株で勝つ!

最高のトレーダーは、安定的に機能する2つか3つの手法に気づき、そして、それを繰り返し使用するミニマリストである。

株式投資の極意

2004年11月30日 | 投資哲学・手法
 今から三百数十年前、中国の明の時代の人が処世訓を表した「菜根譚」という
書物があり、その中に次のような言葉があります。

「歩(ほ)を進むるの処(ところ)に、すなわち歩を退くるを思わば、ほとんど
藩(まがき)に触るるの禍(わざわい)を免れん。手を着くるの時に、先ず手を
放つを図らば、わずかに虎に騎(の)るの危(あやう)きを脱(まぬが)れん。」
 
 これは次のように訳されます。“一歩を進めるところで、そこで一歩を退くこ
とを念頭においておけば、そうすれば向こう見ずに進んだ牡羊が、垣根に角を突
っ込んで進退きわまるような災難からは、大体のがれることができよう。また、
何か事をしようとする時に、あらかじめその事から手を引くことを考えておけば、
それでようやく、虎に騎って途中では、下りられなくなる(下りようとすれば噛
まれる)ような危険な状態から逃れることができる。”と。

 説明の必要はないと思いますが、これは株式投資の極意でもあります。

ハロー!株式 04/11/29 夕刊

銘柄の絞込みと売買値の決め方(銘柄の探し方)

2004年11月27日 | 投資哲学・手法
買ったところが底になるのか、買ったあとも更に下落してしまうのかは非常に大きな問題ですので、買ったあとに下がる確率が少ない銘柄の探し方についてリポートします。

◇買ったあとに下がる確率が少ない銘柄の探し方
<敗者のパターンと対処方法>
1.勘とか安値覚えで押し目買いを入れる投資家
このパターンが敗者には一番多い押し目買いの方法ではないかと思います。この対処方法は、下値抵抗ラインや押し目ライン、移動平均線や一目均衡表などの株式指標を参考にすることで『第一関門』は突破できます。

2.私はそれらの指標を使っているが、それでも買ったあとに下落してしまうという投資家
この場合の対処方法は、一般的に言われている指標の数値で判断するのではなく、自分流の数値を作ることです。たとえば、RSIならば一般的には8日や13日の30%以下で買い、70%以上で売りと言われています。しかし、銘柄によって成長力も人気度も違いますので、これら一般的な数字ではなく、銘柄ごとに最適化した数値を使えば『第二関門』を突破できます。

3.自分は最適化した数値を使っているが、それでも買ったあとに株価が下落してしまうという投資家
ケン・ミレニアムの投資ソフトを使っている方でも『買ったあとに下落してしまった』方もいれば、選んだ6銘柄のうち5銘柄で成功した方もいらっしゃいます。
なぜ、片方は成功し、片方は失敗してしまうのかと言いますと、それは、第一に経験の差であり、第二に使う時間や調べる方法の差にあります。

ケン・ミレニアムの投資ソフトは『割安株を抽出』するソフトですから、まず高値買いという一番してはいけない投資手法を避けられるメリットがあります。しかし、これだけでは『下がり続ける銘柄も買ってしまう』危険性がありますので、この危険を避ける方法を知らなければなりません。

◇買ったあとに株価が更に下がるリスクを避ける方法
株式投資は将来予測ですから100%はありません。株式投資では勝つ確率を限りなく100%に近付けることが目的ですので、下がる確率を低くする方法を知らなければ、買ったあとに上昇するか、下落するかは神のみぞ知るという危ないことになります。

<何をすれば良いのか>
1.ターゲットの選び方
一番大切なことは『ターゲットの選び方』です。言い換えますと、どのような業種、どのようなテーマの銘柄を投資対象にするかです。成長している業種、注目されているテーマを選べば、調整が終われば再び上昇すると多くの投資家が思っていますので『早めに買い』が入りますし、下値抵抗力も強くなります。

逆に成長が鈍化したり悪化している業種は、投資家はそのような銘柄は買いたくないと思っていますので『なかなか買いが入りません』し、あきらめて持っている投資家が売ってきますので、下落し続ける可能性が高くなります。

ケン・ミレニアムでは相場の転換点が近いと思ったら『株式市場が上昇すれば必ず上昇する業種の証券と損保』は候補に入れるべきと言っていますが、このように決まった銘柄以外でも投資家が注目している銘柄を投資対象にすれば『抵抗ラインで買ったあとに下落する確率』は低くなります。

2.投資家が注目しているテーマや業種の見つけ方
この方法は2つあります。
1つは、「直近の上昇相場で上昇率が高かった業種を探す方法」、もう1つは、「直近の上昇相場で上昇率が高かった銘柄をピックアップし、そのピックアップした銘柄のなかに『共通の業種やテーマがないかどうかをチェックする』方法」です。

ケン・ミレニアムでも、この考え方に基づいて、事業品目やテーマによって銘柄を一つのグループにし(インデックス化し)、そのインデックスの動きをチャートにしています。さらに、上昇率が高い順番に並び替えて、直近の相場で最も買われた人気のある事業やテーマを探すソフト『ハイパー・インデックス』があります。
また、一定期間のなかで上昇率が高い順番に銘柄を一覧表示し、その表示した銘柄の業種をチェックすることで、投資家が今一番注目している業種を探すソフト『上昇率ランキング銘柄探し』を作りました。

このように、投資家に人気のある業種やテーマ、成長力の高い(上昇率が高い)事業品目やテーマを探し、そのグループの中から投資する銘柄を探せば、買ったあとに株価が下落する危険性は非常に少なくなります。

ケン・ミレニアム株式会社 森田謙一 (11/16)

銘柄の絞込み方法と売買値の決め方

2004年11月27日 | 投資哲学・手法
株式投資では、『勝つ確率の高い銘柄を探す』ことと、これに加えて『これ以上は下がらない価格で買う』こと、そして最後に『これ以上は上がらない価格で売るのではなく、確実に売れる価格で売る』ことの3つができれば勝ち続けることができます。
この3つを『感覚的』に行ってしまいますと、投資レベルがあまり高くない投資家は勝ち続けることが難しいと言えますし、投資レベルの高い投資家でも調子の良い時と悪い時では差が出てしまうことになります。

株式投資を財産構築の手段と位置付ける投資家であれば『勝つ確率を高くする』ためにも『銘柄の絞り込み方』『買い値の決め方』『売り値の決め方』の3つの要素について『一定の法則』を持った方が良いと思います。

◇3つの要素の一定の法則の作り方
何かを解決するための方法には『演繹法』と『帰納法』の2つの方法があります。そして、多くの日本人は帰納法が良いと分かっていても演繹法を使ってしまっています。
演繹法とは『積み上げ方式』であり、目の前に見えることを順番にこなして終わらせる方法です。

この方法の欠点は『目の前に見えること』が自分の進みたい方向の要素であれば問題はないのですが、少し方向が違っても『目の前のことを処理』してしまいますので、気が付いた時には全く別の道を進んでしまっていた場合に、改めてやり直さなければならなくなってしまうことです。

これに対して帰納法では『自分がしたいこと』が第一にあり『そのためにはどうすれば良いのか』を考えて進む方法です。したがって、ゴールを常に意識しながら処理しますので『気が付いて見たら方向が違っていた』ことにはなりませんし、ゴールを見ながら処理しますので『最短距離』を進むこともできます。ここから、昔から帰納法を採るべきだと言われています。
それでも帰納法が採れない理由は、『帰納法は自分を、そして対象を客観的に見直さなければなりませんので、面倒臭く、とっかかりが難しい』からだと思います。

株式投資でも『帰納法』を採れば色々なことが自然に見えてきます。

例えば、今が買い時か休む時期か、ここで買っても良いのか、もう少し待つべきなのか、この銘柄で良いのか、それとも別のテーマの銘柄に変えた方が良いのか、投資資金を全部投入すべきなのか、一部にすべきなのかなど、株式投資にかかわるほぼ全ての項目に対して帰納法を採用すれば『良く見えてくる』と思います。つまり、この帰納法を使って、銘柄の探し方、買い値の決め方、売り値の決め方について、一定の法則を作れば良いことになります。

◇第一の法則<銘柄の絞り込み方>
銘柄の決め方を帰納法で行うとどうなるのでしょうか。

第一に考えることは、『株価は上がれば下がり、下がれば上がる』ため、上がった銘柄を買うと『買った瞬間に下落する』リスクがありますから『下がった銘柄』だけを投資対象銘柄とすることです。つまり、最初に投資対象候補とする銘柄は『下がった銘柄』となります。

次に考えなければならないことは、『下がった銘柄』には業績が悪いなどの理由で下がった銘柄と、上昇したあとの利益確定売りで下落していて、調整が終われば再び上昇する銘柄(ケン・ミレニアムの言う割安株)に分かれますので、下がった銘柄の中から『割安株以外の銘柄を除外する』ことです。

除外した後で残った銘柄が割安株となりますが、割安株であればなんでも良いのではありません。『買ったあとにできるだけ早く上昇する株』『上昇したあとの上昇率が高く、一回の投資で大きく儲けられる株』の方が良いので、この割安株のなかから『投資対象株』を絞り込むことになります。

この一連の作業を、一定の法則に基づいて行えれば『非常に効率的』に買いたい銘柄を探すことができると思います。では、その一定の法則とは何を元に決める法則かと言いますと、それは、
1.その銘柄が過去1回の相場で何%くらい上昇していたか=平均上昇率
2.その銘柄が過去の一定期間で何回くらい上昇下降をしていたか=売買回数(多くなれば投資チャンスが広がります)
3.その銘柄の下落が止まる価格を探す「ケンミレ抵抗ライン」や「MYチャート」、そして「押し目ライン」、「価格帯別出来高分布」などのソフト
4.業績などの企業独自のニュース
5.自分が得意なやり方をパターン化するための武器=ケン・ミレニアムでは「売買ノート」ソフトや「銘柄メモ」ソフト
などです。これらを『どう使えば良いのかが分かり、簡単に使いこなせるまで練習して、自分なりの法則を作れば良い』ということになります。

もちろん、弊社が独自の方法である「ケンミレ流」を作りましたように、ご自分で『自分流』を作って完成できれば『それがベスト』となります。

ケン・ミレニアム株式会社 森田謙一 (11/15)

初心者が株式投資をする時の基本は

2004年11月27日 | 株式入門
株式投資をするときに常に考えておいた方が良いことが幾つかあります。そこで、今日は投資の初心者が『常に考えておいた方が良いこと』について説明します。

まず投資の初心者が直面するのは『良く分からない』ということです。初心者が直面するこの気持ちは、ほとんど全ての個人投資家にあたることと考えて下さい。
そして、これに直面した時に、どのような選択をするかで、勝つ投資家になれるのか、負けて株式市場から去っていく投資家になるのかが決まります。

最初に言えることは、『良く分からない』という思いには、初心者は誰でも最初にぶつかりますから、『良く分からなくて当然』と思って下さい。短気な性格の人は『その段階で嫌になったり』『適当に買って儲かればラッキー、損すれば株式投資は儲からない』と思ったり、『どこかに良い話はないかな、誰か当たる銘柄を教えてくれないかな』と思ってしまいます。そして、このような考え方をする投資家が個人投資家全体の90%以上なのではないかと思います。

仕事でもスポーツでも最初からできる人はいません。そして、時間が経つにつれて、できる人とできない人が明確に分かれてきます。この時、自分ができる人の側に入るのか、できない人の側に入るのかで、その後の人生は正反対になります。
では、できる人はどうしてできる人になれるのでしょうか。それは『できるようになるまで努力している』だけです。言い換えますと、株式投資でも色々なことを覚える努力をしないで勝つことは、99.99%有り得ません。

問題は良く分からないときの対処です。大切な資金を減らしたくないのであれば『分かる=勝てる』と思えるまで、実際の投資はしないで『シミュレーション』で経験を積んだ方が良いと思います。
株式市場がなくなるときには日本が消える時であり、当面日本は消えないと思いますので、慌てずにマスターしてから投資を始めても遅くはありません。

では、何を勉強すれば良いのかと言いますと、それは『投資の心構え』『勝つ確率を高めるための投資理論』『勝つ確率を高めるための投資技術』の3つです。

ケン・ミレニアムのスタッフで証券会社出身のスタッフは2名しかおりません。つまり、ほとんどのスタッフは証券とは関係ない仕事をしていたスタッフです。
もちろん、以前には証券会社出身のスタッフもいましたが、結果的に『残っていない』ということです。なぜ、証券出身のスタッフがいないのかと言いますと、ケン・ミレニアムの投資理論も投資技術も『現在一般的に言われているもの』とは対極にあるものだからです。言い換えますと、証券出身の人はほとんど全てを否定されますので『パニック』になってしまうのです。

独自に勝つ確率をアップする心構えや理論、技術を確立している人はいると思いますが、ケン・ミレニアムと出会ったことで、ケン・ミレニアム式の投資について一度勉強してるのも良いと思います。

ここで問題は投資の心構えや理論や技術は『投資目的』によって違ってくることです。ケン・ミレニアムの場合には博打性をできるだけ排除して、株式投資を財産構築のための最良の武器にする目的で技術や理論や心構えを作ってきました。

私自身も実際に株式投資を行うまでに2年間は勉強だけをしていました。負けるのが嫌いという一点での決断だったのですが、お陰で株式投資ではその後の2年間の投資で毎年77%の利益率を獲得しました。

ここで大切なことは『77%の利益』を獲得したことではありません。博打的な投資をして当たればもっと大きな利益を獲得できます。問題は『リスクをできるだけ減らして大きな利益を得る』ことです。リスクを減らせば利益率も小さくなり、リスクを取れば勝ったときには利益率も大きくなるのが常識ですが、この常識を破ってリスクを小さくしてリターンを大きくするにはどうすれば良いのかという観点から作ったのがケン・ミレニアム式投資です。

このように言いますと『凄いものを発明したのではないか』と思われる方もいらっしゃると思いますが、実態は凄いものではありません。誰でも知っている当たり前のことを当たり前に行うだけでのことです。
当たり前のこととは何かと言いますと、株価の習性を知ることです。

◇株価の習性とは何か
(1)株価は上昇・下落を繰り返す。
このため、株価が上昇すれば必ず下落します。ここから、買うときに注意することは、『上昇した後は、いつ下落するか分からないので買わない』、『下落すれば上昇するので、下落した後だけに買う』ことが重要なのは、誰でも最初に分かります。

(2)投資した方が良い銘柄と投資してはいけない銘柄がある。
このため、投資しても良い銘柄と投資しては行けない銘柄の区分を法則にする。

(3)株価はいつかは上昇に転じる(下落に転じる)。
このため、株価が下落から上昇に転じる時、株価が上昇から下落に転じる時を法則する。

(4)人間には『欲』があり、欲が冷静な判断を狂わせる。
欲をなくすことはできませんので、欲が出るときに判断するのではなく、欲がない時に判断する法則を作る。

(5)株価にも人間にも習性がある。
動きには全て習性・クセがあります。その習性が、勝つために正しければ株式投資で勝てますが、勝てない習性であれば『勝てない習性をきちんと認識し、勝てる習性に変更する必要』があるので、この変更できる法則を作る。

(6)株価は記憶のゲーム、記憶で他人に勝つ
株価の未来は誰にも分かりませんので、投資家は過去の経験則から将来を予測します。ということは、できるだけ多くの過去の経験則を持っていた方が株式投資で勝つ確率は高くなります。そこで『過去の勝った時の記憶』『株価が上昇したときの要因の記憶』などを別に記録し、次に投資をする時に『その銘柄について、過去はどうだったのか』をチェックできるシステムを作れば、株式投資で勝つ確率をアップできます。

これ以外にもまだまだ色々なことがあり、私自身は一生かかっても『株式投資で勝つ方法を網羅したソフト』を作ることはできないと思っております。しかし、少なくとも『その内のどれだけを知っているか』で、株式投資の成果は変わってきます。ですから、株式投資の初心者は、できるだけ多くの『勝つ法則』を知ることを第一の目的にすれば良いと思います。

ケン・ミレニアム株式会社 森田謙一 (11/12)

負けじと打つべし!

