ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

差別が中国の騒乱を生む

2012年09月21日 16時39分06秒 | その他
 「略奪でもしなければ、欲しいものが手に入らない階層」と書きましたが、この国の農民工と言う人達の存在が背景にあることがうかがえます。以下は受け売りなので、間違っているかも知れません。

 中国の戸籍には都市戸籍と農村戸籍の2種類があり、都市で生まれれば都市戸籍、農村で生まれれば農村戸籍のように分かれます。農村戸籍者から都市戸籍者になるのはかなり困難で、大学を出て都会で就職したときに一回だけ転籍のタイミングが有ると聞きますが、要件を満たさない人は永久に浮かばれません。

 農村から都市に出稼ぎに出ること自体は比較的自由で、実際、多くの人が都市に出て働いて居り、これらの人々を農民工と呼びます。出稼ぎを支援する制度がほとんど無いことから、農民工は労働条件や福利厚生等の面で差別的な取扱いを受けています。また、行政のサービスは戸籍の有る所で受けるのが原則で、出稼ぎ先で子女に教育を受けさせることはイレギュラーであるがゆえに付加料金を払わされます。

 こうした差別に加え、出稼ぎに出た農民工の人達は都市戸籍を持つ人々の豊かな暮らしぶりを目の当たりにし、かつ農民工であるがゆえに蔑まれるため、不満が募ります。食料や資源と並んで中国の大きな社会不安の原因と言えます。

 日本ではこのような差別的な戸籍制度は無く、住民票さえ移せば、新たな居住先で行政のサービスを受けることができ、子供が生まれればその地で義務教育を受けることができます。また、労働関連の諸法令の完備により、労働条件や福利厚生の面で多数の人が極端な差別を受けている言う話も聞きません。

 共産主義と聞いて原始共産制のような平等社会を頭に浮かべるおめでたい人は居ないと思いますけれど、資本主義の日本の方が機会均等と言う点ではるかに平等だし、略奪などしなくても暮らして行くことができます。

 農民工が不満を持つのは当然の成り行きでありながら、政府の悪口を言うことがタブーである中国では代わりに日本を叩くしかありません。テロを起こすなら、そそのかされて動く頭の弱いイヌが必要と言うひどい表現を見たことがありますが、まさにそれであり、中国政府に利用されているだけで、実は自分の首を絞めていることに早く気付くことを祈ります。


にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへにほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ フルートへにほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする