模型工房 ブレインズ 模型工房つれづれ日誌

模型作家、川嶋信慶(リッド)の模型制作の工房日誌。
スケールモデルからフィギュアまで、マルチジャンルで作ります。

ハイスクール・フリート 直教艦「晴風」

2016年08月07日 | 工房日誌



この春放送したTVアニメ「ハイスクール・フリート」http://www.hai-furi.com/(公式ホームページ)で
主人公たちが乗り組む駆逐艦「晴風」がフジミから発売されたので、さっそく制作しました。

久しぶりのちゃんとした軍艦(擬人化などではない)が出てくるいわゆる萌えミリ系アニメで、
主なストーリーは、海の安全を守るブルーマーメイドになるために主人公たち女子高生がそれぞれ船に乗り込み海洋実習に出るが、途中様々な事件に巻き込まれながら成長していく、という内容。


当初はミリ系アニメだと全く思わせない番宣や「はいふり」というタイトルで、一話終了後に現タイトルに改名して不意をつかれたり、全く読めない展開と無理やりすぎる世界設定にツッコミしかなかったりと途中で不安にもなりましたが、全話を通してみると、いわゆる完璧なミリ系ではなく、主人公の成長物語としてしっかり描かれてて面白かったです。

ただ、世界設定に無茶やこじつけ感、演出面での船上生活の船乗りとしての描写不足が目立ってしまっていて、その点がミリタリー要素を謳ったアニメにしては、ちょっと残念かなーというところ。

脚本の芯はしっかりしてたんで、全体の話としては面白いアニメでした。

その主人公たちが乗り組む船は、陽炎型駆逐艦「晴風」。
艦種としては実在したものの、名前はオリジナルの船です。



キットは、フジミの艦NEXTシリーズの最新作。
このシリーズとして設計も場数を踏んで、以前よりもかなり作りやすくなっていました。
カラープラ成型でパーツ数的にもガンプラからのライトユーザー層にも作りやすくなってるんじゃないかなと思います。


フジミ「雪風」用エッチングを一部改造してディテールアップに使用。
もともとそれほど手を入れるつもりはなかったんですが、やり始めたらマスト/ヤードの真鍮線置き換えや作り直し含めて、とまらなくなりました。
手すりの長さが防弾板などの都合で足りなかったので、その分だけ手持ちのものから流用し、使えるものはいろいろと応用していきました。

 


ホント、エッチングパーツは模型界の麻薬やでぇ。


塗装はオール水性塗料。
赤ラインマークは手書きで表現です。

空中線は、アニメ画像とにらめっこしながらそれっぽく。模型としてはちょっと多かったかもしれない。
はいふり公式の設定本、早く出ないかなー。






しかし、このキット、なぜ二隻セットなのか。
晴風を二隻作れるわけでもなく(晴風のデカール/シールは一隻分)、同梱された同型艦も劇中で特に絡みがあるわけでもなく…。

フジミは純粋に「迷キット量産メーカー」だと思う。

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