ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

三勝屋 @岐阜県加茂郡八百津町

2014年05月21日 | 岐阜県(中濃・老舗)

2_2

一度、臨時休業で振られた岐阜県八百津町の老舗大衆食堂「三勝屋(さんかつや)」。この日もバイクで出掛けて行く。昭和8(1933)年創業とのこと。正直、店が開くのか確証はなかったが、店の前の広場にバイクを停めると同好の士と思われる数名が待っていたのでそのまま待つ。ほどなくして主人が店の中からこちらをちらりと覗き、待っていた我々数名を手招きして中へ招き入れる。ん…? でも暖簾を上げる様子はない。なんでも、出前だか仕出しだかの注文が入ってしまってすぐには店を開けられないから、いま外で待っている人達だけ店内で座って待ってもらう、との事。でも予め料理の提供が遅くなることは念を押された。意外な展開に、自分を含む数名は閉まったままの店の土間のテーブルに座り、お茶をもらい、とりあえず注文だけ訊かれた。

壁に掛けられた木札の品書きは麺類から飯物からなんでもあり(それでも看板にあった寿司の品書きは見つけられなかった)。その中から、なぜこんな山奥の大衆食堂に?と不思議な名物「パーコー」(排骨)と、なんかの紹介で出汁が自慢と書かれていた「中華そば」を注文。注文をとってくださったのはご高齢だがきっちりとお化粧をして、老いてなお、かくしゃくとしていらっしゃる女将さん。当分料理は出てきそうにないので、女将さんのお話を聞いたり、古い建物を見回したり、はいどうぞ、とリモコンごと渡されたテレビを眺めつつぼんやりと過ごす。

店の中には2畳ほどの小上がりに丸いちゃぶ台が置いてあったり、額に入った賞状や資格証が飾ってあり、昭和のままの風情。いろんな芸能人が残していった色紙、それに記事もいっぱい張り出してある。女将さんによると品書きの木札は開店したころのままのものだとか。店もだいたいそのままとの事。「お客さんがなぶっちゃあかんっていうもんやでねぇ」(お客さんが触っては駄目と言うから)とおっしゃる通り、「ずっとそのまま」であることを期待されてもいるし、古い木椅子を見ても金具で後から補強してあったりと、お店の側もそうやっていこうという意志が見られる。すごいなぁ。品書きに「支度(したく)」という謎のメニューがあったので女将さんに訊いてみると、煮物や煮魚など出来上がったおかずとご飯だそう。「もう支度が出来とるよっていうことやわ」。素敵。

かなり長い時間が経ち(30分以上か)、やっと我々の注文した品に手がつけられ始めたらしく、店のカーテンが開けられ、暖簾が掛けられた。外には店の様子を伺っていただろう客が数名待っていて、「え?何でもう客が入ってるの」的な視線を向けられる(笑)。やっと運ばれてきた中華そばは鰹の風味の効いた出汁であっさりとしており、花麩、蒲鉾、小さい海苔、そして豚バラ肉が気持ち程度乗っている。動物系の出汁はこの豚バラなのかな。色んな店を食べ歩いた元ラーメン好きな自分も、最近はこういう一杯がやたらとうれしい。パーコーは平皿に盛られた豚肉の天ぷらとでもいうべきもので、上にはたくさんの刻み葱が掛けられている。これをテーブルに用意された酢醤油でいただく。チューブのにんにくも置かれたが使うのは止めておいた。ご飯にあうだろうなぁ、これ(ビールか)。

自分がこの店を知ったのは椎名誠の書籍で名前を見つけたから。いやぁ、来てみて(入る事が出来て)良かった。次は隣の人が頼んで旨そうだった丼物を頼んでみたいな。それとも「支度」か。こんな店で一杯やりながら、のどかな休日を過ごしてみたい。日曜も営業しているのは有り難いが、前回自分が遭遇したように、臨時休業や地元の人達の貸し切りがあるようなので遠方から訪れる際には注意が必要です。(勘定は¥1,000)

この後の記事はこちら (2)(3)(4)(5

Photo_3

 ↓ 写真は三勝屋の向かいにある「玉柏酒造」の建物。突当たりが三勝屋。

Photo

三勝屋

岐阜県加茂郡八百津町八百津4118-1

 

(さんかつや)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国料理 麗晶 @名古屋市中区・栄

2014年05月20日 | 名古屋(中区)

栄で呑んで、遅い時間に締めに向かった中華料理店。女子大小路の池田公園近く。このあたりにはほとんど馴染みがないので、また行けって言われてもたどり着けないかも。ビルのテナントに入っており、見た感じ大陸系のお店なのかな。正直よく分かりません(覚えていないだけ?)。メニューに台湾とついたものも多くあった気がするけれど、近年、雨後の筍のごとく乱立する大衆中華料理のお店は、メニューが何でもあって、どこの出身とかはっきりは分からない事が多い。何しろどの店にも名古屋のオリジナル・メニュー「台湾ラーメン」があるくらいだからなぁ。→ここ参照。

遅い時間にも関わらず、店内は結構な賑わい。店の片側にはグループ客。あちらの方達ばかりだったようなのでつい期待が高まってしまう。厨房を挟んで反対側のテーブルについてまずはビールを注文。にんにくチップの入った落花生が小皿に入って付いてきた。そしてのどを潤しながらメニューとにらめっこ。豊富なメニューに目移りしてしまう。どれも美味しそう。本当は大勢で行っていろいろつまむのがいいのだろうが、残念ながらしこたま飲んで腹の減っていない少人数。ちょっと量が心配だったが、勢いで人気だという「パリパリ鶏」を注文した。

周りのおいしそうな料理を片目に、しばらく待ってバリバリ鶏が登場。丸揚げされて皮が色付いた鶏がカットされて皿に盛られている。旨そう。熱々を箸でつまんで、口に入れるとパリッとした皮と、身の柔らかい所が一緒になって、そりゃぁもうビールに合う……はずが、これ辛い、辛い…。口の中が麻痺して鶏肉の味はもちろん、ビールの味まで分からなくなってしまうほどの塩っ辛さ。胡椒辛さも感じて、普通なら相性ばっちりで旨いはずのビールで流しても解消しないくらい。うーん、これは注文失敗。評判がいいメニューだそうなので、たまたまだとは思うけれど、残念(酔っ払い参考記録)。追加で他のメニューを頼む気も失せてしまい、次の機会に出直すことにした。次は近くの席の人が食べていた旨そうな餡がかかったチャーハンかな。(勘定は¥2,000程)

中国料理 麗晶

名古屋市中区栄4丁目11-16

(中国料理 台湾料理 れいしょう )

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本酒天国 おにたいじ 酒と肴と男と女 @名古屋市中村区・名駅

2014年05月19日 | 名古屋(中村区・西区)

行くつもりだった何軒かのビストロに振られ、彷徨う。どの店も空いた席があるんだけれど、「予約が…」と断られてしまった。席数が10かそこらの立ち飲み同然の店で予約だと…。うーん、そうか、そんなに長居するつもりは無いんだけれどなァ。なんだか最近どんな店でも予約、予約みたいになってきて少し悲しい。まぁ、大甚でも予約する人がいるくらいだからなぁ。

そして周辺を歩いてフラフラと辿り着いたお店。「日本酒天国」というネーミングに惹かれました(笑)。「おにたいじ」以降は気付かなかったけれど、ちょっと恥ずかしいネーミング…。まだお店は出来たばかりのよう。雰囲気は最近よくある会社経営の居酒屋っぽい造り込まれたもの。店内に入るとカウンターがある。2人だったのでココで、と思ったら2階のテーブル席へ案内された。2階にはけっこう席があり、仕切られた個室も。意外に大箱。

さっそくメニュー(お酒の)を見ると、用紙いっぱいにいろいろな銘柄のお酒が揃っていた。それこそ北は東北から南は九州まで。特に中部地方のお酒を多めに取り上げているのも好感が持てる。30銘柄くらい載っていただろうか。その中から中部地方のお酒でまだ飲んだことのないものをいくつかぬる燗で注文。お酒の値段は安いものから高いものまでいろいろ。つまみは2軒目なので軽めに玉子焼きなどを数品注文した。思ったより大きい玉子焼きや日本酒を楽しみ、この日は終了。ここは1合の他に5勺(90ml)という注文も出来るようなので、たくさんの種類の日本酒を飲み比べるなんて楽しいかも。(勘定は¥2,500/人程)

日本酒天国 おにたいじ 酒と肴と男と女

愛知県名古屋市中村区名駅4-23-10

(にほんしゅてんごく 鬼退治)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

The Best Of The Night Tripper / Dr. John

2014年05月18日 | クラシック・ロック

Dr_john_2

The Best Of The Night Tripper / Dr. John (2008)

イギリスのレコード・レーベル「Demon Records」が出している「Music Club Deluxe」という2枚組ベストCDのシリーズの作品。以前、イアン・デューリー(Ian Dury)やジーザス・アンド・メリー・チェイン(The Jesus And Mary Chain)のものを購入した事があるが、今回はドクター・ジョン(Dr. John)。1968年から1974年という短い期間に焦点を当てた選曲。けれどドクター・ジョンと言えばやはりこの時期っていう気がする。このCDシリーズはどれも廉価だが、ジャケを含めてプロダクションも割としっかりしているし、選曲も過不足ない的確なものが多いので新品購入もおすすめです。

ドクター・ジョンを初めて聴いたのはミック・ジャガー(Mick Jagger)が参加した1971年の作品「The Sun, Moon, & Herbs」が最初。映像はたぶんザ・バンド(The Band)の「ラストワルツ」が最初かな。初めて聴いた時は、ピアノを弾くスタイルといい、ダミ声といい、大好きなレオン・ラッセル(Leon Russell)にそっくりだと思った。ただ、のちに写真で見たドクター・ジョンはヴゥードゥーっぽい呪術師のようなのが多く、雰囲気はちょっと捉えどころがなかった。確かに不思議な雰囲気な曲も多かったけど。その後にライノ(Rhino)レーベルのベスト盤や70年代のアルバムを買っている。アナログはたぶん1枚も持っていないはず。

ここに収められた各曲の雰囲気も様々で、いかにもニュー・オーリンズっぽいピアノが転がる曲や、まるでトム・ウエイツ(Tom Waits)などに通じる酔いどれっぽい曲、それに宗教がかったちょっとおどろおどろしい曲などバラエティに富んでいる。でもベスト盤ではあってもそれがバラバラではなく、ドクター・ジョンのあのダミ声でまとまってひとつの世界を作り出しているのがすごい。音楽ジャンルを飛び越える圧倒的なキャラクター。日本ではいまひとつ受け入れられていないような気がするけれど、来日したことあるのかな?

オークションにて購入(¥760)

  • CD (2008/4/29)
  • Disc: 2
  • Format: Import
  • Label: Music Club Deluxe
  • コメント
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    緑屋老舗 @岐阜県加茂郡八百津町

    2014年05月17日 | 岐阜県(中濃・老舗)

    Photo

    息子を後ろに乗せて、一緒にバイクで岐阜県の八百津(やおつ)町までツーリング。バイク乗りにとって本当に短い快適な季節を新緑の道で堪能し、近くの「杉原千畝記念館」を見学した後、昼食に向かったが、目当ての店は臨時休業。せっかくなので八百津町の古い町並みを散策して、ついでに入った店が創業明治5(1872)年の和菓子屋「緑屋老舗」。数軒先にはまだ古い店舗が残っていたが、こちらの新しい店舗は大きく立派な建物。広々とした店内に入り、和菓子を眺める。

    岐阜というと最近では中津川や恵那(えな)の栗きんとんが全国的に有名になっていて、季節になると有名デパートや首都圏でも売られていたりするが、八百津町も栗きんとんで有名で、そもそもの栗きんとんの元祖はこの八百津町なのだと紹介されている事も多い(諸説あるようです)。こちらのお店のHPにも「元祖 栗金飩」の名で売られていて、3代目が創作したとの記述がある。最近は毎年自分で栗きんとんを作ったりするので(意外と簡単に出来ます)、色々なお店のを食べて比べている。ま、食感の違いなどはあれど、どこもそれぞれ美味しいですよ、ホント(ついでに自作のも)。もう季節的には最終だろうが、嫁と娘のために栗金飩と草もちを購入。息子はいちご大福を買って、店を出たところで頬張って食べてしまった。苺がでかくてイイとの事(笑)。

