短期間でよく周ったなァ。大阪では都合のいいレンタサイクルの店が見つけられなかったので、近代建築散策は徒歩移動ばかり。まだ暑い時期だったので少々大変だった。でも今はスマホがあるおかげで位置検索は本当に楽になった(といっても自分のスマホの現在地表示はいまいち調子が良くなく、幾度となく迷わされたけど)。 

難波の法善寺横丁の手前にある「アラビヤ珈琲店」でひと休み。創業は昭和26年(1951)という歴史ある店。間口は広くないが奥に長い。「世界のコーヒー」と書かれた表の丸い照明看板が素敵だ。カウンターを横切り、奥のテーブル席に座る。店の中には珈琲の道具や、様々な置物に混じって、野球にまつわる品々がたくさん飾られている。メジャー・リーグのものもあって、ご高齢の女性があのリプケンと一緒に写っている写真もあった。店に居たときには全然知らなかったのだが、帰ってから店のHPを見てビックリ。お姿は拝見出来なかったが、こちらの奥様は戦後すぐに短期間だけ存在した元日本女子プロ野球選手の第1号(チーム名:大阪ダイヤモンド)だったそうだ。すごい。

カウンターの中に居るのは主人とその娘さんだろうか。カウンターの前にはベビーカーが置かれていて、まだ小さい子が眠っていた。給仕の女性店員さんにブレンド・コーヒーを注文。和やかな店内を眺めながら待っていると、カウンターに並ぶ鉄製の足掛けがついた特注だろう木製スツールや、カウンター下の鞄掛け用金具など、大切に使われてきただろうものが目に入る。ちょうど昔ながらの氷屋さんが氷の納品にやって来た。ずっと続いた関係なんだろうなァ。しばらくして「ARABIYA」「1951」の文字と、ターバンを巻いた男性のイラストが入った白いカップでコーヒーが運ばれた。香り良く、酸味も苦味もほどほどでバランスがいい。落ち着いた素晴らしい雰囲気の中で飲むコーヒー。小奇麗なチェーン店には出せないいぶし銀の味だ。(勘定は¥450)

 

 

 大阪近代建築散歩その10 (その1その2その3その4その5その6その7その8その9)。

↓ 「武田道修町ビル(旧・武田長兵衛商店本店)」(昭和3年・1928年・建造)。あの「武田薬品」の元本社ビル。全面タイル貼りで、低層階が元の建物なんだとか。

↓ 「ルポンドシエルビル(旧・大林組本店)」(大正15年・1926・建造)現在は系列のフレンチ・レストランなどが入る。右は同じ通りに建つユニークな形の「福原ビル」(昭和5年・1930・建造)。

 

 

アラビヤ珈琲店

大阪市中央区難波1-6-7

( 難波 なんば 法善寺横丁 アラビヤコーヒー アラビア珈琲 女子プロ野球 坂峰子 坂東三津五郎 どしょうまち )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする