株で勝つ!

最高のトレーダーは、安定的に機能する2つか3つの手法に気づき、そして、それを繰り返し使用するミニマリストである。

相場解説における独特な言い回し

2004年11月06日 | 株式入門
 株式相場の状態を表す表現には独特なものが少なくありません。その中からい
くつかをご説明したいと思います。

<上げ局面>
 地合いが良い:相場全般に買い気が強く、買い優勢の状態。
 堅調:下げることなくプラス圏で推移すること。
 反発:下げた相場が上昇に転じること。
 一段高:上昇傾向にある相場が、さらに高くなること。
 動意づく:小幅な値動きにとどまっていた相場が、上を目指しはっきりと動き
      始めること。
 強含み:相場が前日の終値と比較して若干高めに推移すること。
 戻り歩調:下落傾向が続いた後、反転して元の水準を目指して高くなる状態。
 ジリ高:徐々に高くなること。
 あや戻し:下落傾向にある相場が、明確な理由なしに一時的に上がること。
 締る:小安く推移した相場が引けにかけて戻ること。
 調整:主に、上昇してきた相場が短期的に下落すること。または、上がりにく
    い状態。
 伸び悩み:相場上昇の勢いが弱まること。
 買い一巡:目先的に買いたい向きがひとまず買い切った状態。
 独歩高:相場全体は低迷しているものの、ある銘柄だけが高いこと。

<横ばい・手控え>
 手掛り難:相場が動くきっかけがないこと
 様子見:先行きの判断がつかず積極的な売買を見送ること。
 手控え:様子見。
 模様眺め:様子見。
 気迷い:先行きの予想がつかず売り買いの決め手に欠ける状態。
 もみあい:売り買いが交錯し一定の値幅で推移、上にも下にもなかなか抜けら
      れない状態。

<下げ局面>
 地合いが悪い:相場全般に買い気に乏しく、相対的に売り優勢の状態。
 軟調:マイナス圏で推移すること。
 反落:上げた相場が下落に転じること。
 一段安:下落傾向にある相場が、さらに安くなること。
 弱含み:相場に力強さがなく若干安めに推移すること。
 ジリ安:徐々に安くなること。
 下げ渋り:一旦下落していた相場が下げの勢いを失った状態。
 押し目:上昇傾向にある相場が一時的に下がること。
 売り一巡:目先的に売りたい向きがひとまず売り切った状態。
 甘い:相場が小幅安で推移している状態。
 だれる:それまで堅調に推移した相場が活気を失い、下落に転じること。
 軟化:株価が安くること。

<その他>
 上値が重い:それ以上の水準へ上がりにくい状態。
 底堅い:下がりそうで下がらない状態。
 小動き:変動の幅が小さいこと。
 材料含み:株価に変動を及ぼす材料を抱えていること。
 低位株:株価水準が低い株。
 先駆:上昇相場のなかで、他をリードすること。
 嫌気:相場の先行きに悲観的になること。材料を嫌うこと。
 ショート(ポジション):カラ売りしている状態
 ロング(ポジション):買い持ちの状態
 目先筋:短期売買で利益を上げようとする投資家
 喰う:場にさらしてある売り(買い)注文を、買い(売り)注文で消すこと。

 例えば「上値が重い」という状態は、概ね戻り待ちの売りが上値に控えている
状態の時であり、裏を返せば、戻り売りを喰いながらさらなる上値を買い付ける
(上値を追う)根拠に乏しいような状態の時でもあります。こういった独特な表
現は、実際の相場の状態や文脈からもある程度解することができます。


ハロー!株式 04/11/05 夕刊