ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

小弓鶴酒造 @愛知県犬山市

2016年05月21日 | 愛知県(尾張・老舗)

愛知県犬山市には酒造が2つある。ひとつは羽黒の稲置街道沿いの古い商家の建物が素敵な「東洋自慢酒造」。そしてもうひとつがそこから1kmも離れていないここ「小弓鶴酒造」。こちらは嘉永元年(1848)の創業で、現在は「犬山ローレライ麦酒館」という地ビールレストランを併設している。酒類の販売をする店舗は道路沿いにあり、こじんまりとした新しい建物。確かこちらは10年ほど前に酒蔵が全焼したはずなので、その後に建てられた店舗かもしれない(以前の酒蔵は未見)。

実は店の隣にある明治時代に建てられた主屋が登録有形文化財(吉野家住宅主屋)なので、そちらを見学に行ったのだが、立派な門や塀、そして庭木に遮られほとんど見れずじまい。結局店に入って酒を買って帰ることにする。

↓ 酒蔵の母屋「吉野家住宅主屋」(明治44年・1911・建造)。酒蔵らしく風格ある立派な建物だが、塀と庭に遮られ建物の様子はあまりよく分からない。江戸期の土蔵、明治期の離れ、大正期の門、戦後の新座敷と称する建物らも有形文化財に指定されているようだ。

  

きれいな店の中はあっさりとしており、あまり商品は並んでいない。どちらかと言うと地ビールの方に力を入れているのかな。こちらのお酒をいただくのは初めてで、いきなりの1升瓶は味に依っては持て余すこともあるので4合瓶を選んでお試し。もちろん基本銘柄の「上撰・小弓鶴」という本醸造を購入。

持ち帰ってさっそく晩酌。無濾過とは書いていないが、控えめなのか古酒のようなしっかりとした色付き。どちらかと言うとグッとくる強さのある濃淳な酒で、燗上がりするタイプ。あまり呑みつけていない人が冷や(常温)でやるとややエグいと感じるかもしれない。淡泊な味付けの肴よりもしっかりとした味付けの肴(すき焼きとか味噌鍋とか)が合うと思う。やっぱり4合じゃすぐになくなっちゃうナ。(勘定は¥840)

 

↓ 名鉄小牧線羽黒駅近くにある「小弓の庄(旧・加茂郡銀行羽黒支店)」(明治40年頃・1907・建造・移築復元)※国登録有形文化財

 

↓ 銀行建築らしい佇まいで、唐破風が目立つ。以前は診療所としても利用されたのだとか。残念ながらこの日は閉まっていて、吹き抜けている中の造りは見ることが出来ず。出直そう。

↓ 街道沿いにあった銭湯「松竹湯」(建築詳細不明)。廃業済み。古い建物かどうかは分からないが、パステルカラーに塗られた木製の引き戸や、真ん中の営業案内板など昭和銭湯の典型。

 

小弓鶴酒造株式会社

愛知県犬山市羽黒字成海郷70

( 犬山市 犬山 いぬやま 羽黒 はぐろ こゆみつる こゆみづる 酒蔵 地ビール 近代建築 こゆみのしょう )

 


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