ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Greatest Hits Live / The Who

2016年05月16日 | クラシック・ロック

Greatest Hits Live / The Who (2010)

2010年に発売されたザ・フー(The Who)のライヴ・グレイテストヒッツ・アルバム。ジャケからも、アルバム・タイトルからも中途半端さが漂うし、これと同様のスタンスで造られたファン・クラブ入会特典の「View From A Backstage Pass」(2007)(写真下)というアルバムを音源として持っていたので(どちらかと言えばそちらを通常販売して欲しかった…)、買おうとは思っていなかったが、今頃になってなんとなくポチッとしてしまった。

肝心の収録曲の内訳(収録曲のヴァージョンの演奏年)は、1965年 - 1曲、1970年 - 3曲、1971年 - 3曲、1973年 - 2曲、1974年 - 1曲、1976年 - 3曲、1989年 - 5曲、2002年 - 2曲、2007年 - 1曲、2009年 - 1曲、となっている。あくまでもライヴ演奏の「ベスト」ではなく、ヒット曲のライヴ・ヴァージョンを集めたと解釈するべきだろう。なので、これらよりもいいテイクと思われるものはもちろんあるし、再結成の89年が5曲というバランスも微妙。出来ればそれらを減らしても60年代後半の演奏や、まだ正式にCD化されていない79年末のカンボジア難民救済コンサートや、解散ツアー(当時)だった82年なども収録して欲しかったところ。もちろん聴けば聴いたで楽しめるのは間違いないのだが。

最近になってデラックスやら何やらで、やたら充実してきたザ・フーのカタログだが、自分が学生だった30年前くらいまで、特に日本ではお粗末な状況だった。自分はまず学生時代にほぼ全部(「Tommy」以外)輸入盤アナログで揃えたのだが(だから名盤ファーストも所有しているのは再発「Virgin」盤)、ディスコグラフィーなど様々な情報が圧倒的に欠如していて、後追いでは全体像を掴むのさえ大変だったと記憶している。80年代に発売された洋書のソノシート付の写真集ディスコグラフィーも手に入れたっけ。当時聴けたライヴ・ヴァージョンなんてごく僅か。それからしたら贅沢な話なんだけれど…。

amazonにて購入(¥1,626)

  • CD (2010/3/23)
  • Disc : 2
  • Format: Import
  • Label : Geffen Records
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