2004年11月27日 | 投資哲学・手法
儲けるために株を買います。当然です。しかし、この意識が強すぎると、欲が膨らみます。
買ったらすぐ上がる株。あした、ストップ高をする株。ドンドンエスカレートします。
そんな株を、次々見つけるのは神様でもなければ不可能です。

それよりも、損しない株、しても額が少ないような株。
よく動きがわかっている株を自分で探して、よく観察して、待ち受けて買う。
株の利益は、待ったものに与えられる我慢料のような気がします。
将棋の上手い人は、「負けないように、負けないように打つ」、といわれます。
株でも同じです。

株高倶楽部 北浜 / イチロー2004 2004/11/26

尊敬される世界の財界人でサムスン会長21位

2004年11月20日 | 韓国経済

▲李健熙会長

 李健熙(イ・ゴンヒ)サムスングループ会長が、英国の経済日刊紙ファイナンシャル・タイムズ(FT)の選定する「尊敬される世界の財界リーダー」に韓国人として唯一(21位)選ばれたとサムスングループが19日、明らかにした。

 サムスン電子も、FTが選定した「尊敬する世界企業」に国内企業としては唯一ランク(32位)された。

 今年で7回目を迎えるFTの調査は、全世界25か国1000人以上の企業家、ファンドマネジャー、非政府組織(NGO)関係者、言論人などを対象に行われ、尊敬される財界リーダー45人と尊敬される企業45社を選定している。

 李会長は2002年に初めて32位にランクされた後、2年で11もランクを上げ、シーメンスのハインリッヒ・フォン・ピーラー社長(27位)、ディズニーのマイケルアイズナー会長(29位)、インテルのアンディー・グローブ会長(34位)ら海外の有名な企業家を抜いたとサムスン側は発表した。

 マイクロソフトのビル・ゲイツ会長は昨年に続き1位を守り、ゼネラル・エレクトリック(GE)のジャック・ウェルチ元会長、日産のカルロス・ゴーン会長らが後に続いた。

崔弘渉(チェ・ホンソプ)記者 hschoi@chosun.com   2004/11/19


古人が伝えたこと

2004年11月18日 | 相場格言・教訓
 「目に強変を見て、心に強変の淵に沈むことなかれ。只心に売りを含むべし。
耳に弱変を聞いて、心に弱変の淵に沈むことなかれ、只心に買いを含むべし。強
弱変を見聞とも、人に語ることなかれ。言えば人の心を迷わす。是三猿(さんえ
ん)の秘密なり。金泉録とは、此の書の號(な)なり。」

 これは本間宗久と同時期の伊勢の人、慈雲斉牛田権三朗が記した「相場の聖典
」とも呼ばれる「三猿金泉秘録」について、自身がその名の由来を記した部分で
あります。

 「目に強変を・・」の部分は見猿(みざる)であり、相場が天井を形成する直
前は誰もが強気の時で、相場はどこまでも上がって行くような錯覚に陥ってしま
うものです。こういった時は買い気を起こさせる相場を見ずに売りの時期を考え
るべき時としています。

 「耳に弱変を・・」とは聞猿(きかざる)です。下落傾向が続けば、投売りや
叩き売りでどこまでも下がるような恐怖に襲われ、信念さえもぐらついてしまう
ものです。このように弱気が極まった時は、相場の言うことを聞かずに買いの時
期を考えるべきとしています。

 そして「強弱変を・・」は言猿(いわざる)です。人の意見に左右され、また
は影響を及ぼすという人の弱さを語ったものです。

 「三猿金泉秘録」が現在に残した言葉は、「野も山も、皆いちめんに弱気なら、
あほうになって買うべし」「万人が万人ながら弱きなら、のぼるべき理を含む相
場なり」「売買を、せけばせくほど損をする。とんと休んで、手を変えてみよ」
などなど。当時の米相場を踏まえて語られた言葉ではありますが、現在の投資家
にも数多くの教訓を残しています。


ハロー!株式 04/11/16 夕刊

「戦うには武器がいる」

2004年11月17日 | 投資哲学・手法
~時代とともに変化する投資で成功するための武器を見つけよう~

 何も戦争の話をしようというのではない。株式投資という戦いでの心構えを
今回はお話しようというのだ。
 株式投資は実際の戦争のように決して怖いものではない。何も命より大事な
お金を投じたとしても命までは失う必要はない世界だからだ。
 そうは言っても分不相応な投資をしたら、命まで落としかねないので注意し
ておかないとならないが、一般市民レベルでそこまでの取り組みはしないだろ
うから、それほど神経質になる必要はない。
 それでも株式投資を戦争と同じ感覚で捉えるのなら、株式投資は一種の見え
ない敵との知的な戦いと言うことができる。戦いである以上は戦うための武器
が必要であるし、あなたはその武器を使って敵をやっつけて勝利者となる必要
がある。

私の武器はこの世界で培ってきた長い間の経験と一寸した勘に過ぎないと思
っている。また、今回の敵はバトルに集まった多くの武将と一定期間内で成果
を競い合うことだったが、本当は相場環境をどう見るかが大事であったような
気がする。つまり敵は相場そのものにあったのだ。

 多くの億の近道に集う皆さんは、命の次に大切なお金を市場につぎ込むこと
になるのだが、見えない敵と戦っていることに気がつくと案外成果が得やすい
のではないだろうか。

 武器には様々なものが考えられる。経験や勘などは時間とともに蓄積されて
いくが、能力は個々人で異なってくる。時には株式相場で勝利するための理論
武装が必要になってくる。なぜ、この株価が形成されているのか、どこまで収
益を織り込んでいるのか、リスク要因は?投資価値は?などなど。じっくり企
業を分析しながら答えを求めていく作業が必要になってくるのだ。
 そのためにはその企業が発行している決算短信や有価証券報告書などから、
該当する情報をピックアップして各自で分析する必要がある。そうした活動を
しているのが証券アナリストと称される専門家たちなのだ。そんなことは知っ
ている・・・。でもそんな難しそうなことできないよ・・・などとあきらめる
ことなく億の近道に集う皆さんは自らの資産を形成するために大いに研鑽を積
んで頂きたい。

 こうした武器はファンダメンタルズと呼ばれており、専門家である証券アナ
リストが書いたレポートなどが取引されています証券会社を通じて時に皆様の
お手元に届くような仕組みとなっている。もちろん上場企業の内容をすべて網
羅されているような会社情報や四季報などもあるし、日経新聞などの新聞や最
近では日経CNTVなどの有料番組でもアナリストからの報告が行われている。

 ファンダメンタルズとは別に重宝がられているのがテクニカル分析。
 これも長年の経験を踏まえて多くの理論を背景にツールが開発され、プロの
投資家たちを中心に活用されている。私の知人のところでも新たなテクニカル
ツールを開発しており、一部の方々に実験的に使ってもらうらしい。これは結
構優れものとの話ですから、いずれは多くの皆さんにご活用頂くことになるで
しょう。
 この分野で豊富な経験を持つ高度な専門家が開発したITを駆使したツール
も大いに役立つものと思うが、最後は結局ご自身の才覚に委ねられる部分が大
きいと思われる。自分の中に潜む欲望との戦いも大事な要素なのだ。

 また、投資の世界で勝利者となるにはどこをもってゴールとするかを予め決
めておくことも重要。私は億の近道に集う皆さんに遅かれ早かれ億の資産を形
成頂きたいと願っている。この億の近道が創刊5年とするなら、100万円で
毎年2倍となる目標を持ち実践されてこられた方の中にはもしかして3000
万円以上に資産が膨らんだ方もお見えになるかも知れませんが、そうした夢の
実現に向け、これからも邁進したいものです。

 NHKで放送された「新撰組」では、その当時の新たな武器である鉄砲を武
器にした薩長軍に翻弄される旧来の武器である刀を手にした新撰組が見事に映
し出されていたが、時代とともに戦いの武器は変わっていく。今はすべてにお
いてITが武器であることは昨今のIT系企業の勃興においてもうなずける事
実なのだ。
 投資の世界においてもITを駆使したオプションや先物などが当たり前のよ
うに登場しプロの世界を中心に活用されているほか、チッカーと呼ばれる値段
の推移を基にしたヘッジファンドが登場するなどIT技術を駆使した投資手法
が様々に巻き起こっている。
 そうしたITはもう皆さんの身近なものとなっている。オンライン証券での
取引が一般化されて取引コストが低減され、投資手法が極めて多様化している
ことも事実だし、投資そのものを他の武将(投資の専門家)に任せてその果実
をもらう投資信託制度も充実。ただ、小額資金で効率よく増やそうという方に
とっては、運用会社を太らせるばかりの投資信託では余り面白みがない。
 億の近道がどのような格好で実現されるにせよ、一人一人が投資の世界で戦
い抜き勝利者となるために、こうした武器や参謀役を携えながら前進されるこ
とが必要だろう。

「億の近道」 2004/11/15

「大回り三年、小回り三ヶ月」

2004年11月11日 | 相場格言・教訓
 米相場からきた言葉にも「三日天井」というのがありますが、三年、三ヶ月な
ども株価サイクルとして利用されています。目先のことは三ヶ月、大きい出来事
でも三年も経つと忘れて(冷めて)、新たな動きに出ることが多いことからきた
日柄サイクルです。

 ちなみに現在の相場においても、昨年11月19日、今年2月10日、5月1
7日、8月16日に安値となりターニング・ポントを向かえていることから3ヶ
月周期について言われています。また、相場のトレンドを見る際に使われる移動
平均線の中で、3ヶ月移動平均線と言いましてもピンときませんが、1年(52
週)の半分は26週、そのまた半分は13週、つまり皆様よくご存知の13週移
動平均線は3ヶ月移動平均線と言い換えることができます。

 尚、上記の格言は山種証券の創始者である山崎種二氏が作ったものと言われて
います。また、山種の二代目山崎富治氏は「ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相
談)」の発案者としても有名です。


ハロー!株式 04/11/11 夕刊

株式投資に勝つための脳の作り方

2004年11月10日 | 投資哲学・手法
株式投資に勝つための脳の作り方と言いますと、非常に大変なことのように思われる方もいらっしゃると思いますが、株式投資に限らず事業でもスポーツでも日本や世界のトップになることは難しいとしても、合格点を取ることはそれ程難しいことではありません。

なぜならば、株式投資も事業もスポーツの勉強も『一定の法則』がありまして、その法則をマスターするだけで『何も深く考えていない人』に勝つことができるからです。しかし、どの分野でも考えている、努力をしている人はたくさんおりますので、一定の法則を考えずに『漠然と努力』していては『勝ち組に入る』ことはできないと言えます。

つまり、努力の仕方、時間の使い方で結果は大きく違ってきます。私が40代後半でゴルフを始めた時には『2年間で80台前半』まで行きましたが、その時点で『かみ締め過ぎて歯茎がだめになってリタイア』しました。この時に『キチンと一定の法則にしたがってゴルフをしていたら、歯茎も痛めずにシングルプレイヤーになれた』と思っています。

その後に始めた富士スピードウェイでの車のレースでは2年半でコースレコードにあと0.5秒のところまで行きましたが、これは一定の法則にしたがったからだと思います。その後に現在も行っているダートトライアルというレースでは初年度にビギナーでシリーズ2位、1年休んで今年は7戦で5戦参加してシリーズ5位になれました。そして、来年は県大会クラスとジュニア地区戦でチャンピオンを取るためのレベルアップした一定の法則にチャレンジ中です。

では、一定の法則とは何かと言いますと、それは『その分野のトップクラスの人が会得した理論と技術を教わる』ことでした。富士スピードウェイのレースでは自分が参加したクラスの前々年と前年のチャンピオンや少し昔のチャンピオン5人に各コーナーで運転を見てもらい、10周走ったあとに彼らがオートバイでピットに戻って、チャンピオン達に嵐のようなアドバイスをもらって再び練習をすることを繰り返しましたし、ダートラの場合も最初は練習会に来ている上手い人に『しつこく聞き回り、直近ではチャンピオン二人に直接教わる』方法を採っています。
なぜ、最初の上手い人で直近はチャンピオンに教わっているのかと言いますと、自分のレベルがチャンピオンに教わり始めてもよいレベルだと自分で判断したからです。

つまり、株式投資で勝つための脳の鍛え方とは『株式投資で勝っている人に、勝つ秘訣やコツや武器』を聞いて、勝ち組の法則を自分のものにすることです。
ダートラでも昔教わっていた人に勝つ様になりましたが、それはその人の技術を教わって、更に別の人の技術も教わって、色々な人のよいところを組み合わせて練習したからでした。株式投資も全く同じで『自分がよい』と思った理論や技術を自分のものにすることができれば、株式投資で勝つ確率は非常に高くなりますし、年間で投資結果を見れば99%勝っているという結果も得ることができると思います。

◇脳の鍛え方=勝つための投資方法のマスターの仕方
株式投資で勝つためにマスターしなければならないことはたくさんあります。そして、マスターしたことが多い投資家ほど大きく儲けることができます。

マスターする項目
1.常に心理状態を冷静に保つための方法
2.株式市場に起こる現象について、どうして起こるかを知ること
3.現象の起こる要因を知ることで対処方法を知ること
4.株式市場にある商品の性質と株式市場に与える影響を知ること
5.株式市場以外の要因の意味と株式市場に与える影響を知ること
6.株式投資をする時に必要な技術を知ること

この六項目について、体系的に知ることができれば『株式投資に関する全体が見える』ようになります。そして全体が見えるようになりますと『次のような能力』が身に付きます。
それは『何かが起こったときに、その現象が影響を与える要因の項目』がすぐに分かる様になり、その項目を調べることで、『分からないけど怖い』というレベルからこの現象が株式市場に与える要因は『何か』を項目でチェックして『次に何をすべきか』が分かるレベルに達することです。

ケン・ミレニアムのレポートの特徴は『ほとんどの投資家が株式市場の動きを見るのも嫌になっている』ときに、文字数が急増して、レポートの中身も熱くなる傾向がありますが、それは『現在の現象から今後の可能性を推測する』考え方が、以前から脳を鍛えたことで『条件反射』にまで到達したからだと思います。

◇脳の条件反射化
スポーツでは条件反射で体が動くまで練習しますが、この条件反射は体の筋肉に限った問題ではありません、頭の動き(私は筋肉という言葉で象徴しています)も条件反射のレベルまで鍛えれば『何かが起こった→何をすればよい』と瞬時に分かるようになります。

スタッフと一緒にチャートを見た時に『スタッフに見えないことが、私には瞬時に見えます』が、これは、私がチャートに関する脳の筋肉を鍛えるために、以前『毎週日曜日に新しいチャートの本が出た時、5時間かけてチャートブックを、幾つかのテーマを設けて何度も見る』ことを3年程度毎週行ったから、チャートの形に関して『条件反射のレベルまで脳を鍛える』ことができたからだと思います。


ケン・ミレニアム株式会社 森田謙一 (11/10)

インターネット経由の株式取引

2004年11月10日 | 株一般
 日本証券業協会は先週5日、インターネット経由の株式取引について9月末時
点の状況をまとめ発表しています。

 それによりますとインターネット取引の口座数は約581万口座で、前回3月
調査時よりも約86万口座プラスの大幅増となっています。また、4月から9月
までの6ヶ月間のインターネット経由での株式売買代金は約65兆6880億円
(前回調査比31%増)で、同期間の取引全体(約259兆円)の約25%、個
うち個人取引全体(約76兆円)に占める割合は8割を超えています。また、イ
ンターネット経由の信用取引が大幅に増加しています。インターネット経由の株
式取引全体からみた割合では現金取引の額を上回る33兆6204億円、すでに
個人の信用取引のほとんどがインターネット経由に切り替わったと見られます。


 また、アイブリッジが、同社のサービスを利用する顧客300人にインターネ
ット上で行った調査によりますと、約76%がネット・バンキングを利用してお
り、「今後利用したい」も含めますと9割を超えるという結果になっています。
1年前の同様の調査では約7割が「利用していない」という結果だったことを踏
まえますと大きな変化といえます。

 ちなみに利用している銀行は、約4割がイーバンク銀行、次いで約19%がジ
ャパンネット銀行となっており、インターネット専業以外の銀行では三井住友銀
行の利用比率が全体の9%、次いで新生銀行、みずほ銀行の順となっています。


ハロー!株式 04/11/09 夕刊

ほどほど儲けて生き残る

2004年11月08日 | 低位株投資
投資手法は人様々。私は教室やその他で色々な投資家に出会い、
投資法などを見て来ましたが、感心するのは無理のないやり方で生き残っている人たちです。

仕事を持ちながらの投資では、デイトレなどは出来ないわけですから時間を味方にする手法が有効です。
といっても長期投資ということではありません。
勝ち残っている人に特徴的なのは低位株狙いであること、数週間~数カ月は持続し、ほどほどのところで売ってまたその株が下げたところで買い直していることです。
結果的にはほどほどに儲け、それを積み重ねる。
これが仕事を持ちながらの投資で生き残り、資金を増やす方法として有効です。

ほどほどっていくらだ?
自分が、これでいいって満足出来る金額です。


北浜流一郎の「得意株で1億円。株が一番」2004年11月07日

価格の分散、時間の分散、業種の分散...

2004年11月07日 | 投資哲学・手法
自分なりの投資方法を考え出すことが勝利の秘訣ですね。
私は常に、3000株、300株、3株を一つの単元として考えて投資をします。

古河電工を450円で買ったとすれば、10%下の405円でナンピン、更に10%下の365円でナンピンを覚悟した上で買います。
しかし、20%下まで買いに行かなければならないケースはほとんどありません。
狙った銘柄の上昇幅の半値押しから、3分の2押しの中間をターゲットで買いに入ることから大きくマイナスになることが少ないのだ思います。

価格の分散、時間の分散、業種の分散等々の方法がありますが、自分の資産に応じて、この方法を
使い分けると効果的だと考えます。

インサイダーなし、10%のロスカットもなし、証券マンとのコンタクトもゼロ(情報分析の提供はしても)、それでも十分勝てる銘柄はあります。

北浜先生の本にあるように、自分の得意株を持つと、勝率が高くなること間違いなしです。
誰でも知っている武田薬品を今年は4度売買し、8~10%を4回をGET。これだけでも40%
近くのリターンになります。
トヨタは、まだ3回。住友信託も、まだ3回。

バントヒットも、ヒットのうち。
元証券マンとしては、手堅すぎると言われていますが??


株高倶楽部 北浜 2004/11/07 ダークホース 

相場解説における独特な言い回し

2004年11月06日 | 株式入門
 株式相場の状態を表す表現には独特なものが少なくありません。その中からい
くつかをご説明したいと思います。

<上げ局面>
 地合いが良い:相場全般に買い気が強く、買い優勢の状態。
 堅調:下げることなくプラス圏で推移すること。
 反発:下げた相場が上昇に転じること。
 一段高:上昇傾向にある相場が、さらに高くなること。
 動意づく:小幅な値動きにとどまっていた相場が、上を目指しはっきりと動き
      始めること。
 強含み:相場が前日の終値と比較して若干高めに推移すること。
 戻り歩調:下落傾向が続いた後、反転して元の水準を目指して高くなる状態。
 ジリ高:徐々に高くなること。
 あや戻し:下落傾向にある相場が、明確な理由なしに一時的に上がること。
 締る:小安く推移した相場が引けにかけて戻ること。
 調整:主に、上昇してきた相場が短期的に下落すること。または、上がりにく
    い状態。
 伸び悩み:相場上昇の勢いが弱まること。
 買い一巡:目先的に買いたい向きがひとまず買い切った状態。
 独歩高:相場全体は低迷しているものの、ある銘柄だけが高いこと。

<横ばい・手控え>
 手掛り難:相場が動くきっかけがないこと
 様子見:先行きの判断がつかず積極的な売買を見送ること。
 手控え:様子見。
 模様眺め:様子見。
 気迷い:先行きの予想がつかず売り買いの決め手に欠ける状態。
 もみあい:売り買いが交錯し一定の値幅で推移、上にも下にもなかなか抜けら
      れない状態。

<下げ局面>
 地合いが悪い:相場全般に買い気に乏しく、相対的に売り優勢の状態。
 軟調:マイナス圏で推移すること。
 反落:上げた相場が下落に転じること。
 一段安:下落傾向にある相場が、さらに安くなること。
 弱含み:相場に力強さがなく若干安めに推移すること。
 ジリ安:徐々に安くなること。
 下げ渋り:一旦下落していた相場が下げの勢いを失った状態。
 押し目:上昇傾向にある相場が一時的に下がること。
 売り一巡:目先的に売りたい向きがひとまず売り切った状態。
 甘い:相場が小幅安で推移している状態。
 だれる:それまで堅調に推移した相場が活気を失い、下落に転じること。
 軟化:株価が安くること。

<その他>
 上値が重い:それ以上の水準へ上がりにくい状態。
 底堅い:下がりそうで下がらない状態。
 小動き:変動の幅が小さいこと。
 材料含み:株価に変動を及ぼす材料を抱えていること。
 低位株:株価水準が低い株。
 先駆:上昇相場のなかで、他をリードすること。
 嫌気:相場の先行きに悲観的になること。材料を嫌うこと。
 ショート(ポジション):カラ売りしている状態
 ロング(ポジション):買い持ちの状態
 目先筋:短期売買で利益を上げようとする投資家
 喰う:場にさらしてある売り(買い)注文を、買い(売り)注文で消すこと。

 例えば「上値が重い」という状態は、概ね戻り待ちの売りが上値に控えている
状態の時であり、裏を返せば、戻り売りを喰いながらさらなる上値を買い付ける
(上値を追う)根拠に乏しいような状態の時でもあります。こういった独特な表
現は、実際の相場の状態や文脈からもある程度解することができます。


ハロー!株式 04/11/05 夕刊

銘柄を探す具体的なやり方

2004年11月02日 | 投資哲学・手法
◇上昇率が高い銘柄の中から買いたい銘柄を探す
投資をする時にもっとも良い銘柄とは『上昇率が高い銘柄』です。上昇率が高い銘柄が良い理由は、第一に1回の投資の利益が大きくなることです。利益を得ることが目的の株式投資では最大の要因となります。

第二の理由は『上昇率が高い銘柄』は人気があるので、売る時に売りやすく、換金性が高いことです。あまり知られていない銘柄で、出来高が少ない銘柄を買った時には、いざ売ろうとしても買い物がなくて売れないリスクがありますが、上昇率が高い銘柄は人気がありますので、常にある程度の売買が出来ていますから、売ろうと思った時に簡単に売れる銘柄が多いと言えます。

第三の理由は、上昇率が高いと、一回の上昇期間も長くなることです。上昇率の低い銘柄だと3~5日程度で上昇が終わってしまって、忙しくてちょっと見ない間に上昇して、その後下落してしまうリスクがあります。しかし、上昇率が高い銘柄の場合にはある程度の期間は上昇しますので『上昇率の低い銘柄に比べて売る日数が長く、売りやすい銘柄』となります。

最後の理由は、慌てて高値を買ってしまった時でも、上昇率が高い銘柄は調整が終われば再度上昇しますので、塩漬け銘柄になるリスクが低くなることです。

以上のように、上昇率が高い銘柄は投資家にとって非常に魅力的な銘柄と言えます。
株式投資で確実に利益を得たいと思うならば、上昇率の高い銘柄以外は投資しないという確固たる信念を持つべきではないかと思います。
「つい、買ってしまった」ような投資は、遊びです。株式投資の世界では大金が簡単になくなってしまいますので、遊びは競馬やパチンコで行い、株式投資は財産を増やすとことを目的にした方が良いと思います。

◇上昇率の高い銘柄の見つけ方
一番分かりやすい見つけ方は、『チャートを1銘柄ずつ見て、上昇率が高い銘柄が見つける。そして、その上昇率を1つ1つ計算し、自分が納得できる上昇率の銘柄を見つけたら別にメモしておいて、最後までチェックし、上昇率が高い銘柄の一覧を作る。この銘柄群のなかから色々なチェックで買いたい銘柄を絞り込む。』このような方法です。

昔、私が投資をしていた時は『毎週日曜日は5時間程度かけてチャートブックを全てチェックし、次に一覧になった銘柄に対して再度別の方法でチェックして絞込み、更に別の方法で絞り込んで』いました。時間がある人はこの方法が良いと思います。

私は3年間程度、毎週日曜日を100%この作業に充てましたので、チャートについては非常によく分かるようになりましたが、途中から『日曜日が来ないで欲しい』とも思う様になりました。面白かったのですが辛かった作業でした。この作業の辛さと、これが有効な方法であることを考え合わせて作ったのが、ケン・ミレニアムの『上昇率ランキング銘柄探し』ソフトです。

このような方法で銘柄を探す一番良いタイミングは『相場の転換点』です。
今回のように6ケ月以上も株式市場が調整している市場では、多くの銘柄が大きく下落しており、また上昇に転じた時の『上昇エネルギー』も相当溜まっていますので、上昇に転じたときには『大きな上昇が期待』できます。

勢いの良い相場が期待できる市場では『過去の上昇率の高い銘柄ほど、高い上昇率が期待できます』ので、現在のような相場の転換点が近付いて来ている時ほど『上昇率ランキング銘柄探し』ソフトは威力を発揮します。

◇現在の対応方法
上手く転換点が的中すればラッキーですが、株式投資はラッキーを前提に行うものではありません。どんな展開になっても対応できる心と銘柄の準備をするべきだと思います。
つまり、相場がいつ転換しても不思議ではないところに来ているのですから、「転換点がいつであっても対応できる準備」をするのが、初中級者の投資戦術と言えます。

具体的には『上昇率が高い銘柄で実際に投資したい銘柄』をできるだけ多く集め、更にそれぞれの銘柄について『買いたい価格を2つ以上用意する』ことです。

ここで注意することは2つあります。

1.その時に買いたいと思ってピックアップした銘柄でも時間が経過すると『どうして買いたかったのか』その理由を忘れてしまいます。ですから、銘柄を探した時に、必ず『どうしてその銘柄がよかったのか』を書いておくことです。

こうしませんと、いざ買いたい価格まで下落したときに『どうして買いたかったのか』が分からなくなって『怖くて買えなくなる』からです。この経験は昔私が何度もしたことであり、儲かるチャンスを何度も失いました。

2.買いたい価格を1つしか用意していないときに、相場が転換するよりもずっと前に買いたい価格まで下落してしまうと、その段階でせっかくチェックした銘柄が投資対象から外れてしまいます。
この失敗を防ぐに方法は『第一の買い場』『第二の買い場』『第三の買い場』と、強い下値抵抗ラインがある場合には『ある程度の下値までの買いたい価格』を用意することです。

以上、6ケ月以上の調整が続いていることで、いつ相場が転換するか分からないため、相場の転換がいつであっても対応できる準備を常にしておいた方が良いと思います。


ケン・ミレニアム株式会社 森田謙一 (11/02)