    家に帰ってからお茶と一緒にいただいたこちらの栗金飩は、とてもきめが細かく、いいしっとり加減。甘さもほどほどで、栗の風味を壊していなくて旨い。草もちは手に吸いつくようなねっとりとした皮にヨモギの香りがしっかりと効いていて、これも旨い。嫁はどちらかというとこの草もちの方が気に行ったとの事。この八百津町には他にも古い和菓子のお店が残っているので、ぜひまた行ってみようと思う。

    ↓ 写真は数軒先にある旧店舗(こっちの方がいいなー)

    2

    緑屋老舗

    岐阜県加茂郡八百津町八百津4096-1

    (緑屋 みどりや みどりやろうほ 元祖栗きんとん やおつ)

    コメント
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    太田屋本店 @愛知県一宮市

    2014年05月16日 | 愛知県(尾張・老舗)

    Photo

    最近では「名古屋メシ」なる呼び方で市民権を得ている名古屋を代表する、あるいは発祥のメニュー。その中のひとつに「味噌煮込うどん」がある。みなさんご存じの通り、山本姓の専門店2店が有名(その系譜についてはここでは触れません)。ただ、この地方に住んで、よその地方の方達よりは食べる機会が多い(と思われる)自分からすると、あの系列の味噌煮込うどんはかなり特殊なんじゃないかと思っていた。他の一般的なうどん屋にもたいてい味噌煮込うどんはあるのだが、そういう店でもかなりコシが強めの太麺を使う事はもちろん多いとは言え、あれほど特殊な麺ではないと思う(製麺に塩を使わないとか)。それでも今はその両店が味噌煮込うどんを代表する店になっていることは間違いない。まぁ、最近その両店もとんと御無沙汰なので、思い出しがてら確かめに行ってみないとダメだな。

    自分は今までこのメニューの発祥とかルーツなんて考えた事もなかったし、そんな有名な両店にいわく付きの系譜がある事も知らなかった(ずっと前には両者のHPかなんかに類似店に注意、みたいな記述があったような気がするが…)。ともかく、最近あらためて歴史ある店を廻るようになって興味を持って調べるうちに、味噌煮込うどん自体、名古屋の発祥ではないという記述も目にするようになった。これも諸説あるらしいが、そのうちのひとつは繊維業の盛んだった愛知県一宮市(いちのみやし)で工員の食事として生まれたとする説。そんな一宮に古い味噌煮込専門店があると知ったので、その説と関係ある店なのかどうかは全く分らないが、早速車を飛ばして行ってみた。

    大通りから1本入った路地にある「太田屋本店」。HPによると創業100年との事(正確な年号は分からず)。店の周囲は更地になっている場所も多く、街自体の古さは感じられなくなってしまっているが、所々に古そうな建物も残る地域。休日の半端な時間(午後4時頃)だったが、なんとこの店、中休み無しという嬉しいお店。さっそく隣の駐車場に車を停めて、年季の入った渋い木製看板を見つつ、店の中に入ってみた。

    外れた時間だったので先客はなし。店内には有線だろうか、スマップの曲が流れている(笑)。テーブルと小上がりがあり、正面奥が調理場。この日は若い女性店員のみだった(調理もその方)。メニューはシンプルに「うどん」のみ。つまりここでは「うどん=味噌煮込うどん」なのだ。潔い。この地方では味噌煮込うどんにはご飯を付けるのがスタンダードと言えるが、ここでは注文しなかった。

    しばらくして定番の土鍋(いわゆる鍋焼き)ではなく、普通の丼になみなみと入ったうどんが到着。麺の上にはかしわ(鶏肉)、葱、かまぼこが乗っている。レンゲは付いていない。平打ちの麺は太くはなく、硬さもやや硬めぐらい。味噌の具合はやや濃いめとは思うが、とろみもほどほどで、ぐつぐつと熱々に煮込まれている訳ではないのと、麺由来の酸味や出汁感が強い訳ではないので、するするといただける。煮込まれたかしわはひね肉なのか随分としっかりした食感だった。これが100年続いてきたメニューそのままなのかどうかは分からないが、鍋焼きでない味噌煮込うどんは初めて食べたなぁ。面白い。愛知県だけでなく、岐阜県にも同じスタイルの暖簾分けの店があるようなので、一度行ってみようか。(勘定は¥750)

    この後の記事はこちら

    2

    太田屋本店

    愛知県一宮市大宮1-2-2

     

