Cornerstone / Styx (1979)
スティクス(Styx)が1979年に発表した9枚目のオリジナル・アルバム。デビューからアメリカン・ハード・プログレとしてアルバムを発表し続けていたが、この辺りからヴォーカルのデニス・デヤング(Denis Deyoung)の書くポップな曲がヒットしたことでメジャー路線になって、ギターのトミー・ショウ(Tommy Shaw)との間でかなり大きな軋轢が起こったらしい。これは個人的に大好きな「Paradise Theater」(’81)のすぐ前のアルバムで「Babe」がシングルとして大ヒット(※唯一の全米No.1)して、自分も当時聴いた覚えがある。
以前にも書いたことがあるけれど、自分が初めてスティクスを聴いたのはNHKの音楽番組「ヤング・ミュージック・ショー」で来日公演のライヴ映像を観てから。あの番組は自分の世代の洋楽好きにとてつもない影響力があったと思う。それ以前のアルバムは持っていなかったので編集盤等で有名曲を聴いたのみ。こうしてアルバムを聴いてみると、確かにポップな部分が強いがバラエティに富んでいて聴き易く、彼ららしいドラマチックな展開もあって”らしさ”はしっかり。でも言われてみれば、ややとっ散らかっていると言えなくもない。それぞれの曲の出来は申し分ないと思うんだけれど。この反動で次のアルバムがしっかりとしたコンセプトに基づいたアルバムになったのかも。
中古店にて購入(¥300)
- Label : A&M
- ASIN : B000002GBU
- Disc : 1