kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

「夢見るフランス絵画」展で夢を見てきた

2014年12月09日 | アート
「印象派からエコール・ド・パリへ」
フランス近代美術、オールスターの競演!
そう銘打った美術展。
Bunkamura25周年記念とある。

セザンヌ、シスレー、モネ、ルノワール、ボナール、ルオー、ウ"ラマンク、ディフィ、ドラン、ユトリロ、ローランサン、モディリアーニ、藤田嗣治、シャガール、キスリング…知らなかったのはマルケだけ。

これらが日本の一個人のコレクションなのだからすごい。その中から選りすぐった71作品。
美術館を作る気はないそうで、ほんとのコレクターなのだろう。
学芸員はよく説得したものだ。名を明かさない、それが展覧会開催の条件か。

画集などで有名なものは知っていても、今回は、一つたりとも見たことのない作品ばかりというのも興味深かった。
これまで世間に出たことがないのだから当然か。

しかし、これだけ見せられると、いいことはいいのだが、疲れてしまい、しばし休息を取らなければならなかった。

個人の趣味だから、同じような作品が続いたりする。
ユトリロの建物と街路なんて、ちょっと食傷気味。

一番長く立ち止まって眺めたのが、キスリングの「裸婦」。
アーモンドのような形の目とブロンドの髪。じっと見つめられるようで、気持ちが高ぶった。

有名な作品を実際に出会うと、それだけで妙に納得してしまうが、このように人々の目に触れることのなかったものが見られたのは、よい体験だった。