    (太田屋  本店 おおたや おおたやほんてん 味噌煮込み 味噌煮込みうどん )

    コメント
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    Blowin' The Blues -The Blues Harp Anthology- / Various Artists

    2014年05月15日 | ブルーズ

    Blues

    Blowin' The Blues -The Blues Harp Anthology- / Various Artists (1996)

    チェス・レーベルのアーティストのブルース・ハープに焦点を当てた編集盤。リトル・ウォルター(Little Walter)やサニー・ボーイ(Sonny Boy Williamson)などの超有名どころはもちろん、他のアーティストも含めて、計9人のブルース・ハープ名人の曲を収録している。同内容のものが輸入盤で見当たらなかったので、企画、制作は日本なのかな(監修は小出斉氏となっている)。

    アンプリファイド(アンプを通した)・ブルース・ハープの音色はハープ(ハーモニカ)そのものの音はもちろん、マイクと一緒に持った時のスタイルや抑揚をつける手の平や指の動きの違い、それにもちろんブロウ(吹き方)で、いろいろな違いがあり、クールな音を出す人、ねっとりとした艶めかしい音を出す人、グッと腰を落とした渋い音を出す人いろいろだ。自分もチェスのアーティストから入ったので、上の2人のような有名どころはずっと聴いてきたし、ここに収録されているようなあまり名前を知らなかった12~15のような楽曲も充分楽しめた。どちらにせよ、自分はハープ専門のアーティストより、あくまでもヴォーカリストの使う楽器としての役割を持った曲の方が楽しめるかな。歌もあってのハープというか。ギターの音で”泣き”を表現する、なんてよく言うが、このアルバムを聴くと、ハープの音がすすり泣いたり、わめき叫んだり、苦笑したり、っていう通り一遍じゃない表現が感じられて味わい深い。

    ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (1996/10/9)
  • Disc: 1
  • Label: MCAビクター
  • コメント (2)
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    岩正 @名古屋市東区・筒井

    2014年05月14日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

    Photo_2

    東区の筒井町商店街にある老舗うどん店。店内の表記によると創業から112年。明治35(1902)年開業という歴史のあるお店だ。駐車場は4軒ほど離れたところのマンションの下に数台分ある。休日の昼にうかがったが、ショーケースのある店頭から暖簾をくぐって中に入るとほぼ満員の盛況。家族連れ、カップル、1人客、近所のおばちゃん、とさまざま。地元に愛されているのがよく分かる下町のうどん屋らしい雰囲気だ。右側に小上がり、あとはテーブル席。のんびりしているが活気もある。すぐ帰る客があったので土間のテーブル席に座ることが出来た。

    木札に書かれた数多くの品書きには赤い字で「手打ち」と書き込まれているものがほとんど。店の角にある麺打ちのスペースで手打ちされているのだろう。その他にも何枚も貼られた紙短冊の「みそ煮込み」が目立っていて、実際この日はみそ煮込みうどんを食べている人が多かった。木札に書かれた品書きのどれもがとても安い値付け。さすが地元の人を相手に商売をしているお店。様々な材料の原価が値上がりしているのに、がんばって価格を維持しているのだろう。どれを頼もうか心が揺れたが、前から気になっていた味噌カツ丼と、手打ちの麺を味わいたかったので素のうどんを注文した。

    しばらくしてほぼ両方一緒に運ばれた。うどんの方は、うどんで使うには珍しい感じのあまり深くない丼に入っていた。安いが量はたっぷり。出汁の味は予想したより濃いものではなく、麺は中くらいの太さで喉越し良く旨い。この日はご飯ものの汁代わりにちょうどよかった。味噌カツ丼はなかなか野趣あふれる見た目。大きめに切られたカツにたっぷり濃い色の味噌だれと卵が絡んでいて、見るからに濃そう。卵は溶き卵のようなそうでないような…。しっかり火が通っていて、半熟ではない。それらが混然一体となっている。味噌だれはかなり甘めの味。最近は味噌カツと言ってもほどほどにマイルドな物が多いような気がするが、この老舗はきっちりと濃い目の味。漬物はテーブルの上の壷に入っていて、自分で取るようにしてある。たれが濃いめ甘めなのでちょっと口直しに欲しくなる。

