ボストン美術館蔵の浮世絵と聞いて、
明治初期、日本から流出したものがどんなものか、知りたくなった。
「俺たちの国芳 わたしの国貞」と銘打った
渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムの催し。
北斎・広重・写楽・歌麿ぐらいしか知らないカメラ爺は、
興味深々。
色っぽさは国貞、男気のヒーローは国芳とすれば
分かりやすいかもしれない。
が、170点という数の多さに、
最後は、どっちの作品か区別がつかなくなってしまった。
共に絵師としての力量もさることながら、
彫師、摺師の緻密な作業に、しばし釘づけになった。
本来日本にあるべき作品が、海を渡ってしまったことは残念。
その数、52,000点というから驚きである。
わたしバカよね、おバカさんよね、といっても、今さら遅い。
独逸でも、日本人が世界中の美術品や不動産を買いまくっていたのが話題になっていました。
現地の友人に言われたこと。
お金持ちが美術品を買って、自国の美術館で展示してくれるのは、とっても幸せなことと。
ライカのクラシックカメラも同じ理由で多くが日本に集まっていまして、レアものを別にすれば、国内で入手が可能です。
浮世絵は素晴らしいですが、すべてがどこかに固まってあるよりも、ある程度は分散して多くの人の目に触れることは、大切なことだと思います。
コメントありがとうございます。
超富裕層は、なぜか美術品収集に熱心になりますね。
でも、それで松方コレクションやブリジストン美術館など、低料金で、私たちが作品を鑑賞できるのですから、ま、いいか。
何年か前に福島の美術館で同様の展示があって、見に行ったことがありました。
日本刀なども相当数、外国に渡っているようです。
かのヒトラーも「美術品」を戦利品としてかき集めていたのも有名ですね・・・まぁそれはともかくとして
風写さんが言うように、素晴らしい作品が拡散されて多くの人が見る事が出来るのはとても良いことですね!
日本刀もそうなんですか。
随分昔、瀬戸内海・芸予諸島の大三島という島で、大量の日本刀、甲冑を保存している大山祇神社を訪れたことがあります。
戦時中、軍の命令に背き、刀等を隠して、国宝・重文の消失を免れたそうです。宮司さん達の信念に感謝です。
今は、しまなみ海道の中継島になっているので、随分、変わったかもしれません。