ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

どぜう飯田屋 @東京・西浅草

2015年02月15日 | 東京都(老舗)

連れと待ち合わせて西浅草にある泥鰌(どじょう、以下どぜう)の「飯田屋」へ。地下鉄の最寄り駅は田原町かな。創業は明治36年(1903)頃というから、さすがに「駒形どぜう」には及ばないが、とても長い歴史のある店だ。外からは2階の座敷に面した窓から、灯りと客の嬌声も漏れ聞こえてきて気分が高まる。店先がなんともいい佇まいだ。連れが少し遅れるというので、予約を入れている関係上、先に店にあげてもらった。下足札をもらい、1階入れ込みの一番奥の席へ。土曜日の夜とあって周りはたくさんの客でいっぱい。若い人が多かったのが意外だった。みな鍋をつついて楽しそう。手持無沙汰だったが、仲居さんに「何か先にお持ちしましょうか?」とのお誘いを受けて、ビールと、どぜうの唐揚げを注文して、先に始めることにする。細い牛蒡の千切りを揚げたものの上にどぜうの唐揚げがのっている。どぜうは身が細いだけに風味はあまり感じられないが、ビールのつまみにはもってこい。牛蒡がいい。

しばらくして連れが到着したので、改めて仲居さんに「口上」と書かれた品書きから、どぜう鍋の「丸」と「ぬき」を半分づつと樽酒(月桂冠)を注文した。丸とはそのままのどぜう、ぬきは骨抜きの略。連れがどぜうを食べるのが初めてというので一応ぬきも頼んでみた次第。しばらくして一口のガスコンロの上に、浅い鉄鍋に入ったどぜうと、木の升に入った刻み葱が用意された。早速、葱をたっぷりのせて煮立てていただく。あっさりめの割り下で味付けられたどぜうは、初めて食べる連れにも抵抗なく食べられるようで、「旨い、旨い」と声が出て、こちらから誘った手前、ひと安心。ぬきはぬきで美味しいが、骨が当たる丸でも問題ないとのこと。ヨカッタ。山椒を振ったり、葱を追加してどんどんのせ、最後の方では葱をつまみに酒を呑んでいる状態。でもこれが旨いんです。やっぱりこれには日本酒だなァ。入れ込みの賑やかな雰囲気と店が醸し出す雰囲気も味のうち。とても満足して店を出た。(勘定は¥6,000程/2人)

どぜう飯田屋

東京都台東区西浅草3-3-2

(飯田屋 いいだや どぜういいだや 泥鰌 どじょう どぜう 丸鍋 ぬき鍋 浅草)

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