    ずっと近隣の人に愛され続けているお店の、昔ながらの味に触れられてうれしい。次は味噌煮込みうどんかな、やっぱり。味噌カツ丼があれだけ甘めだったからどんな味なのか興味がわく。(勘定は¥850)

    この後の記事はこちら (2)(3

     

    岩正

    愛知県名古屋市東区筒井1-12-17

     

    ( 岩正 いわしょう いわしょうてうちうどんてん 岩正手打ちうどん店 )

    コメント
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    ワイ・マーケット・ブルーイング・キッチン (2) @名古屋市中村区・名駅

    2014年05月13日 | 名古屋(中村区・西区)

    前回の訪問時は1人で、あまりいくつものつまみを注文出来なかったので、さっそく仕事の知人を誘って再訪してみた。前回の開店時間は5時からだったと記憶しているが、今回店に行ったら3時からの営業に変更になっていた。知らずに店の近辺に居たので、「あれ?やってる…」とさっそく2階へ。

    すでに数名客が入っていてビールを傾けている。自分たちも丸テーブルに座り、手始めにプライム・エールを注文して乾杯。まだ随分明るい時間なので格別の一杯。つまみには前回旨かったロティサリー・チキン(名古屋風味は今回も注文せず…)、ハラペーニョ・ピクルス、ビール塩の付いた枝豆、自家製ビールどて煮、ワカモレ(アボカド・ディップ)などを適当に注文。無国籍ではあるが、どちらかというとメキシカンとかスパニッシュ系のタパスが多い。さすがにハラペーニョはしっかり辛く、繊細な味のビールと飲むには微妙かなと思ったが、どれもそれぞれ楽しんだ。

    続けてビールはYMBP、ヒステリックIPA、ゲートセブン・ブラックエールなどと名付けられたものを注文。どれも(たぶん)階下で作られているだけあり、フレッシュ感がいっぱい。ただ傾向的には口当たり、味とも似たものが多いので、他のブリュワリーのものや外国のものがあると、よりここのブリューイングの特徴が分かりやすいだろうか。帰り際に店の方から、近々ビールの種類が8種類ほどに増える予定だと教えてもらった。タイプの違うビールが増えるといいな。また試しに来てみよう。(勘定は¥4,000/人程)

    前回の記事はこちら

    この後の記事はこちら

    ワイ・マーケット・ブルーイング・キッチン

    愛知県名古屋市中村区名駅4-17-6

    (Y.Market Brewing Kitchen Yマーケット Y.マーケット ブリューイング)

    コメント
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    Live At The Budokan / Blur

    2014年05月12日 | オルタナティヴ・ロック

    Blur

    Live At The Budokan / Blur (1996)

    ブラー(Blur)1995年の来日ライヴを収録した日本限定で発売のオフィシャル盤。オルタナ全盛の当時、自分はブラーを聴いていなかったので、雑誌等で情報を見るだけだった。もちろんいくつかのシングル曲は聴いていたし、そのポップ・センスはなかなかだと思っていたが、まだ彼らはどちらかというとアイドルっぽい扱いを受けていた頃で、このアルバムでも観客の歓声は黄色い。「Parklife」のPVにフィル・ダニエルズ(Phil Daniels)を起用したりしておっ、と思わせられた。それでもまだなまじっかデーモン(Damon Albarn)のルックスがいいだけに、”女子供向け”感は拭えなかったけれど。当時の口の悪いライバル、オアシス(Oasis)の兄弟が揃って不細工っていうのもあって相対的に…。この後に脱皮してグッと深みが増し(←自分はそう感じた)、彼らの楽曲が結構好きになっていく。そして一度2003年に活動停止するまでにはイギリス的楽曲を代表するような存在のバンドになっていった。

    このライヴ盤が当時の彼らの技量を忠実に示しているかはコアなファンでないので何とも言えないが、相変わらずジャケやアートワークのセンスはポップでいい。演奏力はなかなかのもの。ややデーモンのヴォーカルが一本調子か。完全収録なのかどうか分らないが、曲間を含めてちょっと散漫に感じられるところもある。2枚組のところを編集して1枚にした方がしっくりきたかも。

    ブックオフにて購入(¥250)

    ?CD (1996/5/22)
    ?ディスク枚数: 2
    ?フォーマット: Double CD
    ?レーベル: EMIミュージック・ジャパン

    コメント
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする