ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Stylings of Silver / Horace Silver

2015年12月17日 | ジャズ

The Stylings of Silver / Horace Silver (1957)

「訳も分からずブルーノートのアルバムを激安で買っちゃったよ」シリーズ第2弾。白黒写真の渋いジャケが多いブルーノート(Blue Note Records)にあって、ホレス・シルヴァー(Horace Silver)のこのアルバムは雑誌「LIFE」を彷彿とさせる色合いのカラー写真でなかなか素敵。何で国連前なのか、国旗の種類に意味があるのか、までは分からない。彼の名前だけは知っていたが聴くのは初めて。買って初めてピアノ・プレイヤーだと知るていたらく。調べてみると昨年逝去したとの事。名前だけ聞いたことがあるジャズ・メッセンジャーズ(The Jazz Messengers)をアート・ブレイキー(Art Blakey)と共に創始したのが彼だとか(合ってますかね?)。

まず何と言っても初っ端の1「No Smokin'」の疾走感にやられる。目茶苦茶かっこいい。ロックでも「バカテク」なんて言って、ギターなど楽器の運指スピードを称賛することがあるが、50年代で既にこれだもの。アップテンポの曲でも、スローテンポの曲でも軽快に鍵盤の上を疾走するピアノはもちろん素晴らしいが、突出するのではなく、バンド・アンサンブルありきなのがイイ。ちなみにメンバーは、

Horace Silver - piano
Art Farmer - trumpet
Hank Mobley - tenor saxophone
Teddy Kotick - bass
Louis Hayes - drums

という面々。ジャズはマイルス(Miles Davis)個人を中心として聴いてきた身なので、「ハード・バップ」(ホレスは一応コレ)など、スタイルには全然詳しくないのだが、いわゆるジャズらしさと高度なテクニックを無条件で楽しめる好盤。勝手に想像するけど、これを嫌いというジャズ・ファンはあまり居ないんじゃないかナ。

中古店にて購入(¥180)

 CD (2004/9/23)

  • Disc : 1
  • Format: Limited Edition, Original recording remastered
  • Label : EMIミュージック・ジャパン

 

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