ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

鳥兵 @岐阜県恵那市

2022年06月19日 | 岐阜県(東濃・老舗)

久しぶりに岐阜県恵那市の岩村城城下町を散策。バイクを役所の駐車場に停め、歩いて古い建物が多く残る通りへ。昼は以前からブックマークしてあった「鳥兵」で摂ることに。以前は通り側の入口(写真下2枚目)しか知らなかったが、路地を入った裏手に暖簾の掛かった新しい建物があった。前は気付かなかっただけかな。暖簾をくぐって中に入り靴を脱ぎ、広い店内のテーブル席に案内された。屋号に”鳥”とあるので、何となく鶏料理を選びたい気分。「親子丼」と迷って「恵那鶏のきも焼き定食」をお願いした。

盆にのった「恵那鶏のきも焼き定食」が運ばれた。メインのきも焼きに加え、こんにゃくとタケノコの煮物、ポテサラ、漬物、それにご飯と赤だしが付いている。濃いたれで味付けされたきもは、レバーだけでなく色々な部位が入っている。味付けはニンニク生姜醤油。照りのあるきもをつまんですぐに後から白いご飯を掻き込む。旨い。この組み合わせで旨くない訳がないわな。きも焼きの皿には千切りキャベツときゅうりトマトの付け合わせ。これだけ濃い味のたれが絡んでいて、下にもたれが溜まっているので、キャベツに直接かかったドレッシングは要らないかな。全部綺麗に平らげてご馳走様。勘定してもらった。(勘定は¥1,230)

 

 


 

↓ 駐車場から町並みまでの細い路地にも風情あるなまこ壁の建物「木村邸」(建築詳細不明・江戸中末期?)が。途中生業が陶器関係と思われる民家の軒先に茶碗類が並べてあり、ちょうど欠けて新しいのをと思っていた自宅の小碗と同じサイズの碗を見付けた。色と柄も気に入ったので居間でテレビを観ていたご高齢のお母さんに「これ、おいくらですか?」と尋ねると、「ええよええよ、持っていって。誰かに使ってもらった方が嬉しいで。」と有難いお返事。お礼を言って遠慮なく頂戴する。

 

↓ 路地を抜けた先、メインの通りに出るとすぐにこんな風情のある建物(建築詳細不明)。ここは相変わらず町全体が文化財のようだ。

 

↓ とても間口の広い「骨董・岩村」(建築詳細不明)。何となく手が入れられているような感じもあるし、前は違う用途の建物だったかも。

 

↓ 何とも可愛らしい建物の「瀬戸石油店」(建築詳細不明)。古い町並みを抜けた奥にポツンと建っていた。

 

↓ とても綺麗な状態の「旧・昭和堂」(建築詳細不明)。以前は文房具を扱っていた商店だったようだがその看板は下ろされている。表の建物があまりに綺麗なので看板建築の部分がどれくらい古いのかどうかよく分からない。

 

 

↓ 以前にも中に入ったことがある「まち並みふれあいの館(旧・岩村銀行本店)」(明治41年・1908・建造)。観光案内所として利用されている。

 

 


 

 

お食事処 鳥兵

岐阜県恵那市岩村町本町237

 

( 岩村 いわむら 岩村城下町 とりひょう 岩村城 女城主 鶏料理 和食 近代建築 看板建築 銀行建築 恵那市観光協会 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中央亭 @岐阜県多治見市

2022年01月12日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県多治見市の「天八鮓」で握り鮨を食べた後、店を出ると道路の反対側にある精肉店「肉の中央亭」にまだあかりが灯っていた。家に帰ってからの酒のつまみにと揚物を買って帰ることに。こちら2010年作成のHPで70年前に創業と書いてあるので戦前からの店だろうか。実は以前にも付近を散策した時に利用したことがある(日中の写真は下2枚目)。中に入るとさすがに閉店間際ということもあって残りの品は少ない。残っているものの中から「ハムカツ」「串カツ」「コーンボール」をお願いして包んでもらった。店員(主人?)の男性は「もう終わりやでおまけしとくね。」と残っていた「唐揚げ」も入れてくれた。有り難い。

