ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大衆居酒屋 末廣屋 @名古屋市中区・大須

2013年06月08日 | 名古屋(中区)

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名古屋では伏見の「大甚本店」と並んで有名な大須の老舗大衆居酒屋。創業は何年なのか知らないが、建物は建て替えたそうでさほど古くない。でも店先に掲げてある看板はさすがに貫禄がある。この日はまだ明るかったが、そこは15時開店の人気店、すでに中は一杯の人であふれかえっていて空席見当たらず。ここの店はおばちゃん達が店先まで出てきて親切に席まで誘導してくれる感じでもないので、とりあえずカウンターの中のお兄さんに、外で待つ旨告げて少々待機。普通なら居酒屋で並ぶなんてせずに他所へ行くが、チラッとすぐ空きそうなテーブルを見つけたのでちょっとだけ我慢。程無くして中から人が出てきたので中へ。もちろんここも入れ込みなので相席。おばちゃんが席を開けてくれたと同時に燗酒とつまみを一品注文した。

老舗の居酒屋では酒の種類はあまりたくさん置かない所が多い。もちろん酒にこだわって何種類も試す事の出来る店もそれはそれで楽しいが、「うちはコレとコレだけ」っというのも潔くていい。ここなんかは特約の蔵が3つもあるので異例か。でも燗酒を頼むと銘柄は特に指定されずに出てくる。東京の老舗居酒屋や蕎麦屋でもそうだが、そういう店(ただし人気店に限るが)はだいたいその何でもない銘柄の安い燗酒がなぜかやたらと旨い。雰囲気や値段、つまみも影響していると思うけど不思議だなぁ。

この日相席になったのはお歳を召した品ある女性とスーツを着た若いサラリーマンという少し変わった組み合わせの二人。こういう店の常で少し会話を交わすと、奥様社長と出入りの新米業者のよう。こういう店が初めての男の子に奥様があれこれと世話を焼いていて微笑ましい。全く知らない人としゃべる事が苦手な人は相席のこういう店はつらいかもしれないが、結構面白いもんですよ。

ここのように店内が賑やかで細々と面倒を見てくれない店では、上手く声かけしないといつまでたっても注文や追加が出来ない。コンビニ、ファミレス対応に慣れた人達にはある程度習熟と忍耐が必要。実際に相席の二人はなかなか注文出来ないでいた。でもすぐ慣れるし、慣れると居心地もぐっと良くなります。おばちゃんの動きをよーく観察して(笑)タイミング良くつまみを一品追加し、お勘定。(勘定は燗酒とつまみ2品で¥1200程度)

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大衆居酒屋 末廣屋(すえひろや)

名古屋市中区大須3-16-4

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