kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

天仙、地仙、水仙

2012年03月29日 | 
ぽかぽか陽気に誘われて、テニスコートに出かけたら、
フェンスのまわりの水仙が咲いていた。
ラッパ水仙の一種である。

桜のツボミは、まだ色づいていないが、こちらは満開。
楚々とした姿は、学名に由来するナルシストを思わせる。

水仙の花言葉は「自己愛」、ラッパ水仙になると「尊敬・心遣い」。
良い言葉だ。

日本水仙は、もともと地中海沿岸が原産地。
それが室町時代以前、中国を経て入ってきたといわれる。
和名の由来も「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典からきているそうだ。
水辺に咲く姿を仙人にたとえたのだろう。ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスとは、えらい違いである。

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7 コメント

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ナルシス (ハイジおばさん)
2012-03-29 23:12:58
スイスでも「五月の雪」と呼ばれる水仙の群生が見られるのですが、こちらは「くちべに水仙」です。日本では十二月が水仙の月なのに、どうしてスイスは五月なのか?ちなみにスイスのナルシスの花は直径4-5センチもあり、花びらは一重でひらひら動き、強烈な芳香を放ちます。
ナルキッソス (風写)
2012-03-30 05:46:48
前回の平清盛
水仙の花がキーになっていましたね。

関東と東北でもずいぶん花の時期が異なります。

仙台や気仙沼にも通じる「仙」の字ですが、意外にも泉区の区の花でした。
遅咲き水仙 (kazu)
2012-03-30 17:47:21
ハイジおばさんへ
そういえば口紅水仙、ブログにアップしてましたね。
調べたら、ラッパ水仙も口紅水仙も遅咲き系なんですよ。
ちなみに日本水仙は早咲きだそうです。

この口紅水仙が、学名のナルキッサス(ナルシサス)のもとになっているのですね
日本への渡来は平安末期? (kazu)
2012-03-30 18:48:58
風写さん
ご無沙汰してます。コメントありがとうございます。
そういえば、そんなシーンありましたね。
ホメロスの詩に、「春になると生命がよみがえる」という宗教的な象徴として、書かれているそうです。
そんなエピソードまで、当時伝わったのでしょうか。
文献としては、万葉集や源氏物語にも登場せず、室町時代になってということから、ウキペディアでは、渡来は、室町時代以前としたのでしょう。
他の資料では、平安時代末期とありました。
「平清盛」の脚本家は、そんなところに目をつけたのかな。それとも、何か歴史的文献があったのでしょうか。

仙台、気仙沼ねえ。考えたこともありませんでした。その名が、被災地復興の力の一つになれば…
Unknown (風写)
2012-03-30 20:40:18
仙の字
星野仙一監督にも、少しは期待しているのですが、全く光るものがありま仙。

早晩交代でしょう。
水仙 (杉並のもぐら )
2012-03-31 21:52:23
コートの水仙 ラッパ水仙ですね。

母が生きているときに伊豆半島に水仙の群落を見に行き、母 手作りのお弁当を食べたのをおもいだしました。母が往ってかれこれ8,9年経ちました。
親子で南伊豆行でしたか (kazu)
2012-04-02 00:54:10
杉並のもぐらさんへ
下田・爪木崎の水仙ですね。
そんな思い出があったのですか。

取材で、現地を訪れた時、華やかさよりも、物悲しさを感じたことを思い出しました。

水仙や 寒き都の ここかしこ 蕪村

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