家に帰って遅い時間から一杯。バーボンをロックでグラスに注ぐ。自分のうちのガスコンロのグリルには”揚げものあたため”という機能があって、これが便利。揚げたてとまでは言わないが、冷たい惣菜が焦げずにほぼ遜色ないぐらいにまでカリッと熱く復元出来るので重宝している。これで全て温め直し。「ハムカツ」はペラペラかと思いきやちゃんと厚みがあっていい感じ。「串カツ」は肉はどこに?っていう店もあるが、さすが精肉店。しっかりとした肉の塊で噛み応えもある。温め直しの際に油が落ちるのもいい(罪悪感が少しでも…)。中濃ソースと辛子をつけて。「コーンボール」はコーンの粒がクリームコロッケのような生地に丸められて揚げてある。小粒でひと口。唐揚げもサクッとさせていい感じのつまみになった。ついウイスキーを何杯もあけてしまう。深夜にこんなことしてたら…。(勘定は¥500程)

 

 


 

↓ 古い建物も散見される多治見市の小路町通り。陶磁器の店「織部うつわ邸」(建築詳細不明・)の店先にはこんな風情ある照明がぶら下がっていた。これは夜に見ないと。

 

↓ スナックやバーの立ち並ぶ「銀座センター」。夜に通り抜けるのは初めて。土曜の夜だったがやっていそうな店は1軒だけだった。

 

 


 

肉の中央亭

岐阜県多治見市広小路3-18

 

( 多治見 たじみ 中央亭精肉店 ちゅうおうてい 精肉専門店 お惣菜 持ち帰り テイクアウト 揚物 フライ 串かつ コロッケ シャッター街 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

信濃屋 (2) @岐阜県多治見市

2021年12月24日 | 岐阜県(東濃・老舗)

ある平日に多治見で用事があったので昼食は久しぶりに「信濃屋」へ。”ころ”という東海地方独特の呼び方のうどんの発祥の店と言われている店(※諸説あり)。名古屋で昭和5年(1930)に創業し、空襲で焼け出されて戦後にこちらに移転したという歴史がある。以前に訪れた8年前でも週に4日、平日昼のみの営業だったが、現在は木・金・土曜日の昼のみ営業という高いハードルで足が遠のいていた。少し離れたところにある駐車場に車を停めて暖簾をくぐると、やはり中は満席。「少し外でお待ちください。」と言われ待つことに。若い女性の給仕が2人も居たのにはびっくり。しばらくして呼ばれ、小上がり席に案内される。「古ろかけ」の小と、「支那そば」の小をお願いする。主人と喋っている座敷のグループ客は東京から来たのだそう。声をかけて店内に掛かっている変体仮名の木製品書きを撮らせてもらおうと思ったんだけれど、貼紙によると店内の撮影は禁止になったようだ。

しばらくして「お待たせしました。」と、まず「ころかけ」が卓に置かれた。小振りな鉢に独特の艶めかしいフォルムのうどん。少なめのつゆは色濃く、上から胡麻と刻みネギと摺り生姜がのせられている。さっそく箸を取って手繰る。うどんはふわっとした口当たり。いわゆる強いコシとは無縁だが、決してグズグズではなく独特。他では味わったことの無い口当たり。唯一無二。やっぱり旨いなァ。”ころ”なので熱くはないが、キンキンに冷やしてある訳でもない。甘めのつゆと相まってするすると喉を通っていく。こちらの少し太めの箸で食べるのもいい感じだ。「支那そば」も食べたかったので小にしたが、普通に1杯注文すればよかったと後悔。後から届いた「支那そば」は刻みネギのみ。平打ちでやや透き通った麺肌のそばは、うどんとは違って張りがあり、ピロピロとした口当たりが面白い。こちらのつゆには少し脂が浮いているようだが、組立はうどんのつゆとそう変わらず甘め。手繰っていると主人が「つゆの濃さはどうですか?」と訊きに来るのも以前と変わらない。旨かった。もっと通いたいが無理。次はいつ来られるだろうか。(勘定は¥770)

以前の記事はこちら

 

 

 

信濃屋

岐阜県多治見市上野町3-46

 

( 多治見 たじみ しなのや うどん しなそば 饂飩 中華そば ころ ころうどん 香露 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひかり (3) @岐阜県恵那市

2021年09月16日 | 岐阜県(東濃・老舗)

酷暑を避けての早朝バイク・ツーリング。今回は山道を通って恵那方面へ。恵那峡方面から昼食に向かったのは恵那駅近くの食堂「ひかり」。NHKの朝の連続小説のモデルにもなったという大衆食堂だ。店に入るとこの店には珍しく、まだ先客無し。土間のテーブル席に腰掛ける。この日はここで食べると決めてきていなかったので、クリアファイルのメニューを吟味。便利な写真入りメニューだが、自分はどちらかというと想像で遊べる写真無しの方がいい。「カツ丼」と「冷やし中華」と迷って出した結論は「鉄板ナポリタン」。こちら創業の古い食堂であっても、当代の意向なのか毎月限定パスタを出すくらいのスパゲティー推し。麺には”淡路島の生パスタ”を使用しているのだとか。

しばらくして運ばれた「鉄板ナポリタン」は、鉄板から溢れんばかりに盛られている。玉子液は敷いてあるというより横から流し入れてあるかな。玉ねぎが沢山、他にピーマン、赤ウインナーが見える。グツグツいっているところへ早速フォークを差し入れる。くるくると巻き付けて口に運ぶと…、いわゆる市販のケチャップ味ではなくトマトソースっぽく、酸味が少なく甘さがある独特な味。スパゲティーはもちもちの食感。これは昭和レトロな装いをしているが、まごうかたなき令和(平成?)のスパゲティーだ。ちょっと想像と違う味だったけれど、旨い。途中に粉チーズとタバスコも少したらしてみたけれど、要らないかな。スパゲティーとシャクシャクの食感を残した玉ねぎを口に入れながら、たっぷりと絡まったソースを味わった。(勘定は¥880)

以前の記事はこちら (1)(2

この後の記事はこちら (4

 


 

↓ 行きがけに寄ったのは以前にも立ち寄った恵那市飯地にある「五毛座(旧・飯地公民館)」(昭和26年・1951・建造)。 地歌舞伎が盛んな岐阜県の東濃~中濃地方。こちらもそんなで残っている舞台のひとつ。全くの山道途中の小さな集落にあるのが驚き。登録有形文化財に指定されている。

 

 

↓ 同じ通り沿いにある一般住宅(建築詳細不明)。表から見ると何の変哲もない住宅だが、裏に回ると傾斜地に造られた木造3階建てと分かる。防火の観点から戦後は規制(田舎だから該当しないかも)されたので、戦前の建物かもしれない(未確認)。

 

 


 

 

和洋食めん処 お食事処 ひかり (ひかり食堂)

岐阜県恵那市大井町251

 

( 恵那 えな ひかり食堂 ひかり 大衆食堂 麺類食堂 洋食 イタリアン 鉄板スパ 鉄板スパゲティー 連続テレビ小説「半分、青い。」 つくし食堂 ごもうざ )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

榮屋(さかえ屋) @岐阜県恵那市

2021年09月11日 | 岐阜県(東濃・老舗)

バイクを駆って恵那峡まで走った。父はドライヴ好きだったし、有名な観光地なのできっと子供の頃に来たことはあると思うが覚えが無い。最近でも近くの大井ダムや近隣の近代建築などを目当てに走ったことはあるが、遊覧船乗場には来ていなかった。酷暑を避け、朝早く出発して現地に到着。まだ土産物屋もやっと店を開け始めるくらいの時間帯だったが、観光客はちらほら。周辺はまだ綺麗に整備されたばかりといった感じ。もちろん朝食は摂っていなかったので、開いていた土産物屋のひとつ「榮屋」(※表記は「栄屋」「さかえ屋」などぶれがある)に寄ってみた。創業は昭和7年(1932)だという。ずっと恵那峡観光と共にある店だろう。看板に「くるみ五平餅」とあったのでお願いした。「だんご型」と「わらじ型」を選べるようになっている。「だんご型」をお願いした。女将と思しき女性がすぐに焼き器にのせて焼いてくれる。

こちらの「くるみたれ」は販売もしているそう。すぐに香ばしい香りが漂ってきた。手渡された「くるみ五平餅」は小さめの丸が3つ。たっぷりと塗られたくるみの入った味噌は甘くて旨い。たれを買って帰ろうかなと思ったが、乗って来た新しいバイクにはまだサイドバッグを付けていないので、小さな瓶でさえ運ぶ術が無く、止めておいた(バイクって不便・笑)。こちら天然の鮎も扱っているそう。焼き時間がかかるというので観光船に乗る前に注文していく観光客も。次は1尾お願いしてみようかな。女将さんが大井ダムの天端(てんば)通路への行き方を教えてくれたので店を離れた。(勘定は¥150/本)

 


 

