にちょばちょの植物観察日記

個人的な観察記録です。
いろいろ勉強中です。お気づきの点、誤り等ありましたら、
教えていただけると嬉しいです。

季節の草花、キノコなどを紹介

クライマーなので岩場が中心となりますが、たまに出かける高山、低山、里山、公園、道端などで見かけた花やキノコ、山菜等を紹介します。

ニオイスミレ

2014年04月07日 | キク科

ニオイスミレ


Viola odorata
帰化植物。ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアの森林帯に自生する。1-3月のトルコツアーではいろんな春の植物が見られたものの、スミレ類はまったく見つけられず残念だった。

ヨーロッパでは普通のスミレだけど、日本ではそんなに見られないと思って探していたら、実家で発見した。お袋が食卓に飾っていてびっくりした。すごくはっきりと良い香りがした。あわてて写真に収めた。

20140316violaodorata1.jpg[メモ]
良い香りがある。
花弁の色が濃い。中央部の白色が目立たない。
地上茎がある。
托葉は倒卵系で切れ込みはあまりない。
距は紫色で太くてさほど長くない。
唇弁の内側に毛がある。

20140316violaodorata2.jpg

アオイスミレ

2014年04月07日 | スミレ科スミレ属
アオイスミレの仲間はユーラシア大陸に多くが生息する。日本にはアオイスミレとエゾアオイスミレの2種類が自生する。株の根基につく球形の果実、カギ形にまがる花柱の先などが特徴。栽培されるニオイスミレもこの仲間。

20140325violahondensis1.jpg3月25日 牛久自然園にて

[メモ]
・花期はスミレの中でも最も早く咲く
・地上茎がある
・全体に毛深い
・花柱は下向きに折れ曲がる


20140325violahondensis2.jpg3月25日 牛久自然園ではまだタチツボスミレが咲いていなかった。オオイヌノフグリがようやくちらほら咲きだした程度。野原は枯れ草ばかりだった。
カタクリは咲いていたけど、ニリンソウやイチリンソウはまだまだ先のようだ。
小石川植物園が春の花でいっぱいだったのに対して、牛久の春は遅いようだ。
小石川植物園では枯れかけていたマンサクの花が牛久では咲きはじめていた。

20140325violahondensis3.jpg葉っぱの両端が並行に丸まって円筒状になるのも、この仲間の特色。
ニオイスミレとは違い臭いはしなかった。
花期の後に葉は大きくなるようなので、後日見に来ようと思う。

オオバキスミレ

2014年04月07日 | スミレ科スミレ属
オオバキスミレは日本海側に自生する黄色いスミレ。
太平洋側にはキスミレが静岡県以西に自生している。
キスミレはユーラシア大陸に多く分布していて、大陸との変異はあまりないらしい。
いっぽう、オオバキスミレは日本海側に多く分布していて、日本独自の進化をしているらしい。

2014032801oobakisumire.jpg3月28日 神奈川県相模原市にある城山かたくりの里にて

最初、キスミレかもと思った。
だとすると、静岡県から生息域を広げてきたのかも。
温暖化の影響?

しかし、図鑑等をひっくりかえして調べてみると、葉っぱが違う気がしてきた。


2014032802oobakisumire.jpgでは、なぜ、日本海側のスミレが相模原で咲いているのだろう?
日本海側から移植してきたミスミソウなどの土に種がはいっていたのかもしれない。

雪が解けたころ新潟にオオバキスミレを見に行ってみようと思う。