ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Very Best Of Dave Mason / Dave Mason

2014年10月08日 | クラシック・ロック

Very Best Of Dave Mason / Dave Mason (1978)

トラフィック(Traffic)の元メンバーで、ソロでも活躍したデイヴ・メイスン(Dave Mason)のベスト盤。オリジナルは1978年に発売されたアナログ盤で、初期の曲ばかりなので、彼のキャリアを総括している訳ではない。というか、ほとんどの曲がファースト・アルバムからという少々いびつな内容だ。それでも自分が興味があるのはこの頃のデイブ・メイスンなので、選曲もコンパクトでとても気に入った。もちろんリマスターもされていない古いMCAのCDなんだけれど、今まで買わなかったのは酷いアートワークゆえ。彼はトラフィック時代の素晴らしい曲や脱退後のソロ作品のみならず、ジミヘン(Jimi Hendrix)やジョージ・ハリスン(George Harrison)、デラニー&ボニー(Delaney and Bonnie)など、錚々たる面々のレコーディングに参加した経歴がある。ストーンズ(The Rolling Stones)ファンでありながら、調べるまですっかり忘れていたのだが、68年の名盤「Beggars Banquet」にもノン・クレジットで参加している。もちろんプロデューサーのジミー・ミラー(Jimmy Miller)つながりだろう(ジミー・ミラーはトラフィックのプロデューサーだった)。

容姿からは想像出来ない優しい歌声(失礼)と素晴らしいメロディで、グッとくる曲ばかり。これらの曲に参加しているゲスト・ミュージシャンのリストを見ると、レオン・ラッセル(Leon Russell)やドミノス(Derek & The Dominos)の連中、その周辺のマッド・ドッグズ(Mad Dogs & Englishmen)の連中など、そちら方面(矛盾した表現ですが…いわゆる英国スワンプ)が好きな方には垂涎のメンバー。これは全く知らなかったのだが、レコーディング・エンジニアにドアーズ(The Doors)で知られるブルース・ボトニック(Bruce Botnick)がクレジットされていて驚いた。日本はおろか、海外でも充分に評価されているとは言い難いアーティストだが、特にアメリカでは、どちらかと言うと収録された初期の曲よりも70年代後半の作品にファンが多いのかも。ギタリストでもある彼だが、ギターよりもピアノの音が印象に残る曲が多いのも面白い。

中古店にて購入(¥500)

  • CD (2003/3/25)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Mca Special Products

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