↓ 「恵那峡さざなみ公園」から対岸(恵那峡大橋方面)を望む。

↓ 「大井ダム」天端へ歩いて行く途中にあった発電王・福沢桃介(福沢諭吉娘婿)筆による「工難覚霊塔」(建築詳細不明)。文字通り難工事によって亡くなられた方々の慰霊碑。工事による犠牲者は31名だったとか。

 

↓ 「関西電力株式会社・大井ダム」(大正13年・1924・建造)。木曽川における最初のダム発電所。アメリカの技術と機械を導入して建設された。当時は他とは比べ物にならないくらいの大工事だったとか。通路にある水銀灯や台座には装飾が施されている。現在ならノッペラボーにしてしまうところ。近代産業遺産はそういう所も素敵。

 

 

  

 


 

 

おみやげ 食事処 恵那峡さかえ屋

岐阜県恵那市大井町2697-12

 

( 恵那 えな 恵那峡 えなきょう 恵那峡さかえ屋 栄屋 榮屋 土産物屋 くるみ五平餅 鮎塩焼 天然鮎 恵那峡クルーズ 大井ダム 大井発電所 福澤桃介 川上貞奴 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さいわい (2) @岐阜県多治見市

2021年07月18日 | 岐阜県(東濃・老舗)

創業100年を超える喫茶店、岐阜県多治見市の「さいわい」へ。店のマッチ(写真下)には”あなたが生まれる前から…”という文言が。以前に店の方からコメントをいただいたことがあり、それによると初代は多治見駅前で創業したとのこと(創業明治43年・1910)。創業地では「駅前プラザ・テラ店」として4代目の娘さんが営業を続けている。梅雨とあってここのところ休日は雨ばかり。昼をとうに過ぎた時間に店に入ると、さすがにコロナ禍(第4波)で、雨で、外れた時間で、とあって先客はまばら(それでもちゃんと入っている)。昼は虎渓公園の「若松屋」でだんごと五平餅を食べただけだったので、もう少し腹に入れようと、「ブレンドコーヒー」と、店名を冠した「さいわいサンド」のハーフをお願いした。

こちら場所柄常連客が多いので給仕女性と客の会話はアット・ホームな感じ。長年続いている店だから客にとっても生活の一部になっているんだろうなァ。しばらくして白いカップとソーサーで運ばれた「ブレンドコーヒー」は、クレマ(泡)が浮かんでいて苦味が強め。エスプレッソ・マシーンとか使っているのかも。後から置かれた「さいわいサンド」は「野菜」「ハム」「エッグ」のミックス。ハーフでもパンは2枚分もあるってことはフルだと4枚分になるのかな。苦味の強いコーヒーとサンドイッチ。旨いなァ。給仕女性に「もっとコーヒー持って来ようか?」と言われたが、量はたっぷりだったので遠慮しておいた(お代わりは無料なのかも)。次はトーストサンドか食事メニューを頼んでみようっと。(勘定は¥900)

以前の記事はこちら

 

さいわい 光ヶ丘店

岐阜県多治見市光ヶ丘2-38

 

( 多治見 たじみ さいわい本店 さいわい光ヶ丘店 さいわい Cafeさいわい カフェさいわい 喫茶 純喫茶 ランチ コーヒー 老舗 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若松屋 @岐阜県多治見市

2021年07月10日 | 岐阜県(東濃・老舗)

梅雨とあって休みの日は雨が続く。この日も結構な降り。岐阜県多治見市を車で走っていて、こんな日でもあの店はやっているかしらと寄ってみたのは、虎渓公園の前にある茶店「若松屋」。虎渓公園は桜の名所として知られている。虎渓山の中腹にあり、一度家族とオン・シーズンに寄ってみたことがあるが、車を停める場所が見つからないほどの混雑ぶりだった。正直シーズン外れのこの雨の日に営業しているかどうかも分からなかったが、濡れた新緑の景色を眺めながら坂を上り、店に辿り着くと電気が点いていた。周囲には誰も居ない(笑)。道路脇に車を停め店内へ。テーブル席では主人がパソコン作業中、奥の石油ストーブ横の席にはご高齢の大女将が座っていらっしゃった。「よろしいですか?」と声をかけると「どうぞ、どうぞ。」と招き入れてくれる。店内は売場の他にテーブル席が3つ、小さい小上がり席が2つほど。ま、陽気が良ければ外に用意してあるテーブルで食べるんだろうな。壁には大正時代後期の店の写真が飾ってあった。注文したのは「セット・でんがく3本、五平餅2本」というもの。他には「ぜんざい」や「かき氷」があるようだ。

出来上がりを待っているとだんだん味噌の焦げる香ばしい匂いが立ち込めてきた。運ばれた「セット」は田楽箱に豆腐田楽が3本。お、やっとテーブル席の上の照明が点いた(笑)。小さく平たいのが3つ串に刺してある五平餅が2本。まずは「でんがく」を。豆腐は軟らかいので絹ごしかな。最初から山椒粉が振ってある。ふわっとした口当たりで旨い。次は「五平餅」を。米粒はしっかりと潰してあるタイプ。特に東濃地方ではくるみが入ってかなり甘めの味噌を使うところが多いが、こちらは甘過ぎずの味付け。これも旨い。次々と串に手を付けて、香ばしい匂いと一緒にいただいた。雨でちょっと小寒い日だったので熱いお茶との相性もばっちり。石油ストーブの上に置かれた羽釜から湯気が出ているが、何を調理しているんだろう。次は紅葉か桜の季節に。いや、でもまた季節を少し外した方がいいかな。(勘定は¥500)

 

若松屋

岐阜県多治見市弁天町3-44

 

( 多治見 たじみ わかまつや わかまつ屋 休憩所 田楽 でんがく 木の芽でんがく ごへいもち 虎渓山永保寺 国宝 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひかり (2) @岐阜県恵那市

2021年03月08日 | 岐阜県(東濃・老舗)

(昨年からのコロナ禍と愛知・岐阜の緊急事態宣言発令で)「どっこも行けへんでどうかなってまいそうやわ(どこにも行けないから頭がどうかなってしまいそう)。」と真顔で物騒な事を口走った高齢の母を連れ出して、気分転換に岐阜県恵那市までドライブ。誰も居ない「中山道広重美術館」で企画展「五十三次名所図会」を鑑賞した後、食事は昭和の雰囲気残る食堂「ひかり」へ(完全に自分の趣味・笑)。創業は昭和27年(1952)で現在3代目とのこと。店に入るとほぼ満席の盛況ぶり。コロナ禍なので相席はしないそう。小上がり席が1つ空いていたが、生憎母は膝が悪く、畳の上は辛いので立って待つことに。するとテーブル席に座っていらっしゃった地元の方だろうご夫婦が声を掛けて下さり、「俺らが座敷に行くわ。」と席を代わって下さった。感謝。お礼を言って土間のテーブル席に腰掛けた。この日はえらく「鉄板ナポリタン」の注文が多い様子。以前訪問した後、自分も次は「鉄板ナポリタン」と思っていたが、この日は”口が違った”ので「上ランチ」を、母は最初「かつ丼」と言っていたのに急遽「ざるそば」に変更して注文した。

メニューにあった記述を見て初めて知ったのだが、こちらの食堂は2018年に放映されたNHKの朝ドラ「半分、青い。」で出てきた食堂のモデルになったのだそう。スタッフがカラフルなプラスチックの注文札や人気の品をリサーチしていったのだとか。自分は朝ドラを見ないので、後で妻にそう言ったら「すずめちゃんの実家や!」と。ドラマにも「鉄板ナポリタン」が出てきたらしい(それで注文が多かったとか?)。

混雑していてちょっと待ちくたびれている客もあったので、相当時間がかかるだろうと踏んで待っていたものの、然程でもなく「上ランチ」と「ざるそば」が運ばれた。「上ランチ」は大きな白い平皿にカップ型のライス、有頭エビフライ、ポークソテー、ハンバーグ、オムレツがのったお子様ランチのような賑やかな洋食プレート。脇にはたっぷりの千切りキャベツとトマト、きゅうりが添えられている。エビフライにはタルタルソースとカットレモン、キャベツのドレッシングはオレンジ色のフレンチドレッシング、そしてマヨネーズ。これを箸でいただく。他にカトラリーは用意されていないのでライスも箸だが、平皿だけに食べづらい事この上ない(笑)。海老はしっかりとした大きさだし、ハンバーグの味付けもライス向き、オムレツもとろっとしていて旨い。ポークソテーだけは肉に厚みはあるものの、冷めて硬くなっていたので今ひとつ。あっちこっちに箸を延ばしながら美味しくいただいた。母によると「ざるそば」も美味しかったとの事。(勘定失念)

以前の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3)(4

 

和洋食めん処 お食事処 ひかり

岐阜県恵那市大井町251

 

( 恵那 えな ひかり食堂 ひかり 御食事処 大衆食堂 麺類食堂 洋食 ランチ そば 蕎麦 連続テレビ小説「半分、青い。」 つくし食堂 大井宿 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小倉せんべい店 (2) @岐阜県中津川市

2020年10月01日 | 岐阜県(東濃・老舗)

いちど買ってハマってしまった中津川駅近くの「小倉せんべい店」のかりんとう。この日も雨の中、駅から歩いてひっそりとした駅の東側に向かう。店は開いているかどうか微妙な感じ。レースのカーテンは途中まで引かれていて入りづらい(苦笑)。戸を開けて覗いてみるとやはり店内は暗い。休みだったか。思い切って声を掛けてみると奥から主人の「はーい。」という声が聞こえてきた。「よろしいですか?」と訊くと「どうぞ。」とのこと。店先に並べてある多くない袋菓子の中から、以前も購入した「黒かりんとう」と、普通の「かりんとう」をお願いした。勘定して雨の中をまた歩いていく。

家に持ち帰ったかりんとうの封を開ける。以前はうっかりあっという間に袋を空にしてしまったので、嫁に「早く食べないと無くなるヨ」と声を掛けておいた(笑)。相変わらず太くてごつい「黒かりんとう」。ゴリッと硬い歯応えで、黒糖の味の濃さは甘さを越えてやや苦みを感じるくらい。やっぱり旨い。普通の方の「かりんとう」もあまり印象は変わらないが、やはり自分は「黒かりんとう」の方が好みかな。次は煎餅も買ってみようっと。(勘定は¥620)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 苗木城跡近くの山中にある今は無き北恵那鉄道線の「上地(うえじ)橋梁」(大正13年・1924・建造)。生憎の土砂降りだったが、石積みの橋脚と鉄橋を仰ぎ見ることが出来る。橋脚が真ん中だけ丸いのは小さいとはいえ川の中に造られているからかな。

 

 

 

↓ 雨足が更に激しくなってきたので接近は断念したが、廃線後も橋桁がそのまま残る「木曽川橋梁」(大正13年・1924・建造)。中津町駅と恵那峡口駅の間に架かる鉄道橋で廃止は1978年。近辺の駅の跡はすでに無くなっていた。

 


 

小倉せんべい店

岐阜県中津川市栄町7-13

 

( 中津川 なかつがわ 小倉煎餅店 小倉せんべい おぐらせんべいてん 小倉の香林唐  近代化遺産 廃線 北恵那鉄道 きたえなてつどう )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

喜楽 @岐阜県中津川市

2020年09月15日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県中津川市の中津川駅の西にある五平餅の「喜楽」へ。店は通りに面している焼き場に持ち帰り出来る窓口があるが、店内でもいただくことが出来る。この日は中に入らせてもらった。女性店員が1人。壁に貼られた掲示には創業が昭和18年(1943)と書いてあった。そんなに歴史のある店だとは知らなかったなァ。中にはテーブルが3つでそのひとつに腰掛ける。1本からでも注文出来るようだし、5本入りの定食もあるようだが3本お願いした。注文してから焼き台に五平餅がのせられる。香ばしい匂いが店内にも漂ってくる。

しばらくして皿に盛られた「五平餅」がやってきた。五平餅は小判型、丸型など色々な形があるが、こちらは小振りでやや扁平な丸型のものが3つ串に刺さっている。胡麻と胡桃と落花生の入った甘辛の醤油味のたれにくぐっていて、少し焼き目も付いて見るからに旨そう。熱々を頬張ってみると鼻腔に残る香ばしいたれの香りが何とも言えず旨い。たれは意外と重くなくあっさりといただけた。たれの量がちょうどいい。こちらには焼そばやうどんもあるようなのでまた寄ってみようかな。(勘定は¥390)

 

 


 

↓ 自動車の走る妙見大橋の下に残るのは大正時代に開業し、廃線になって40年以上経つ旧・北恵那鉄道で使われた「第一中津川橋梁」(大正時代建造)。石積みの橋脚と線路があった鉄橋部分が残っている。

 

 


 

喜楽

岐阜県中津川市太田町2-1-16

 

( 中津川 なかつがわ 中津川駅 きらく 喜楽五平餅駅前店 喜楽中津川駅前店 ごへいもち 定食 持ち帰り テイクアウト 近代化遺産 鉄橋 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする