ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

両口屋是清 本町店 (2) @名古屋市中区・丸の内

2018年03月19日 | 名古屋(中区 老舗)

大須~栄近辺を自転車でウロウロした休日。最後に寄ったのは和菓子の老舗「両口屋是清・本町通店」。ビジネス街なので休日のこの辺りはスッカスカなのだが、この店の前には車が停まっては出て行く。特に目当ての菓子は無かったが中に入ってショーケースを眺めた。さっと暖かいお茶とお菓子を出してもてなしてくれるのはいつだって嬉しいものだ。この日選んだのは「銘菓詰め合わせ」。箱入りでこちらの定番商品3つが入っている。見ため地味だが、こういう菓子こそその店の基本と言っていいのだろう。

家に帰って嫁と一緒につまんでみる。まず「志なの路」。玉子の入った焼き菓子で中は小豆餡。長細くて口に運び易い。包みも含めて懐かしさが溢れる味。「よも山」は「志なの路」の大きくて丸い版といっていいようなもの。「旅まくら」はしっとりとした皮に胡麻が散らしてある。こちらも長細くて食べ易い。食べていると胡麻の風味がふっと立ち上がる。これらの菓子に使われている餡はいわゆる普通の小豆餡よりも色が薄く水分も少な目。どれも地味で正直映えないのだが、しみじみと旨くお茶にぴったり。小さめなのもちょうどいい。嫁も「美味しいねェ」と気に入った様子。なるほどこういう菓子にこそしっかりと実力が現れるんだなァ。感心。(勘定は¥1,000程)

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↓ 栄地区の再開発計画が進んでいる。近辺だけでも「中日ビル」「丸栄百貨店」「栄町ビル」「ニューサカエビル」の取り壊しが決定しているもよう。下は403年の歴史を持つ「丸栄百貨店」(昭和28年・1953・建造)。村野藤吾が設計。本館は焼け残った戦前の建物を増築しているんだとか。西側壁面にある圧巻のモザイクタイル画(何度見ても何が描かれているか全然分からないが・笑)も近く見納めなのか…。

 

↓ 隣に立つ「明治屋栄ビル」(昭和13年・1938・建造)は、4年程前にストアが撤退してすぐに取り壊されると思いきや、いまだに元のまま。

 

↓ 中古レコード屋と地下の飲食街で世話になっている「栄町ビル」(昭和39年・1964・建造)も取り壊し予定。すでにテナントは撤退が進んでいるようだが、昭和らしいデザインと親しみある飲食店がどうなってしまうのか…。

 

栄町ビルに入っている飲食店(一部)

・ジュース・サンドイッチ「うめや」※閉店
・とんかつ・ハンバーグ「いし河
・天ぷら「松月
・スパゲッティ「チャオ
・喫茶「ペリカン

 

 


 

 

両口屋是清 本町店

愛知県名古屋市中区丸の内3-14-23

 

( 丸ノ内 丸の内 まるのうち 本町通 ほんまちとおり りょうぐちやこれきよ せんなり 和菓子 御菓子司 干菓子 和三盆 和三盆糖 近代建築 )


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