ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Icon / Grace Jones

2014年06月20日 | エイティーズ

Grace_jones_540

Icon / Grace Jones (2013)

ユニヴァーサル・グループから発売されている廉価ベスト盤シリーズ「Icon」。すでに100種くらい発売されているようだが、これはそのグレース・ジョーンズ(Grace Jones)版。奇抜なスタイルと、その特異な風貌で有名なファッション・モデルの彼女だが、音楽デビューは70年代後半。アイランド・レーベルからスライ&ロビー(Sly & Robbie)らの力を借りて世に出た。もともとジャマイカ出身の彼女だが、いわゆるルーツ・ロック・レゲエの流れとは全く別で、ジャケットのアートワークを含めて、洗練されていてポップであることはもちろん、音楽性も高い。過去のカタログも単なるキワモノではなくどれもとても充実している。

この盤はそんな彼女のキャリアの中から15曲を収録している。カヴァー曲ばかり演ってるイメージのある彼女だが、クレジットを見ると意外と自作曲もある。レゲエ、シンセ・ポップ、ソウル、ファンク、ニューウェーヴ、どのジャンルにも当てはまるようで、どれにも当てはまらない所が彼女の魅力だと思う。どうしてアイランド最後の作品「Slave To The Rhythm」から収録されていないのか分からないが、簡単に彼女の音楽変遷を俯瞰するには便利なCD。それにしても2008年以降の復活とライヴ活動(60ウン歳!)には驚いた。

01 Inspiration
02 Warm Leatherette
03 Pull Up To The Bumper
04 Love Is The Drug
05 Nightclubbing
06 Use Me
07 Art Groupie
08 Nipple To The Bottle
09 Bullshit
10 Breakdown
11 Demolition Man
12 La Vie En Rose
13 My Jamaican Guy
14 Feel Up
15 Walking In The Rain

中古店にて購入(¥540)

  • CD (2013/1/17)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Imports
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    小塩屋 @岐阜県岐阜市

    2014年06月19日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

    Photo

    JR岐阜駅の西側を車で走っていた時に目についた食堂「小塩屋(おじおや)」。この店の存在は全然知らなかったのだが、ちょうど店の前を通り過ぎた時に若いサラリーマン達が店に入っていくのが見えて、これは、と目を付けて、すぐ後に暇をみて訪ねてみた。創業は昭和11年(1936)だとか。ありがたいことに中休みがない模様(中休みが無い店ってそれだけでも好きになります)。それでも、訪問したのが昼食にも夕食にも半端な時間にも関わらず、店横の駐車場には何台も車が停まっている(車両の区切りの幅が狭いので駐車に注意)。

    店の前にはホワイトボードに本日のおすすめメニューが何種類も書いてある。暖簾をくぐると予想通り先客が何組も。厨房手前のガラス戸の中には皿に盛った天ぷらや惣菜が並んでいた。テーブル席に腰を下ろして、壁の木札の木札や短冊に書かれた品書きを眺める。何でもあるので迷うなぁ。麺類の気分ではなかったので、おばちゃんにオムライスを注文した。すぐに紙ナプキンで包んだスプーンが置かれる。コレコレ、これがいいんだよなー。店内では定食を食べている人、麺類を食べている人、ビール飲んでいる人とさまざま。もう少しで総菜に手を出しそうになったが、注文したオムライスの量が分からないので我慢。

    しばらくしてオムライスが運ばれてきた。玉子は薄皮でクラシックなタイプ。巻きが甘く、両脇からチキンライスがはみ出しているのはご愛嬌。何しろ値段の割に量もたっぷり。ライスは柔らかめで、いかにも定食屋のオムライスといった感じがうれしい。上にのったケチャップで味を調節しながらあっという間に完食。旨かった。活気もあるし、給仕のおばちゃん達も明るいし、定食類も値打ちだし、いい店だなァ。(勘定は¥540)

    この後の記事はこちら (2)(3)(4

     

    小塩屋

    岐阜県岐阜市菊地町1丁目1

     

    (おじおや おじお屋)

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    スパゲッティハウス チャオ 栄町ビル店 @名古屋市中区・栄 (※閉店)

    2014年06月18日 | 名古屋(中区)

