Damned Damned Damned / The Damned (1977)
言わずもがなの名盤、1977年発売のロンドン・パンクの雄、ダムド(The Damned)のファースト・アルバム。もちろんアナログ(オリジナルでなく再発盤)で所有しているので、買い直しの愚行。CDではベスト盤しか持っていなかったので、つい元の曲順で聴きたいな、と買ってしまった。初っ端の「Neat Neat Neat」のベース音からサイコー!の一言。あとは怒涛の12曲、全部名曲(他にビートルズのカヴァー「Help」他2曲をボーナス収録)。これで「コナい」奴はパンク・ロックに用無しだろう。ほとんどの曲がギターのブライアン・ジェームス(Brian James)の作曲。セカンド(一般的評価は低いがこれも名曲揃い)の後に袂を分かつことになるのだが、普通ならメインのソングライターが居なくなったらバンドは完全消滅だろうが、そうはならなかったのが偉いところ。
パンクのオリジネーターと言えるバンドのひとつでありながら、政治的なメッセージがほとんど感じられないのも特徴。特に日本では評価が今ひとつだったが、再結成した後の80年代のゴス路線は、欧米ではパンク時代よりも評価が高かったような覚えがある。確かに日本人にはちょっとついていけない世界だったかも(自分もあまり聴いてない)。日本でのCD発売元はテイチク。確かTレックス(T・Rex)もテイチクだったと思うが、何だかレーベルとしてのイメージが野暮ったく、洋盤CDの廉価シリーズを出し始めたのもここが早かったが、粗製乱造で、自分の中ではずっとイメージが悪いレーベルだった。様々な編成で何度か来日しているが、一度もライヴを見ることはなかった(はず)。ただ、ギターのキャプテン・センシブル(Captain Sensible)は何かのライヴで見た覚えがあるんだよなァ。あれ何だったかな…。
中古店にて購入(¥500)
- CD (1992/9/30)
- Disc : 1
- Label : テイチクエンタテインメント