    Photo_11

    最近、いまだに昭和の雰囲気を保ったままの栄町ビルを覗く事が多い。ずっと以前から1階にある中古レコード屋には通っていたが、わざわざ食事をするようになったのはごく最近。いくつかの店はこのビルが竣工された1964年からずっとここで続いているようす。この日は遅い昼食を、と地下に降り、あんかけスパゲッティで有名な「スパゲッティハウス チャオ」へ。この系列の創業は昭和54(1979)年との事だからそんなに古い店ではない。このビルの地下飲食街では唯一と言っていいくらい小洒落た造りの店へ(笑)。カウンターに座り、定番の「ミラカンS」を注文。ミラカンとは「ミラネーズ」(ウインナー)と「カントリー」(タケノコ、オニオン、ピーマン、トマト)という具材を表したメニューを合わせた造語。ただし、その2つもこのメニューにおいては当たり前のように使われているが、名前だけでは意味不明。もちろん店によっては具材も様々だろう。Sは少なめの意。

    ちなみに自分は今まであんかけスパゲッティを食べた経験が少なく、馴染みがない。以前どの店で食べたのか思い出せないほど。だからいわゆる味の基準がまだ無い状態だ。いつから名古屋の名物、いわゆる名古屋メシと呼ばれているのか知らないが、今度発祥の店に行ってみないと。ただ、これも他の名物と同じく、分かりにくい歴史があるらしく、発祥の店、元祖の店、「あんかけスパゲッティ」と名付けた店、それぞれ全部違うのだそう。ちなみにこの店はメニューを「あんかけスパゲッティ」とは謳っていない。そのあたりの事情は先達の方々の詳しい記述をお探し下さい。

    平皿にのって運ばれたミラカンはSとは言ってもごく普通の量はある。一緒にタバスコと粉チーズも用意されている。トマトベースのソース(とろみがあるため「あん」と称されたのだろう)は他の店よりも若干マイルド(と思う)、そして胡椒の効きもほどほどで、食べ易い気がした(曖昧な自己基準)。うん、この味なら「外し」は無いだろう。たっぷりのった野菜類と一緒に完食(タケノコが入っているのは意外だった)。他にも多種多様な具材のバリエーションがあり、それぞれのネーミングも独特だが、自分の好みの具材を見つけるのも楽しいだろうな。(勘定は¥740)

    スパゲッティハウス チャオ 栄町ビル店 

    愛知県名古屋市中区錦3-23-31 栄町ビル地下1階

    ※令和3年9月を以て閉店されました

     

    ( さかえまちビル 閉店 廃業 )

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    イチビキ @名古屋市中村区・納屋橋

    2014年06月17日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

    Photo_2

    初めて名古屋の中心部を自転車で散歩。なんて便利なんだろう、自転車。その場でUターンも出来るし、どんな細い道も入っていける(当たり前だ)。県庁、栄、錦、伏見、柳橋、名駅、中村公園なんてすぐに行ける範囲。いつもは自動車、バスか電車なのでその快適さが病みつきになりそう。

    創業が昭和14年(1939)の老舗うなぎ屋「イチビキ」。店の看板には「割烹」と出ている。「てんぷら・うなぎ」としてあるが、天ぷらは現在、品書きから外れているそうだ。住所は名駅南だけれど、柳橋か納屋橋と言った方が分かり易いか。最近はえらく行列が出来ている(前はここまでじゃなかったような…)。いつも車から趣のある建物を見ていて、いつかは行ってみたいと思っていたが(並ぶのが嫌いなので…)、今日は意を決して訪問してみることに。広小路通沿いの店の前を開店の40分も前に通ったら、すでに7人も並んでいる。他を周ってから寄るつもりだったが、休日なのでどうなるか分からないと、仕方がなく自転車を停めて並ぶ。これが開店時には軽く40人以上並んでいたんだから凄い。

    開店準備が整い、順番に店の中へ。風情ある店の中は、割烹として利用していただろう意匠も残している。4人がけのテーブルに相席して座った。他にも予定があったので、小丼という一番小さな丼を注文。他の客は豪勢に特上やうなぎまぶしを頼んでいる人が多かったな。しばらく待って(20分程か)運ばれた小丼は、やや小さめの丼に大きい鰻が2切れ。それに香の物(たくあんと胡瓜)、と肝吸いがつく。香ばしく焼かれたうなぎは今まで食べた事が無いくらい肉厚。それでも口に入れるとふわっとしていて重たくなく、焼き加減も食感もちょうどいい。たれも濃くはあるが、すっきりしていて好み。うーん、これは旨いわ…。2切れだけれど小食の人ならこれで充分では、という位の量で、物足りなさは感じなかった。鰻もいろいろ食べているつもりだったが、この大きさで、こういう口当たりの鰻は初めてかも。満足。

    並んでから食べるまでに1時間程もかかってしまったがその甲斐はあった。外に出たらまだまだ大変な行列。お歳を召した方も多かったので、少しでも並んでいる皆さんが早く食事にありつけますように。(勘定は¥1,500)

    この後の記事はこちら

     

     ↓ 写真は自転車で周った愛知県庁&名古屋市役所。いつ見てもこの景観と建築は奇跡的に素晴しい。

    Photo

     

    割烹 イチビキ

    愛知県名古屋市中村区名駅南1-3-16

     

    ( 名古屋 なごや 柳橋 割烹イチビキ かっぽうイチビキ いちびき てんぷら 鰻 鰻丼 ひつまぶし うなぎ )

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    All Right Now : The Best Of Free

    2014年06月16日 | クラシック・ロック

    Free_540

    All Right Now : The Best Of Free (1991)

    ポール・ロジャース(Paul Rodgers)を中心としたブルース・ロック・バンド、フリー(Free)のリマスタリング・ベスト。アナログ時代を知っている人ならこの盤を聴いてビックリしてしまうかも。リミックス(リマスタリングでなく)を、かのボブ・クリアマウンテン(Bob Clearmountain)が手掛けていて、音像がガラッと変わっている。もともと彼らの音は、良く言えばグッと腰を落としてヘヴィー、悪く言えばモサッとして泥臭い。代表曲「All Right Now」にしても、アナログではドラムやベースの音が「突き抜けない」特徴があった。自分は完全に後追いだったので、80年代になって初めて彼らの代表作「Fire And Water」(1972)をアナログで買って聴いた時は、そのあまりにもクリアでない音作りがしっくりこなかった覚えがある。何しろ当時はシンセ全盛期で、ポップな音ばっかりだったから。アルバム全体にも暗いイメージがあり、映像で見た彼らも(Musikladenだったか…)垢抜けない感じだった。それはただ昔の音だからという訳ではなくて、そういう泥臭い音作りだったのだが(当時だってクリアな音は普通だった)。

    それがこのCDでは霧が晴れたような明るい音。「All Right Now」ではドラムは差し替えかなと思うほど。最初にこのリミックス音源を聴いたのは、このCDではなくて、何かのコンピ盤だったので、かの曲を聴いた瞬間に「何だこれは!自分の知ってるフリーと全然違う…」と驚いた覚えがある。思うにその編集盤も、このCDも発表された90年代初めは、第1次リマスタリング流行期で、何でもかんでもデジタル・リマスタリングされ、音はいわゆるドンシャリ(低音と高音を持ち上げる)傾向にあった。このリミックス盤も同傾向の作業がされている。でもただ協調するだけではないので、バランスは悪くない。好みは分かれるだろうけど、初めにこれを聴いていたら違和感は無いだろうし、フリーって暗いなァなんて思わなかっただろうけど、昔からのファンにとっては違和感がありまくるだろうな、きっと。自分は大して熱烈なファンではないので、このCDを聴いて「気持ちいいな」と思ったのも事実。ファンには勧めないが、全然聴いた事ない人にとってはこちらの方もけっこういいかも。

    01 Wishing Well
    02 All Right Now
    03 Little Bit Of Love
    04 Come Together In The Morning
    05 The Stealer
    06 Sail On
    07 Mr. Big
    08 My Brother Jake
    09 The Hunter
    10 Be My Friend
    11 Travellin' In Style
    12 Fire And Water
    13 Travelling Man
    14 Don't Say You Love Me

    中古店にて購入(¥540)

  • CD (1990/6/30)
  • Disc: 1
  • Format : CD, Import
  • Label: Island UK
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    起き上り本舗 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

    2014年06月15日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

    岐阜の西柳ヶ瀬というかつては岐阜で一番賑わっていたアーケード街にある和菓子店「起き上り本舗」。HPを覗いてみたが、創業年の情報は得られなかった(→※1946年創業とのこと)。ただこの地方では名前を聞いた事が無い人はいないはずの有名店。頂き物をしたことはあるが、本店に伺うのは初めて。休日の昼だけにこの近辺は閑散としている。お店の周りもポツポツと数人が歩いているだけ。ま、夜の歓楽街だから当たり前なんだけれど。最近は夜でも柳ヶ瀬には来なくなってしまったので、現在の状況はよく知らないが、自分が若かった頃までは、歩くにも人(特に怖い人)にぶつからないようにするのが大変なくらいだった。でも何年か前に通ったら、週末であるにも関わらず閑散としていて、あ然とした覚えがある。

    店は通りの角にある。となりの土蔵っぽい建物には古めかしい看板がついているので、ひょっとしたら旧店舗だったのだろうか。店に入るとなぜかデカいぬいぐるみがお出迎え。名物の「起き上り最中」には小倉、抹茶、栗きんとんの種類があり、一番シンプルな小倉を包んでもらった。他にも色々なお菓子が並んでいるが、やっぱりこの店と言えばこの最中。達磨の形をした皮の中にたっぷりと大粒の小倉餡が入っている。お腹の部分は膨らんでいるので餡の量も多く、ちょっとバランスは悪い気がするが、これでもかと餡が入ってぜいたく。家で濃いめの抹茶をたてて美味しくいただいた。(勘定は¥130/個)

    ※令和4年3月2日事業停止されました

     ↓ 写真は店舗隣の古い建物の看板

    2_2

    起き上り本舗

    岐阜県岐阜市柳ヶ瀬通り5-4

     

    ( 岐阜 ぎふ 起き上がり本舗 おきあがりほんぽ 起き上がりもなか おきあがりもなか 閉店 廃業 )

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    ムッシュかまやつ・泉谷しげる トーク&ライブ @岐阜県可児市・可児市文化創造センター

    2014年06月14日 | ライヴ(日本公演)

    ムッシュかまやつ・泉谷しげる (6月13日・可児市文化創造センター)

    Izumiya

    岐阜県可児市で行われた泉谷しげるのライヴに参戦。トーク&ライヴということだったのでトーク7割かな(笑)と覚悟の上、会場へ。とても綺麗で上品な感じの会場なので泉谷に合うのか心配しつつ、入場する。ステージにはソファが用意してある。地方会場だが、結構大きいハコなので客の入りを心配したが、1階席で6~7割とまあまあの入り。趣向からすると、もっと小さい会場の方が合っているような気もする。客の年齢層はさすがに高い。

    司会の女性と2人がステージに登場。ソファに座ってトークを繰り広げる(といってもほとんど泉谷が司会の女性と丁々発止やり合うだけだったが)。ゲストに地元のヤイリ・ギターの方を招いてギターに関するトーク。この日はみんなで会場すぐ近くの工場見学もしたんだとか。行ってみると町工場程度の小さな会社でびっくりするけれど、知名度は全世界的で、各国の有名アーティスト御用達のすごい会社です。

    ライヴはまず、かまやつひろし氏の有名曲を中心に演奏。泉谷のギターは相変わらず騒がしいが、やっぱり真面目だ、この人。年長者を罵倒しつつも(笑)気を使っている。最初サポート・ギタリストが誰かよく分からなかったが、泉谷が紹介してびっくり、アナーキーの藤沼伸一だ! しかもアコースティック・ギター、目茶苦茶上手い。こんなテクニシャンだとは知らなかったので感動した。ギターのタッチからして2人とは全然違い(失礼)、素晴しい音色。だから演奏中は目が藤沼氏に釘付け。かまやつ氏作曲のアニメ「はじめ人間ギャートルズ」のエンディング・テーマ、「やつらの足音のバラード」良かったなぁ。

    途中でかまやつ氏が抜けて泉谷と藤沼氏の2人のセット。順番は覚えていないが、「里帰り」「旅立て女房」「野良犬」など渋い選曲。アカペラでやった「おー脳」「黒いカバン」はまあお遊びとして、藤沼氏がボトルネックを披露して、自分の好きな「春のからっ風」を演ってくれたので感激した。「すべて時代のせいにして」「春夏秋冬」などを演奏、かまやつ氏がストーンズのTシャツを着てステージに戻って、数曲演り、ラストの「野生のバラッド」と続いた。この2人だとトークも老人ネタが多いのは仕方ないが(実際、老人だし)、ライヴもしっかり演ってくれて良かった。かまやつ氏は自身でも洋楽ばっかり聴いていると言っていたが、ギターの弾き方もまんまキース・リチャーズ(Keith Richards)(笑)。泉谷は客を巻き込んで飛ばせたり、客席に降りて周ったりと、相変わらずサービス精神たっぷり。真面目だなー。そして、なんと言っても藤沼氏のアコギに感動。久しぶりに泉谷のライヴを見て、昔、ルーザー(The Loser)の学園祭ライヴを追っかけしていた頃を思い出した。

    (泉谷しげるのみ敬称略、セットリストについてはたぶん誤りがあります)

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    天津楼 @名古屋市東区・高岳

    2014年06月13日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

    Photo_3

    以前にとなりの喫茶店「ボンボン」を訪問した時に気になっていた隣の中華料理店「天津楼」。こちらはボンボンと同じ経営のお店。なぜ洋菓子、喫茶と中華だったのか面白いところ。東片端(ひがしかたは)の交差点の南にあります。駐車場はボンボンと同じなのでたっぷり。昼に店の前を通った時はそうでもなかったが、夜に照明看板に明かりが灯ると、これぞ「正調・昭和の中華料理店」という雰囲気。夕食には少し遅い時間とあって、店に入ると先客は数名。オープンな厨房の中には調理の方が3名もいて、薄手で半袖の白い調理服と帽子も、自分が思い描く中華料理店のイメージにドンピシャリ。カウンターの丸いスツールには「天津楼」の名前が入っていて、こんなクラシックな意匠もまた昭和を感じさせる。でもこんな雰囲気にノスタルジックな感情をいだくのも、もう自分のような40歳代くらいまでなんだろうな…。カウンターに座って数多いメニューの中から思いつきで「寧波炒麺」と書いてあるあんかけやきそばを注文した。

    注文が入るとすぐに調理が始まり、鍋振りの方のところの材料がスタンバイOK。最初に麺に焼き色がつけられ、カツッ、カツッと北京鍋を振る音がしたかと思うと、手際良く、あっという間に出来上がって配膳された。その間わずか3分。ランチ時なんかはフル回転なんだろうな。ぽってりとした餡がのった焼そばは昔ながらの黄色い色をした麺。麺には焼きが入れてある。餡はやや甘く感じられる。総じて特筆すべき点は無いかもしれないが、安心して食べられる味だ。少し酢をかけたりなんかして楽しんだ。まだ他にも食べてみたいものがたくさん。次はぜひ天津飯でいってみよう。(勘定は¥570)

    ※コロナ禍で一時休業し、改装予定とのことです(令和4年2月現在)

    このあとの記事はこちら

     

    天津楼

    愛知県名古屋市東区泉2-1-22

     

    ( てんしんろう 天津樓 ボンボン 喫茶ボンボン 一時休業 閉店 改装 )

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    佰圓屋 いし河 (ハンバーグのいし河) @名古屋市中区・栄 (※閉店)

    2014年06月12日 | 名古屋(中区)

    Photo_9

    夕暮れ時の名古屋・栄(さかえ)。丸栄デパート横の明治屋が閉店するとの事。風格あるビルは取り壊されるのだろうか。味のない意匠のビルに建て替えられてしまうんだとしたら残念。一応、契約切れとしているようだが。以前はこの店に来ないと手に入らない調味料とかもあったけれど、今では簡単に手に入るようになってしまったので、来る回数は減っていたな…。名残り惜しい。そんな明治屋を冷やかしたあと(何か買おうと思ったけれどすでに棚はほとんど空っぽでした…)、向かったのは横断歩道を渡った先にある栄町ビル(1964年竣工)の地下飲食街。”昭和”の名残りを味わうために、最近よく利用している。

    ハンバーグのお店なのに「百円居酒屋」の提灯とはこれいかに? 向かいにあるとんかつの「いし河」は有名だが、通路を挟んだ対面は同系列のハンバーグのお店となっている(未食)。それが、夕方5時からは百円居酒屋になるという。夕方になって店の前まで来てみると、提灯が点いて居酒屋メニューが壁に貼り出してある。ただ特に「佰圓屋」という屋号の書いたものがある訳ではない。すでに何組かの客が入っていて酒盛りを始めているが、まだ食事をしている人も混在。居酒屋になると言っても通常の食事メニューも注文可のようだ。

    店に入ってカウンターに腰をおろす。お酒のメニューを見てみると、全国のカップ酒どれでも450円という魅力的なものが。当然これでしょ、という訳で、その中から奈良の「吉野杉の樽酒」を注文。つまみには酢サバ(締めサバ)を注文。本当にどの品も100円だ。すごい。調理は1人の男性が担当している。程なくしてお酒と酢サバが渡される。値段が安いだけあって量は少なめ。もちろんそれで文句なし。お酒はそのまま自分で開けて呑む。追加で揚げだし豆腐を注文。これも量は少ないが、酒呑みにとっては値段と量を気にせずいろいろ酒肴を注文できるからむしろ有難い。カウンターの上には大皿に入った惣菜もいくつかあり、普通に居酒屋として使えてこの値段ならとても使い勝手がいいと思う。なにしろ建物は古いが栄のど真ん中。栄町ビルは使いやすい店ばかりでいいなぁ、やっぱり。(勘定は¥700程)

    ※閉店されました(平成30年10月現在)

     

    ↓ 明治屋の見納め

    Photo_10 2

    佰圓屋 いし河 (ハンバーグのいし河)

    愛知県名古屋市中区錦3-23-31 栄町ビル B1

     

    ( ひゃくえんや 百円屋 佰圓屋いし河 百円屋いし河 いしかわ いし河 石河 閉店 廃業 )

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    Roll Away The Stone : The Best Of Mott The Hoople

    2014年06月11日 | クラシック・ロック

    Mott

    Roll Away The Stone : The Best Of Mott The Hoople (2008)

    ボウイ(David Bowie)もT・レックス(T Rex)もイギー(Iggy Pop)もドールズ(New York Dolls)も聴いてきたのに、何故かモット・ザ・フープル(Mott The Hoople)だけはあまり聴いてこなかった。もちろんいくつかの代表曲はコンピなどに収録されているものを持っているが、それ以上の興味は拡がらず、アルバムはアナログを含めて1枚も持っていない。特に理由はないんだけれど。

    ちょっと前からその内容と価格に痺れっ放しだった廉価盤シリーズ「Music Club Deluxe」にモットのベストがラインナップされていたので迷わず購入。低迷していたが、カヴァー曲で息を吹き返した彼らの、ボウイが提供の1-1、ルー・リード(Lou Reed)の2-2を含むCBS以後の選曲は、相変わらずこの廉価レーベルらしく、やや独特だけれど、曲順も含めてなかなか面白いのではないか。後期の「Mott」名義の曲も普通に混ざっている所がミソ。当時のド派手な衣装は別として、音楽的にはギラギラなグラム・ロックというよりは、いわゆる「ロックン・ロール・リヴァイバル」としてのグラム・ロックを体現しているバンドと言える。どの曲も古き佳き50年代のロックン・ロール・マナーに忠実で、腰を落としたブギーのリズムが気持ちがいい。

    ただ意外と曲自体に派手さが少ない分、それぞれの曲の印象が残りにくいのも確かで、ちょっと切ないイアン・ハンター(Ian Hunter)のヴォーカルも頼りなさげ。どうしても売上不振や脱退の繰り返しなどのバンドの負の歴史が先に頭に入っている事もあって、他のグラム・ロック・バンドよりも大人しめに感じてしまう。でも新品でこの値段だし、彼らの作品のサンプラーとしては充分おすすめ。

    amazonにて購入(¥596)

  • CD (2008/3/24)
  • Disc: 2
  • Format: CD, Import
  • Label: Music Club Deluxe
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